犬の下痢・軟便 犬の手作りごはん [セナごはん]実際の手作り食

手作り食切替中に、軟便・下痢。対処方法と回復食まとめ。[犬の手作りごはん]

ゴールデン・レトリーバーセナ 2歳3か月
ゴールデン・レトリーバーセナ 2歳3か月

2歳1ヶ月に本格的に生肉食を開始してから約2か月経過した、2歳3ヶ月の頃(3月中旬)。

生肉食に変えてからお腹が安定してきていた中での、はじめての軟便続き、そして下痢。

その時の様子と対処方法についてまとめました。

『生肉食をしている時に下痢をしたら
食事はどうしたらいいの?』

1日だけ(もしくは、そのうち夜だけや朝だけ等)軟便・下痢をすることは、この2か月の間にもありました。

お肉多かったからかなとか、運動でお腹がゆるくなったかなとか、お野菜が消化しにくかったからかなとか・・・。しかし、翌日以降に引きずることはありませんでした。

そのため、今回の2週間にわたる軟便・下痢では

『手作りの"生肉食"をあげている時に下痢をしたら食事はどうしたらいいの?』

と非常に悩みました。

これまでの加熱肉での手作り食とは異なって、生肉食の場合、どのような食事をあげたらいいのだろう・・・。はじめての経験で、もう一度生肉食について調べたり本を読んだり、試行錯誤しながら過ごしました。

この調子を崩した2週間のお腹の調子を時系列でまとめた上で

手作り食(生肉食)への切り替え中の軟便・下痢の食事対処について振り返っていこうと思います。

まずはこの2週間の軟便・下痢の状態です。

 
 

2017年3月8日(水)〜3月23日(木) 2週間 お腹の調子時系列まとめ

【軟便・下痢のはじまり】3月8日(水)〜3月12日(日)の5日間

  • 3月8日(水):いつも食べている馬肉と異なる種類の生馬肉(表面加熱)を食べる。夜のウンチは、軟便というよりほぼ下痢。
  • 3月9日(木):夕方16時嘔吐・中身なし・黄色い液体。夜には、泥状の下痢。水下痢まではいかない。
  • 3月10日(金):軟便。下痢ではない。
  • 3月11日(土):通常のウンチに戻る!これで治ったと思った。
  • 3月12日(日):通常のウンチ。夜ご飯が少し遅くなる。

2週間続いた軟便・下痢のうち、最初の数日間の軟便・下痢は、いつもと違う馬肉が受け入れられなかったからかも、と。

数日後、一旦ウンチが回復したのでお腹は治ったと思ったものの。

しかし、また軟便へ。

【すっきりせず、軟便続く】3月13日(月)〜3月20日(月)の8日間

  • 3月13日(月):朝から軟便。昨晩の食事量が多かったのか、時間が遅すぎたのかと、思った。軟いけど、1日1回しかウンチしない。
  • 3月14日(火):ウンチの形もなく、下痢。【ドライフードは抜く】
  • 3月15日(水):多少形があるが、今日もゆるゆるウンチ。痩せてきた。
  • 3月16日(木):前日と同じく、多少形があるが軟便と下痢の中間。
  • 3月17日(金):久しぶりに、昼間に形のあるウンチをする。やっと治った?と思った。形はあるけど、ウンチの中は未消化の印象。
  • 3月18日(土):軟らかいけど、なんとか形はあるウンチ。【減らしていたドライドッグフードを通常量に戻す】
  • 3月19日(日):ウンチなし。
  • 3月20日(月):1日半ぶりのウンチにもかかわらず軟便。形はある。下痢ではない。お腹の調子が一向によくならないので、お腹休ませる。【朝食抜き】

3月17日の昼間は久しぶりに良いウンチしたものの、軟便が続く。下痢ではないけど、何だかくすぶるお腹の不調が続きます。

ウンチの回数が増えるのではなく、ウンチの回数が1日1回と少ない日もあり、しぶり便のような『したいのにでない』ような状態が多かったです。

正常に腸が動いているなら、1日ぶりのウンチだったらしっかり水分が吸収されていても良さそうなものですが、それでも軟便でしたので、おかしいなぁ、と思う日々でした。

【生肉を中止するも下痢】3月13日(月)〜3月20日(月)の8日間

  • 3月21日(火):なんとか下痢から戻ったけど、軟便が続くのでこの日は生食休止。・・・が、夜に下痢。完全な水様便。【生肉食休止】
  • 3月22日(水):前夜水様便なので、朝食は固形物なしスープのみで夕方まで絶食。ウンチせず。【生肉食休止】
  • 3月23日(木):昨日半日、固形物絶食したのでこの日のウンチに期待がかかる。・・・が、朝にしたウンチは、やわやわ軟便だった。形はあるのが、下痢の一歩手前というウンチ。ショック。

軟便が続くので生肉食を中止しました。それでも下痢。そう入ってもやめたからといってすぐには止まらないこともあると思います。

3月23日(木)の朝は、前日に半日固形物の食事をしなかったので今日こそはいいウンチするかな!と期待していましたが、朝にしたウンチは軟らかい。

しかも、ウンチの量が多いので、消化吸収がうまくいってなさそう。

こんな状態が続いた中、下痢からの回復は、予期していないその日にやってきました。

3月23日(木) 昼・散歩・良いウンチ!

パーフェクトではないけど、良いウンチ。未消化ではなく、消化されている感じ。やっと回復の兆し。

2週間、長かったーー。

振り返ると3月23日(木)の朝は、これで回復してくれるかな?という期待が外れて「これからセナの食事、どうしよう」という感じだったんです。

固形物を抜いて絶食もさせていた。生肉食もやめて加熱食に戻した。もうこれ以上ご飯の量を少なくすれば、また痩せてしまって、体力もなくなる・・・。

そんな風に考えた結果、3月23日(木)朝散歩から帰宅後、

『とにかくバランスよく、ご飯をあげる!
食事は生肉に戻す!』

と決めて、朝食から生肉食再開させていた矢先の出来事でした。

以前はよく軟便・下痢をしていたセナ。久しぶりに本格的にお腹を壊した上に、生肉食中のはじめての軟便・下痢続きということもあり、気を揉みました。軟便下痢対策に頻繁に利用する葛練り・葛湯や、チキンスープも活用しながらでしたが、毎日治らない軟便・下痢を目の前にして一言でいえば今回は

どうしたらいいかわからない!

という思いが強かったです。

ここまでは時系列でお腹の調子を振り返ってきましたが、

最大のポイントである「どうやって下痢から回復できたのか」「どんな食事をしたのか」「対処方法として何が良かったのか・何が悪かったのか」について振り返ってみます。

生肉食中に2週間の下痢の時にあげた回復食

下痢から回復したのは3月23日(木)の昼。朝はまだ軟便。

朝食は悩んだ結果、2週間続いた下痢で一旦中止していた生肉食を戻した朝でした。

まずここで言えるのは、生肉食に戻したことは、お腹の回復にあまり関係ないでしょう。

今回の2週間続いた下痢・軟便の回復に貢献した可能性が高い、回復した前日を含め3日間の食事は次です。

※生鶏肉と記載の場合表面加熱
※チキンスープの材料は鶏胸肉+鶏レバー+人参すりおろし+水

下痢回復食-
回復までの3日間の詳しい食事内容

3月20日(月祝)の食事【朝は絶食・食事は少なめ】

下痢回復食・チキンブロス
  • 朝7時半:軟便。
  • 朝食:なし。【絶食】
  • 14時・回復食 :チキンスープ200mlのみ。固形物なし
  • 16時・食事 :チキンスープ200ml+加熱チキン&鶏レバー(スープの具材)30g+生鶏肉170g+オリジンドッグフード35g
  • 20時・食事:チキンスープ200ml+加熱チキン50g+生鶏肉250g+オリジンドッグフード30g

お腹の調子を見かねて朝食は抜くことにしました。この時すでに体重減少し痩せてきていました。そんな中、そう何度も絶食させてしまうと体力が低下してしまう可能性があるので、頻繁にはできませんが、軟便・下痢が長引けば、更なる腸内環境の悪化が引き起こされてしまうのでは。と考え、これ以上長引かせるのを避けるために朝食だけは絶食を選びました。

3月21日(火)の食事【生肉休止・サプリメント休止】

葛とチキン
  • 散歩:うんちなし
  • 7時半・朝食:チキンスープ300mlに、本葛粉を入れて葛湯+加熱チキン200g(フードなし)
  • 16時・夕食:チキンスープ300mlベースの葛湯+大根おろし+加熱チキン300g(フードなし)
  • 21時・夜食:チキンスープ300mlベースの葛湯+大根おろし+加熱チキン300g(フードなし)
  • 22時:下痢(水様便)。

食事の総カロリーは通常時の1/2〜2/3程度。

この日の食事は、内容を出来るだけシンプルにし「消化に負担をかけない」をモットーに、オリジンのドライドッグフードを抜くことにしました。

・・・ですが、この夜に今まで以上に酷い水様便。

これまで、セナが下痢をした時『食材をシンプルにする』ことで回復することも多くありました。まさにこの日のように、チキン+葛湯だけで。しかし、夜の下痢で、『今回の下痢は今日の食事ではダメなんだ。翌日は、何か食事を変えないと』と考えさせられます。

振り返ってみると、1回に300mlのスープは多かったかもしれません。少しの違い思えますが、下痢をしている時の腸は水分吸収が不得意。葛を入れていたとしても、1回あたりの水分量は200mlに留めておいたほうが良かったかなと思い、翌日は1回あたりの水分量は200mlに抑えました。

セナごはんの葛湯・葛練りに使っているのは下記の国産本葛粉です。

葛練り
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3月22日(水)【生肉休止・サプリメント休止・ドッグフード再開】

下痢回復食・チキンブロス
下痢回復食・ドッグフード
  • 散歩:うんちなし
  • 8時朝食:【固形物なし】チキンスープ200mlのみ。ヨーグルト少々。
  • 14時・回復食 :【固形物なし】チキンスープ200mlのみ。

前日固形物の食事に戻していたのに、前夜に水下痢をしたこともあり今日は半日またスープのみの食事。

肉総量280g・ドッグフード総量230g。食事の総カロリーは通常時の2/3程度。
15時半から固形物を少しずつ食べさせ始める。

  • 15時半・食事:チキンスープ200ml+加熱チキン&鶏レバー(スープの具材)50g+オリジンドッグフード50g
  • 18時半散歩:うんちなし
  • 19時半・食事:チキンスープ200ml+加熱チキン&鶏レバー(スープの具材)50g+オリジンドッグフード50g
  • 20時半・食事:ラム肉80g+オリジンドッグフード70g
  • 22時半・食事:牛肉100g+オリジンドッグフード60g

夜食にラム肉・牛肉は、回復のためということではなくあげる予定だったものをあげることに決めた。

お腹の調子がすぐれないので、ラム肉・牛肉ともにやめようかと思ったが(シンプルに鶏肉だけにしておくべきか)、1日ウンチをしていないから悪化はしていないはず。

ここ最近食事量も足りなかったこともあり思い切ってチキン以外のお肉をあげました。

セナが2週間もお腹を壊していると、どこまで食事量を減らすべきか悩みました。

前日ドッグフードを抜いて、その夜に下痢をしたこともあって、まだ手作り食切替中の今のセナにはドッグフードがあったほうがいいのかも。という考えから、今日は食事の半分量はドッグフードであげることにしたのです。

そして、翌日の昼、下痢が治ります。

3月23日(木)【生肉再開・昼に下痢が治る】

チキンブロスに葛練り
20170323_生肉食中の下痢回復食
3月23日(木)・セナの朝食
  • 散歩:軟便・量多い。
  • 朝食:チキンスープ150mlベースのとろとろ葛練り+加熱チキン&鶏レバー(スープの具材)50g+生鶏肉150g+オリジンドッグフード50g+大根おろし+ヨーグルト+野草フルーツ醗酵パウダー+すりごま+さつまいも(焼き芋)

『とにかくバランスよく、ご飯をあげる!食事は生肉に戻す!』と決め、いつも通りの朝食に戻した日です。

それにプラして、トロトロ葛練りで消化器官保護。

ゴールデン・レトリーバーセナ2歳
お散歩中に休憩するセナ

このお写真の休憩後の散歩でついに良いウンチが!

  • 14時・散歩:まさかの、形が良いウンチ!弾力もありGood!
  • 16時・食事:チキンスープ150mlベースのとろとろ葛練り+加熱チキン&鶏レバー(スープの具材)50g+生鶏肉200g+オリジンドッグフード50g+大根おろし+野草フルーツ醗酵パウダー+すりごま
  • 20時・食事:上記(16時の食時)と同じ量と内容

3月8日(水)からはじまった軟便・下痢は、2週間後の3月23日(木)にやっと回復の兆しをみせたのです。

生肉食切り替え中に起こった今回の軟便・下痢。はじめてのことで、戸惑いましたが、なんとかセナのお腹が回復してくれて安堵しました。

繰り返しになる部分も多いですが、生肉食切り替え中にした軟便・下痢への対処法のポイントを最後にまとめました。

生肉食の手作り食へ切り替え中
「犬の軟便・下痢対処法まとめ」

  • 生肉食一旦中止。肉は中まで加熱。
  • 大根おろし以外の生野菜一旦中止。
  • 下痢をしていたら、固形物抜きチキンスープで半日は絶食。(1食抜く程度)
  • チキンスープは、2~3時間ごとに1回あたり200ml程度まで。
  • (オリジン)ドッグフードを加える。
  • 食事の回数を増やす。
  • 1回の食事量は少なめ。チキン50g+フード50gの100g程度がひとつの目安。

軟便・下痢をした時に、これら対処方法を全てを同時に行うのか・部分的に行うだけでいいのか・新しい対処法が必要か。

については、その時々でセナの体調をみて決めていく必要があるでしょう。

軟便・下痢の回復に何が効いたのか、個別に判断することもなかなか難しいなと思います。

 
 

生肉食切り替え中だからこそドッグフード増量で対処

現在は、生肉食へ切り替え中ということもあり、ドッグフードを増やすという方法が功を奏した可能性があります。1食あたりのドッグフード量を40g以下にした時にお腹がゆるくなりやすい傾向を感じていました。今回、軟便を繰り返している中で、シンプルな食事にするために、ドッグフードを減らした日もあり、このような対処法が更にお腹のバランスを崩させたのかもしれません。

『軟便・下痢のときは、消化の負担を減らすために、シンプルな内容の食事にする。』

というのは鉄則的な考えです。

ですが、手作り食移行中の場合には、思い切って食事を元に戻す、つまりドッグフードを増やすという方法も同時に考える必要があるのだなと実感しました。

自分の気持的な部分の話では、ドッグフードの量を食事総量の2割以下にしてから、大分時間が経っていました。そのため、ドッグフードを食事量の5割まで戻すということは、せっかく切り替えが進んだ手作り食なのに『逆戻りしてしまう』『今の食事の割合の方がいいはず』という、考えが多少なりともあったと思います。

数日で元の食事に戻すことができました

お腹の調子が戻った後は、数日で元の生肉食・ドッグフード量に戻すことができました。

一時的にドッグフードの量を増やしたところで振り出しに戻るわけではないと、今は、思えます。

今後の手作り食・生肉食移行について

セナは加熱食よりも生肉食の方がお腹の調子も良く、身体もしっかりしてきたと感じているので、指間炎の更なる改善のためにもこのまま手作り食・生肉食切替をしていく予定です。

調子の良いときは、そんなに難しく考えなくても大丈夫!といわれる手作り食。ですが、今回の軟便・下痢対処のように一旦体調を崩すと、『完全手作り食の生肉食ってやっぱり難しい』とも正直思いました。

犬の手作り食・生肉食についてもう一度考え直し・学び直す、良いきっかけになったと思います。

セナのためにも、手作り食を含めて診ていただける・信頼できる動物病院を探そう、という思いも一層強くなりました。

ゴールデン・レトリーバーセナ
Golden Retriever Senna  2歳3か月

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