【犬の指間炎軟膏】ビクタスクリームとヒビクス軟膏の違い・共通点・購入先について[犬の皮膚炎]



犬の皮膚炎治療・指間炎治療に頻繁に使われる

ビクタスクリームとヒビクス軟膏の違い・共通点・購入先についてまとめた記事です。

 

ゴールデン・レトリーバーセナの指間炎治療のために、1歳3ヶ月の頃に動物病院で処方された軟膏がビクタスSMTクリームでした。

ビクタスSMTクリーム 抗生物質の軟膏
ビクタスクリーム
正しくは、細菌にも真菌にも効く軟膏

 

ビクタスSMTクリームに含まれている抗生物質は、犬の皮膚炎治療で使う抗生物質の中では、最もベーシックな部類の抗生物質だそうです。

まずは、ビクタスSMTクリームについて確認したのち、その後通販でも購入可能なヒビクス軟膏について書いていきたいと思います。

AD

 

ビクタスSMTクリームは、細菌にも真菌にも効く動物用軟膏

これまでかかった動物病院では、犬であっても人と同じ抗生物質(軟膏や内服薬)を処方されることも多かったのですが、このビクタスSMTクリームは、動物用の抗生物質軟膏。

ビクタスSMTクリームは、動物用軟膏でとっても伸びが良く、塗りやすいことに驚きました。べたつかないので、塗った後に犬が気になりにくいという利点があります。

さて、そんなビクタスSMTクリームですが、どんな菌に効くのか、どの様な成分があるのか確認したいと思います。

ビクタスSMTクリームの概要
概要 犬、猫:細菌性および真菌性外耳炎、細菌性および真菌性皮膚感染症
有効菌種 スタフィロコッカス属菌、ストレプトコッカス属菌、シュードモナス属菌、大腸菌、マラセチア・パチデルマチス、皮膚糸状菌
使用上の注意点 8日以上連続使用しないこと
使用回数  1日1回患部に塗る

〜菌に効くといわれても、皮膚炎を引き起こしている細菌の種類まで素人目では全くわかりません。

獣医師においても同じで、例えば経験則から犬の皮膚炎症状をみてマラセチア皮膚炎だろうと推測することは出来ても、細菌検査をして初めてどの菌種が原因菌となっているかを明らかに特定することができます。

本来なら、細菌検査→抗生物質処方が間違いなく薬の効き目を発揮させる方法ですが、細菌検査をしない動物病院が多いのも事実です。

細菌が特定されていない段階で処方されることが多いのが、ビクタスSMTクリームでもあります。(特定されてから処方されることももちろんあります)

なぜなら、

ビクタスSMTクリームは、広範囲の『細菌』『真菌』の両方に効くからです。

犬の皮膚炎培養検査

ビクタスSMTクリームは、有効菌種に『マラセチア・パチデルマチス、皮膚糸状菌』と表記がある様に、

細菌だけでなくマラセチアなどの真菌にも効きます。

 

犬の指間炎でまず疑う原因は

  • 細菌感染
  • 真菌感染
  • アレルギー/アトピー

だと動物病院で伺いました。細菌だけ効く抗生物質では、真菌は倒せませんし、抗真菌薬では細菌類を殺すことはできません。そのために、細菌検査をして抗生物質を決めていく必要があります。

でも前述のように、細かい細菌検査を行わない動物病院も実際にはあって、『細菌』『真菌』の広範囲に効くビクタスSMTクリームのような軟膏が重宝されるというわけです。

AD

『細菌』『真菌』に効くというのは、ビクタスSMTクリームの有効成分を見ても当然明らかで、有効成分は3種類、(1)細菌に効くもの (2)真菌に効くもの (3)抗炎症剤としてステロイド が含まれています。

ビクタスSMTクリーム(100g中) 有効成分の詳細
有効成分 有効細菌
オルビフロキサシン 1.0g 【細菌】グラム陽性菌及びグラム陰性菌の広範囲な菌種に対して殺菌的に作用。
オルビフロキサシンに対する自然耐性菌の出現頻度は低い。
ミコナゾール 硝酸塩 1.0g 【真菌】強い抗真菌作用を示す。また、抗真菌作用はナイスタチンよりも優れ、ナイスタチン低感受性株にも良好な抗真菌作用。
トリアムシノロン アセトニド 0.1g 【ステロイド】グルココルチコイドに属し、優れた糖質代謝作用を有し、抗炎症・抗アレルギ一作用を発揮する一方、鉱質代謝作用が比較的弱いことが認められている。

広範囲に効くビクタスSMTクリームは、皮膚炎の最初の段階で処方することが多い様です。もしくは、細菌検査をしている間の炎症止めの様な形で使う場合もある様です。もちろん、適正な検査の後に使用する場合もありますが。

一言で言ってしまえば、動物病院の獣医師にとって、ビクタスSMTクリームは良くも悪くも便利な抗生物質・抗真菌薬の動物用軟膏ということになります。

ビクタスSMTクリームには、少量のステロイドが含まれているので、抗炎症作用・かゆみ止めの作用もあります。獣医師に伺うと、ビクタスSMTクリームのステロイドは含有量がそこまで多くはないので、1週間程度の使用なら特に気にしなくて大丈夫でしょうとのことでした。

また、トリアムシノロン アセトニドというステロイド成分は、ステロイドの中でも皮膚内に吸収される量が少なくて済む種類のものだそうです。

AD

次は、ビクタスSMTクリームの実際の効き目について。

ビクタスSMTクリームの実際の効き目

確かに、ビクタスSMTクリームは塗りやすさも効き目もとても良かったです。もちろん指間炎や皮膚炎は根本を治していかないと完治しないため、一定期間塗ったからといって、その場の症状を抑えるにすぎませんが悪循環をストップさせるためにはある程度有効でした。

これまで処方された動物病院で軟膏の中では、べたつかず浸透が早く抜群に使いやすかったです。そんなビクタスSMTクリームですが、残念ながら市販はしていません。

ビクタスSMTクリームが処方された時の詳しい動物病院診療内容の記事:『指間炎の原因を探る。(3)耐性菌、その後の治療[犬の皮膚炎]


▼ビクタスSMTクリームは、通販で取扱なく動物病院専売品

ビクタスSMTクリームは、動物病院専売品のため通販では販売していません。ちなみに、動物病院でのビクタスSMTクリームの価格は、1本5g 2,160円でした。

ビクタスSMTクリームと同じ様に、細菌・真菌が起因している皮膚炎治療薬で、ヒビクス軟膏というものがあります。

次は、そのヒビクス軟膏について確認したいと思います。

 

犬の皮膚炎治療に使えるヒビクス軟膏と注意点

ヒビクス軟膏もビクタスSMTクリームと同様、動物病院の処方箋薬であることに変わりはないのですが、ヒビクス軟膏は通販で購入できます。

個人でも購入可能なヒビクス軟膏

犬の皮膚炎にヒビクス軟膏

ヒビクスとビクタス、製薬会社は異なります。

  • ビクタスSMTクリーム:DSファーマアニマルヘルス株式会社
  • ヒビクス軟膏:フジタ製薬株式会社

ヒビクス軟膏製造販売元のフジタ製薬、犬の皮膚炎薬用シャンプーで有名な製薬会社です。

フジタ製薬のクロルヘキシジン薬用シャンプー

話を戻して、通販で購入できることから犬の皮膚炎で悩むオーナーにとっては助かることもあるヒビクス軟膏ではありますが、処方薬として開発されていますので概要及び有効成分をしっかり確認しておきたいと思います。

まずは、ヒビクス軟膏の概要からです。

ヒビクス軟膏の概要
効果と有効菌種 犬・猫:急性・慢性湿疹、外耳炎、細菌性・真菌性皮膚炎
使用上の注意点 クッシング症候群が疑われる場合は使用しないこと
使用回数 症状に応じて患部に1日1~3回塗布
注意事項 長期使用は避ける

概要はビクタスSMTクリームと大きく変わりません。違いといえば、ビクタスの使用回数は1日1回で良いと記載がありましたが、ヒビクスは1日1回〜3回塗布という点。

塗布回数の違いから、ビクタスの方が有効成分が強い可能性、もしくは有効成分がしっかり皮膚内に留まるかなどの理由が考えられます。

では、ヒビクス軟膏に入っている有効成分はどのようなものがあるのでしょうか。

ヒビクス軟膏1ml中 有効成分4種の詳細
有効成分 有効細菌 ビクタスに含まれている成分
チオストレプトン 2500単位※ 【細菌】グラム陽性菌群に対して高い抗菌活性を示す ×
ナイスタチン 100000単位 【真菌】Candida (Monilia) albicansによる皮膚感染に対して十分な抗真菌作用を示します。
また、in vitroにおいて酵母や酵母様真菌(動物に対して病原性を示す真菌も含む)に対しても静真菌作用を示します。
×
硫酸フラジオマイシン 2.5mg(力価)  【細菌】グラム陽性及び陰性菌に対して広い抗菌スペクトルを有する抗生物質 ×
トリアムシノロンアセニド 1.0mg 【ステロイド】合成副腎皮質ホルモンの一つで、抗炎症作用(はれ、痒み、痛みを抑える作用)が強い。局所への投与により、速やかに効果を現し、長時間持続するので、炎症、浮腫、痒みを迅速に和らげ、治癒転帰を促進

※単位とは、容量を図る際の数え方(units)

ビクタスSMTクリームとヒビクス軟膏で共通している有効成分は、ステロイド成分だけです。表記の単位が異なるので断定はできませんが、1ml=1gとすればビクタスSMTクリームとヒビクス軟膏のステロイド濃度、強さは同じです。

一方で、抗菌・抗真菌の有効成分は全く異るものの、共に細菌・真菌に有効です。ビクタスSMTクリームとヒビクス軟膏どちらが優れているのか?というのは、添付文書を見ただけで素人目には判断できませんが、前述で少し触れましたがビクタスの方が有効成分が強いそうです。

製薬会社の意向もあると思われますが、薬の強さが動物病院専売品か個人購入可能かの一つのラインとも捉えられます。

ヒビクス軟膏

from フジタ製薬

軟膏のテクスチャの違いは、明らかに異なっています。

ヒビクスとビクタスの違い
  • ビクタスSMTクリーム:白色のクリーム状で肌馴染みが良い
  • ヒビクス軟膏:黄色状の軟膏でべたつきやすい

べたつきやすいと軟膏を塗った部分を犬が気にしやすい、汚れが付着しやすいなどのデメリットがあります。毛を剃ってからでないと塗りにくいことも多いにあります。その点、ビクタスSMTクリームの方が優れています。

AD

 

最後に、ヒビクス軟膏の注意点は、原因菌がわからない中で使用すると、耐性菌を生み出しかねない可能性もあります。これは、ビクタスSMTクリームでもいえることです。個人で購入し犬に使ってあげる場合はその点も注意しなければいけません。

(参考)ヒビクス軟膏が購入できる通販サイト情報

ヒビクスは、Amazonでも楽天市場でも購入が可能です。通販での医薬品販売ではレビューを投稿できない決まりの為、Amazonでも楽天市場でも製品レビューはありませんが、ヒビクス軟膏は犬の痒み止め用品Amazonベストセラーにもなっています。

犬用かゆみケア1位 ヒビクス軟膏
Amazonヒビクス軟膏
Amazonのヒビクス軟膏詳細ページ
犬のかゆみケア売れ筋ランキング
楽天市場でのヒビクス軟膏販売店情報

フジタ製薬の薬用シャンプーも通販で購入可能です。フジタ製薬の薬用シャンプーは医薬部外品なのでレビューが掲載・閲覧可能で、Amazon・楽天市場各々で200件超の口コミがあります。

フジタ製薬・薬用シャンプー販売店情報
製造販売元

※共に獣医師専用ページです。閲覧を推奨するものではなく、参考サイトとして掲載しています。


この記事を読んだ人に読まれています

G's Family トップページ