子犬の下痢を治すために動物病院を変えました。
ゴールデン・レトリーバーの子犬(生後5ヶ月)の下痢を治すために、ドッグフードをヒルズのプリスクリプション・ダイエット 療法食 i/d 缶に3日間変えました。
i/d缶を食べている間は、下痢から形のあるうんちになり、束の間の喜びでした。しかし、ヒルズi/d缶を食べ終わり、通常ドッグフードに戻したところ、また下痢になってしまったのです。
id缶は、ヒルズ療法食の中でも消化器病を改善するために作られているので、これで軟便・下痢が治る犬も多くいるそうなのですが、結局id缶ではセナの下痢は治りませんでした。
そこで、セナが子犬の時からかかっていた動物病院を変えることにしました。
生後5ヶ月時点の子犬の下痢が、慢性的になってきたこれまでの経緯
こちらの動物病院で受けた子犬が怪我の治療から、長引いてしまっている下痢。
下痢が治らないだけでなく、それまでの治療内容、治療方針や診察での説明不十分感を感じていた動物病院、色々と悩み調べた結果、勇気をだして他の動物病院に変えることにしました。
動物病院を変えよう
『動物病院を変えた』と一言で言っても、動物病院変えるにあたり、とても悩みました。
でも、悩んでいても子犬の下痢は治らないし、疑問を感じなら受け続けるのは子犬のためにならない。と、思い切って変えてみようと思いました。
▼新しい動物病院での診療。腸内環境の乱れ?
子犬が抗生物質を飲んだタイミングから下痢をして、1ヶ月経っても下痢が治らず長引いていることを新しい動物病院の獣医師に話すと
『人間と一緒で、腸内環境が悪くなって悪玉菌が多くなってるかもしれない。一回崩れてしまった腸内環境を治してあげる必要がある』
とお話がありました。
正直、下痢だからすぐに下痢止めの内服薬を飲んだり、必要かわからない抗生物質入りの注射を打ったりするよりも、すっと納得することができました。
▼下痢の対処方法は、ドッグフードに療法食を加えること
新しくかかった動物病院では、下痢止めの注射や抗生物質などに頼ろうとする治療方針ではなかったのでまずは安心しました。
動物病院で処方されたi/d缶を食べた、治療内容は伝えました。
こちらの動物病院でもヒルズの療法食を勧められましたが、フードの種類が異なりました。以前の動物病院で勧められたヒルズプリスクリプション療法食は、i/d缶のウェットフード。新しい動物病院での下痢治療の最初の提案は、ヒルズプリスクリプション療法食r/dのドライフードでした。
以前の動物病院で勧められた、ヒルズの i/d (アイディー)シリーズは『消化器官系疾患』に悩む犬を対象にしていました。一方、今回勧められたr/d(アールディー)シリーズは、基本的には『肥満対策・体重減量』を目的にしたドッグフードです。
ヒルズのr/dは『肥満対策・体重減量』が目的のドッグフード。
体重減量用をなぜ下痢対策に?
子犬に、ダイエット用のドッグフード?と思いました。
その理由は、ヒルズr/d(アールディー)シリーズは、体重減量を目的にしていることから『食物繊維が豊富に含まれている』ドッグフードだからだそうです。
高食物繊維のドッグフードが余分な水分を吸収して、うんちを固める役割をしてくれるというわけです。r/dは体重減量だけでなく、消化器官の治療にも処方されるドッグフードの種類なんだとか。
ヒルズr/d(アールディー)ドライフードの栄養価
栄養素 | 保証分析値 | ||
粗蛋白質 | 28.0%以上 | カルシウム | 0.60%以上 |
粗脂肪 | 9.0%以上 12.5%以下 | リン | 0.50%以上 |
粗繊維 | 16.0%以下 | カルチニン | 200mg/kg以上 |
粗灰分 | 7.0%以下 | ビタミンE | 400IU/kg以上 |
水分 | 0.50%以上 | ビタミンC | 85mg/kg以上 |
カロリー | 313kcal/100g |
ヒルズr/dドライフードの原材料一覧
トウモロコシ、トリ肉、コーングルテン、セルロース、グリーンピース、ビートパルプ、チキンエキス、植物性油脂、ポークエキス、亜麻仁、米、小麦、カルニチン、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン、リジン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物) |
動物病院の診療でドッグフードの話が始まった時は、完全にヒルズのr/d(アールディー)シリーズにドッグフードを変える必要があるのかと思いました。
しかし、獣医師から出てきた言葉は予想外の言葉。
『いつものドッグフードにヒルズのr/d(アールディー)をカレースプーン1杯程度加えれば良いよ』
と。
『カレースプーン1杯でいいんですか?』と驚きを隠せませんでした。
そして、今までのドッグフードをベースに、r/d(アールディー)シリーズを食事に加えることにしました。実際に測ってみるとカレースプーン1杯程度のr/dドライフードは、約10g程度でした。
生後5ヶ月時点の子犬の1回の食事量は120g前後でしたので、1/10程度の量に当たるたった10gのr/d(アールディー)ドライフードを加えました。
r/d(アールディー)ドライフード小粒をいつものフードに加えるだけ
※セナが通常食べているドッグフードは、ニュートロナチュラルチョイス・大型犬子犬用 チキン&玄米
いつも食べているドッグフードに、r/d(アールディー)のドライフードをほんの少し加えるだけで、本当に下痢が治るの?
うんちが固まるの?
と半信半疑でしたが、見事うんちが形になり、とても良いうんちをするようになりました!
1ヶ月以上治らなかった下痢が、治ったのですから大喜びです。これで、やっと子犬にしっかりとご飯を食べさせてあげることができます。
r/d(アールディー)ドライフードをいつものニュートロドッグフードに加えて1週間が経った頃、うんちの固さは取れる程度の固さになりました。加えるr/dドライフードの量を、1回の食事につき15gにした頃からうんちの状態が良くなりました。10gだとまだ柔らかめのうんちです。
▼セナの下痢にはi/dより、r/dが良かった理由
以前の動物病院で勧められ試したのは、消化器官疾患向けの i/d 缶ウェットフードでした。i/dドッグフードの場合一旦下痢が治まっても、いつものドッグフードに戻すと、またすぐに下痢になってしまいました。
ヒルズi/d缶で下痢が治る犬も多いようなのですが、なぜセナは、i/dよりr/dで良くなったのでしょうか。
療法食としての目的は、i/dは消化器官病用で、r/dは体重減量用です。
パッケージや商品説明だけ見れば、i/dフードの方が軟便・下痢に良さそうなものですけどね、でも今回の場合は違いました。
食物繊維を多めに取らせてみて、治るかどうか見ようと。それで、ヒルズの療法食の中もでi/dではなく、r/dドッグフードを提案されたワケです。
実際に、ドッグフードの栄養価表示を確認してみると、r/dの方が断然高食物繊維でした。
ヒルズr/dドライフード | ヒルズi/dドライフード※ | ||
栄養素 | 保証分析値 | 栄養素 | 保証分析値 |
粗蛋白質 | 28.0%以上 | 粗蛋白質 | 21.5%以上 |
粗脂肪 | 9.0%以上 12.5%以下 | 粗脂肪 | 11.0%以上 |
粗繊維 | 16.0%以下 | 粗繊維 | 3.5%以下 |
粗灰分 | 7.0%以下 | 粗灰分 | 9.0%以下 |
水分 | 0.50%以上 | 水分 | 10.0%以下 |
カルシウム | 0.60%以上 | カルシウム | 0.80%以上 |
リン | 0.50%以上 | リン | 0.50%以上 |
カルチニン | 200mg/kg以上 | ||
ビタミンE | 400IU/kg以上 | ||
ビタミンC | 85mg/kg以上 | ||
カロリー | 313kcal/100g | カロリー | 361kcal/100g |
※セナが実際に食べたi/dはウェットタイプの缶詰ですが、水分量が全く異なるウェットとドライでは成分比較が難しいため、便宜上i/dドライフードの栄養素を用いています。
動物病院の診療の違いから推測するに、まだ生後5ヶ月のセナの軟便や下痢を、『消化器病』というよりまずは腸内環境の乱れを改善するという基本的な部分からアプローチしたかどうかなのだと思います。
ヒルズドッグフードの栄養価や食事量などは、公式HPに掲載がないため上記の動物病院通販店を参考にしています。
セナの下痢を治したくて動物病院を思い切って変えました。そして、変えてよかったと、心底思いました。
子犬の下痢は、まだ成長途中だから起こることでもあるんですよね。そんなときにどう対処してくれるか、獣医師の力量なんではないでしょうか。
今回の下痢治療で、動物病院の診療の違いを大きく感じました。
最初の動物病院での下痢治療内容 | 新しい動物病院での下痢治療内容 |
抗生物質入り下痢止めの注射 下痢止めの内服薬 栄養剤の注射 ヒルズ療法食・消化器病用i/d缶の処方 | ヒルズ療法食・体重減量用r/dのサンプル その後、ヒルズw/dを通常のフードに加えるように指示 |
最初の動物病院では、飼い主に一言も聞くことなく、抗生物質が入った下痢止めの注射や栄養剤を打たれました。子犬に抗生物質投与はもっと、慎重にするべきことなはずなのに。
『ここの動物病院、なんかおかしいかも』そんな感覚を持っていました。診療回数を重ねるごとに、その疑問は強くなっていきました。
子犬の下痢治療のためにヒルズ療法食i/d缶を処方されたわけですが、ここでも疑問がありました。
獣医師から
『ヒルズ療法食i/d缶を数日間食べて治らなければ通常のドッグフードをi/d缶に変えればいい』
と言われたからです。
まだ、生後5ヶ月の子犬です。
生後5ヶ月の子犬に、療法食をメインドッグフードにするなんて早すぎるのではないでしょうか。もちろん、なくはないです。
しかし、今回の診察は本当に子犬の症状を診て、子犬のことを考えた診療とは到底思えませんでした。この時は、動物病院で療法食を買ってほしいがためではないか、と思えました。
新しい動物病院でも、種類は違えどヒルズの療法食を勧められました。この点では同じです。しかし、安易に注射など打たれることもなく、通常のドッグフードに療法食を少量加えるという方法を提案されました。
そして、下痢が治れば、いつもあげているドッグフードに徐々に戻していいですよ。と。
『どこの動物病院に行っても診療は同じではない』当たり前のことです。当たり前なんですが、実際に診療を受けて肌で感じてみて、この言葉の意味が身にしみて分かりました。
下痢対策のために、r/d(アールディー)シリーズのドライフードを1週間加えた後、いつものドッグフード、ニュートロ ナチュラルチョイス チキン& 玄米に戻しました。
r/dフードを入れなくても、うんちの固さはキープ。下痢に逆戻りすることはありませんでした!
r/d(アールディー)は減量用ドッグフードなので、今後の下痢対策としては、r/dと同じ高食物繊維のw/dドッグフードを取り入れることにしました。詳しい記事:【ヒルズを3種類試した結果】犬の下痢・軟便を治したのは、ヒルズのw/dドッグフードでした
- セナが最初の動物病院で処方されたヒルズ療法食:プリスクリプション・ダイエット 療法食 i/d 缶【消化器病用】
- 動物病院を変えて、高食物繊維で下痢がよくなるよといわれたヒルズ療法食:r/d(アールディー)ドライフード【体重減量用】
- 成長期のセナには、r/dよりもw/dがいいと勧めれらたヒルズ療法食:w/d(ダブリューディー)ドライフード【肥満・糖尿病・消化器病用】