ペットサークルの床に敷くマットは何がいい?
[犬用マット6選]
犬用サークルの下にはどのようなマットを敷いたらいいのでしょうか?
特にお留守番時に犬が長時間過ごすことになるサークル内の床は万が一汚れてもいいよう、汚れ防止や爪痕防止のマットがあると安心ですよね。
そう思いながら「サークルにどんなものを敷いたら犬にとって快適でかつ、掃除がしやすいのか」これにはかなり頭を悩ませてきました。
そこで、実際に調べたり使用した結果便利だと思った犬用マット6種類について記事にまとめました。
では1つずつ詳しく確認していきましょう。
目次
( 1 )完全防水でおしっこの粗相に!
「ビニール製シート」
犬が粗相をしてしまった場合すぐにおしっこを掃除すれば床の変色はしませんが、少しでもおしっこを放置するとおっしこに含まれているアンモニアで床の木材が変色してしまいます。
トイレトレーニングが終わるまではおしっこの失敗は仕方ないですが、犬のおしっこから床を守りたいもの。
床や家具が変色すると元に戻すことはとても難しいです。
床を守るためには完全防水の敷物が一番です。
そこで便利なのが塩化ビニールシートです。
塩化ビニールシートは、テーブルクロスやテーブルマットとしても使われるもの、といえば想像しやすいかもしれません。
塩化ビニール製のシートなら完全防水で床までおしっこが響くことはありません。
塩化ビニールシートを見つけ使いはじめた時には、掃除も楽になりとってもうれしかったのを覚えています。トイレトレーニングが終わるまでは塩化ビニールシートをサークル下に敷き、おしっこ汚れから床を守っていました。
愛犬のために快適性をあげるには
塩化ビニールは完全防水で便利な反面、その上に犬が直接寝ると蒸れやすく通気性が悪くなります。
洗濯や掃除の一手間は増えますが、塩化ビニールシートの上に何かしらのマット類を敷いてあげると犬も心地よいと思います。マット類が防水加工でなくても、下に塩化ビニールシートを敷いておけば床までおしっこがしみることもなく安心です。
他のマット類とあわせて使いやすいのもビニールシートの利点ですね。
2つ目は、防水加工がされている犬用マットです。
( 2 )防水加工がしてある犬用マット
前述のように塩化ビニールシートはとても便利ですが、犬の居心地や通気性があまり良いものではないのが難点です。
愛犬がサークルで過ごす時間が長い場合には、防水加工されているマット類がおすすめです。
裏面が防水加工!便利な防水マット
一見綿布に見えるのですが裏側が防水加工になっている為、万が一おしっこを外しても床まで水分がしみることがありません。
1枚でビニールシートとマットの両方の役目を果たしてくれるので便利です。
おしっこの飛び跳ねや失敗などから床を守ることができます。洗濯機で洗濯ができるのも、便利な点。
ただ、マットの上にしてしまったおしっこをさっと拭くことはできません。
関連記事:犬のためのマルチマット。おしっこを通さない防水タイプも![便利な犬グッズ]
ラリーズカンパニーの防水シートは、犬やパウ・ハワイアンなどの可愛い柄が多いですが、無地が良いという場合にオススメなのは次の防水加工されたマットです。
防水&消臭機能付きマルチカバー
多くの犬猫用品を扱うPEPPY(ペピイ)でベストセラーになっている人気商品です。防水加工と消臭加工の両方を実現した犬猫用マルチカバー。
防水加工なので、おしっこから床を守ることができる上に消臭機能付き!
ぺピイのマルチカバーはなぜ消臭できるかというと、アンモニア消臭に強いディスメル繊維という特殊な繊維を使っているからです。
シンプルなカラーは4色から選べます
防水加工でおしっこも安心!
先に取り上げたラリーズカンパニーの防水シートには、消臭機能が付いていません。
防水・消臭両方の機能が欲しい!という場合には、PEPPY(ペピイ)のマルチカバーがイチオシです。
商品情報:PEPPY(ペピイ)でマルチカバーと検索
3つ目は、吸着マット(撥水加工)です。
( 3 )置くだけ簡単
洗える撥水加工の吸着マット
吸着マットとは、ジョイントするのではなくフローリングに置くだけでピタッと貼り付いてくれるマットです。
しかも貼り替えも簡単。
吸着マットも様々な種類が発売されていて、消臭機能がついているもの撥水をしてくれるもの色々です。サークル内でおしっこの粗相やトレーから外れてしまう、外に飛んでしまう可能性があるなら選びたいのは撥水加工されている吸着マット。
撥水加工されている吸着マット
撥水加工なので、防水加工と異なり放置しておけば中に染み込んでしまいます。
さっと拭くのが間に合わなかった!そんな時には、汚れた部分だけ剥がして洗濯が可能。
消臭加工もされており、犬仕様の便利なマットです。
例えば楽天市場の上位常連の吸着マットがこちら。
人気の撥水加工つき吸着マット
床暖房にも対応しています。
吸着マットは洗濯すると吸着力が落ちるのでは?と思いますが、裏面が吸盤のように張り付く素材で出来ているので洗濯で吸着度合いが落ちる心配もありません。
洗濯もOK!吸着マットの仕組み
他にも吸着マットはかなりの種類が販売されていますが、撥水加工までされているのは一部の商品だけ。上記の吸着マットは、楽天市場のカテゴリーランキングで1位獲得経験もあり常に上位にある人気の品です。
サークル内だけでなくフローリングでは滑ってしまう犬の足も、吸着マットを敷いてあげれば滑らずにすみますね。
これまで撥水加工の吸着マットしかありませんでしたが、最近になって防水加工の置くだけ吸着マットが販売されているようです。
( 4 )防水加工の置くだけ吸着マット
おしっこの粗相が心配だから防水加工だったらいいのにな・・・そんな希望に応えてくれたのがこちらの吸着マットです。
表面防水加工されているので、さっと吹けば床を汚してしまうことはありません。
他の吸着マットと異なり、デザインがシンプルなブラウンカラーのほかにウッド調や大理石調が用意されています。
吸着マットといえば撥水加工のものばかりだったので、防水加工の吸着マットは貴重です!
(5)クッション性が足に優しい撥水加工のジョイントマット
ジョイントマットは吸着マットよりも厚手です。
衝撃吸収に優れているので、より犬の足に優しいといえます。
ただ厚みがあるため扉付近で使うとドアが開かなくなってしまうことがあるので要注意です。
ジョイントマットは大きくわけて次の2つのタイプがあります。
2種類のジョイントマット
人気の撥水加工ジョイントマット
表面コルクのジョイントマット
見た目に異なるほかに、コルクを使用したジョイントマットとそうでないジョイントマットにはどの様な違いがあるのでしょうか。
一般的なジョイントマット、コルクタイプのジョイントマットの違い
オーソドックスな ジョイントマット | コルクタイプ ジョイントマット | |
---|---|---|
素材 | EVA樹脂 | 表面:天然コルク 中材:EVA樹脂 |
通気性・保温性 | ◯ | ◎ |
撥水加工 | ◯ | ◯ |
水拭き | ◯ | ◯ |
水洗い | ◯ | △ |
コルク素材を表面に使用しているジョイントマットの方が通気性・保温性に優れているものの、お手入れのしやすさは一般的なジョイントマットに軍配があがりそうです。
まだまだおしっこの失敗をしやすい子犬の時は、オーソドックスなジョイントマットを選び、ある程度トイレトレーニングが済んだらコルクマットに変えるのも良いですね。
吸着マットと似ているジョイントマットですが、吸着マットより優れている点は厚みがあること。クッション性が高い上に、少しの粗相や水では床にまで到達しません。ただ、注意したいのは、ジョイントにおしっこをしてしまうと、床にまで到達してしまう可能性があります。
( 6 ) 犬用に開発されたマルチマット
犬用に開発されたマルチマット(マルチカバー)とは、その名の通りマルチに使えるマットです。
引っ掻いても糸がほつれないように工夫されています。
こちらのマルチマットは防水加工や撥水加工は施されていません。そのために、おしっこをしてしまう場所に敷くのは不向きです。
粗相をしなくなったら便利に使えるのがマルチマットです。
床だけでなくベッドやソファーにも。
ありそうで見つけられないのがこのマルチマットなんです。
マルチマットは一枚あるととても便利です。自宅ではその時々に応じて広げて使ったり畳んで使ったりしています。旅行先にも持参している便利な一枚です。
サークル床下のマット選びまとめ
ゴールデンレトリーバーセナをお迎えした当初かなり頭を悩ませていたのが、この記事でまとめたサークル床に敷くマットでした。
トイレトレーニングの最中で、まだまだおしっこを粗相してしまう時期に便利なのは防水加工されている敷物でした。
おしっこで汚れるサークル内は防水加工のシートを敷いて。
そして、サークル内でお留守番させる場合は洗濯覚悟で、快適性の高い敷物も敷いて・・・こんな感じで過ごしていました。
最後に、
「犬のための敷物選びで大事なことは、
お手入れのしやすいさだけでなく犬が遊んでも安全であること」
だと思います。
それぞれの床材にメリット・デメリットがありますが、犬は新しい床用マットをみたら遊んでしまうことが多いです。
特に子犬期はなんでもおもちゃですからね。
ゴールデン・レトリーバー セナは、マットやビニールをちぎったりして遊んでいました。
犬は遊んでしまうものと覚悟して選ぶ
例えばこのマルチシートはひっかき防止になっているので、セナが咥えて遊ぼうが、ホリホリしようが、ほつれてボロボロになることは今の所ありません。汚れたら、洗濯機にポン!です。遊んでしまっても糸がでることもありません。
犬がマット類を遊んでしまうのは、仕方がないことなのかなと思います。成犬になり落ち着き始めると、マットやシート類で遊ぶことも少なくなりました。
子犬は何でも興味津々。何でもおもちゃ。何でも遊び。
子犬にマットで遊ばないで!という方が難しい。だから、遊んでも良いように出来るだけ丈夫で安全なものを選んであげたいなと思います。
最後に、それぞれのマット敷物のメリット・デメリットをまとめました。
犬のための床敷物マット
メリット・デメリットのまとめ
犬のための 敷物・マット | メリット | デメリット |
---|---|---|
(1) ビニール シート | 床におしっこなどの水分がしみないので、床をしっかり守れる。犬が引っ張らなければずれにくい。掃除がしやすい。 | ビニールシートによってはべたつく恐れがある。通気性や肌触りが悪い。 |
製品例:完全防水で床を守る!塩化ビニールシート | ||
(2) 防水加工 シート | 床におしっこなどの水分がしみないので、床を守れる。 | 犬が走るとずれやすい。大判サイズだと洗濯が少し大変。 |
製品例:ラリーズカンパニーの防水マット | ||
(3)(4) 吸着マット | フローリングに置くだけでずれにくいマット。汚れた部分だけ洗うことが可能。犬の足保護、滑り止めとしても活躍。 | 使用していると端がめくれる場合がある。吸着度合いによってはズレやすい。 |
製品例 撥水加工:おくだけ吸着・撥水タイルマット 防水加工:防水加工の吸着マット | ||
(5) ジョイント マット | 消臭効果がある場合が多い。汚れた部分だけ取り替えることが可能。犬の足保護、滑り止めとしても活躍。 | 湿気や劣化で端が反る場合あり。耐久性はあまり高くない。耐水性はあっても、防水性がないものが多い。 |
製品例:撥水加工ジョイントマット | ||
(5) マルチカバー マルチマット | マルチという名の通り、敷物にしたりソファーカバーにしたりと幅広く使えるマット。洗濯機で洗える場合が多いため、汚れても気軽にお手入れができる。 | シート薄いことが多いので犬が走るとずれやすい。防水性がないため、トイレトレーニング後の使用が最適。 |
製品例:床やソファに使えるマルチカバー |
それぞれにメリット・デメリットがあります。粗相をしてしまうかどうか、トイレトレーニングが終わっているかどうかで最適なマットが変わってくると思います。
その上最適なマットは、犬の性格によっても異なるものです。
あれもダメ、これもダメ、これなら大丈夫!と試行錯誤は必要でしたが、掃除が楽になって愛犬が快適に過ごせる様になってくれたら嬉しいですよね。