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【はちみつ大根】犬の痰切り・咳止め・喉などの呼吸器症状改善に。[薬だけに頼らず自宅でケア]

【はちみつ大根】
犬の痰切り・鎮咳・喉などの呼吸器症状改善に
[薬だけに頼らず自宅でケア]

犬の咳止め・去痰・喉ケア・気管ケアにはちみつ大根

ゴールデン・レトリーバーセナが6歳3ヶ月〜4ヶ月の時、詰まるような発作的な呼吸器症状が出た時に痰が絡まることも多くなっていました。

その時に痰が切れやすいようにとセナに作ったのが「はちみつ大根」でした。

発作的な呼吸器症状についての詳しい記事「呼吸に異常。逆くしゃみ?咳?発作?咽頭麻痺?これは一体....。[犬の呼吸器疾患通院記録]

これは人間の話で、もう数年前のことになりますが(コロナ禍前)風邪が治ったのに咳だけがどうしても治らなくて、その時に民間療法で何かないかと調べて作ったのが「はちみつ大根」です。

少しでも効けばと「はちみつ大根」を作って食べていたら、咳が日に日に良くなっていきました。

自分の咳や喉の炎症が「はちみつ大根」で治まっていった経験があったことから、呼吸器に疾患が出て痰が絡まっているセナに「はちみつ大根」を作るに至りました。

「はちみつ大根」は民間療法で広く知られているので『食べたことある!』という方もいるのではないでしょうか。「はちみつ大根」は犬でも食べられます。ただし、はちみつを使用するため子犬にはあげることはできないので、その点は注意が必要です。

「はちみつ大根」の作り方はとても簡単です。

「セナに使ってるはちみつや目安量、実際に「はちみつ大根」をあげた後は症状がどうだったのか、「はちみつ大根」ってそもそもなぜ咳・喉・痰に良いのかなどをまとめました

 
 

「はちみつ大根」の材料と作り方

「はちみつ大根」の材料

  • はちみつ
  • 大根

たったこの2つの材料があれば「はちみつ大根」は作れちゃいます!

はちみつはその時あるのを使うことが多いですが、最近セナのはちみつ大根に使っているはちみつは「Mieliziaのアカシア有機はちみつ」。EUオーガニック規定認証商品で癖がなくて美味しいはちみつなので人もセナも使えるようにと常備しています。

犬の咳き止めや去痰としてあげる「はちみつ大根」に使うはちみつ

「はちみつ大根」の作り方

大根は適当な大きさに切り保存容器に入れて、はちみつを注ぐだけ。

瓶入りのはちみつは使いにくいのが難点ですが、Mieliziaのハニーボトルは注ぎやすくてはちみつが溢れる心配がないのも愛用ポイント。

犬のための「はちみつ大根」作り方1 「はちみつ大根」に注ぐはちみつの分量については色々とありますが、私がよく作る分量は「大根のかさの半分よりやや多いくらいまで」を目安にはちみつを注いでいます。

犬の咳止め・去痰・喉ケア・気管ケアにはちみつ大根

大根がはちみつに浸りきってないくらいです。

大根に対してはちみつを入れる量は基本お好みで良いのではないかなと思います。

ただ、はちみつが少なすぎると大根エキスがしっかり出ないのと、「大根はちみつ」として食べる部分が少なくなってしまうので、大根の量の半分以上は入れた方が良いと思います。

完成した「はちみつ大根」犬のための手作り食

この状態で冷蔵庫に2〜3時間入れます。

たったこれだけで「はちみつ大根」が完成!

完成した「はちみつ大根」はこちら。

完成した「はちみつ大根」犬のための咳止め・痰切り

大根の水分が出るので、ひたひたになりました。

犬の咳止め・去痰・喉ケア・気管ケアにはちみつ大根

はちみつもとろ〜んとした質感から、大根からしみ出した成分が合わさってサラサラへ。

水分が出切った大根はしなしな!

大根がしなって小さくなっていれば「はちみつ大根」完成のしるしです。

保存・日持ち

大事な栄養素ははちみつに溶け出しているので、完成したのちには大根は取り出してしまって大丈夫です。

大根を入れっぱなしにしても問題ないのですが大根の味が強くなっていくので、美味しく食べるには「はちみつ大根」が出来上がったら大根を出してしまった方が良いです。

「はちみつ大根」は冷蔵庫に入れて保存します。

「はちみつ大根」の保存は2〜3日といわれており、暑くない季節は3〜4日位は何ら問題ない感じです。

大体2〜3日程度で食べきれる量を目安に作っています。

犬にはちみつは「ボツリヌス菌」が心配?

犬にハチミツ/マヌカハニー

犬にハチミツをあげる際に知っておく必要があるのが「ボツリヌス菌」です。

人の赤ちゃんと同じで子犬はまだ腸内フローラが未熟なので、ハチミツに含まれている可能性のある「ボツリヌス菌」が悪さをする可能性があるため控える必要があります。

【人の場合は1歳未満はハチミツをあげないように】といわれますが、小型犬か大型犬かでも成犬になるタイミングは異なりますし、犬の場合はっきり何歳を目安とはいえないのがちょっと難しいところかもしれません。

犬にハチミツをあげ始めても大丈夫な目安の年齢を調べてみたものの日本では犬のための食材別の信頼できる情報は少なく、明確な答えは得られませんでした。英語の文献も見てみましたが、犬にはちみつをあげる年齢は1歳を目安としているところが多いです。

ハチミツと犬に関するはっきりとした情報が少ない中なのでこれは個人的な意見ですが、特に大型犬は2〜3歳でやっと成犬になってくる年齢ということを考えると、2〜3歳くらいまでは本当にはちみつ(またはマヌカハニー)に頼りたい状況・症状でない場合はあげない方が良いのかなと思います。セナにはちみつ(マヌカハニーでした)をあげ始めたのは4歳を過ぎていました。

病名がつくような明らかな疾患ではないのに、痰がからんだり、咳が出たりというのは年齢を重ねた事による機能低下が原因になっていることもあるようなので、そんな時に活躍するのが「はちみつ大根」だと思っています。

自分だったらどうするかなと考えたのですが、セナが2〜3歳だったら状況をみてあげるか決めると思います。薬の負担よりは良いかもしれないし、その天秤になるのかなと思います。

 
 

マヌカハニーの「はちみつ大根」

マヌカハニーを食べるゴールデン・レトリーバーセナ5歳5ヶ月マヌカハニーが登場してきましたが、「はちみつ大根」のはちみつをマヌカハニーにしても勿論OKです。

セナにはどうしているかというと、「はちみつ大根」は先に紹介したを使ってオーガニックはちみつを使って、マヌカハニーはマヌカハニーであげています。

カロリーや糖質が気になる子、食が進まない子、はちみつがあまり好きではない子などは「はちみつ大根」をマヌカハニーで作ると一石二鳥になって良いかなと思います。

「はちみつ大根」に使用中:Mieliziaのアカシア有機はちみつ

「はちみつ大根」食べてくれるかな?

「はちみつ大根」実食と実感した効果

最初に「はちみつ大根」をあげる時、マヌカハニーを食べて慣れているセナは「はちみつ大根」は辛く感じないかな?とか

なんだこの味?ってなっちゃうかなと思ったのですが...

食べてくれました!

完成した「はちみつ大根」犬のための咳止め・痰切り

最初の一口食べた後は「いつものはちみつと違う・・・」と少しためらった表情(笑)

でも、そのまま食べ進めてくれて、2回目以降は「はちみつ大根食べようね〜」っていうと喜んで食べてくれるように。

セナ
匂いは同じようなはちみつなのに、いつものはマヌカハニーとは違うなと思ったよ!でも甘くて美味しい!

「はちみつ大根」の効果について

犬の咳止め・去痰・喉ケア・気管ケアにはちみつ大根

今回セナに「はちみつ大根」をあげた目的は、去痰のためでした。

実感としては「はちみつ大根」を舐めると痰が切れやすくなっているようです。

冒頭で触れた6歳3ヶ月の時に突発的に起きた詰まるような呼吸異常が収まった後も痰の絡みは残っていたため、去痰剤を念のためもらってあったのですが、痰が絡んでるなという時に「はちみつ大根」を作ってあげることでその後は去痰剤をあげないで済んでいます。

去痰剤「カルボシステイン」犬の治療

「はちみつ大根」を作る前は痰が絡んでいる時にマヌカハニーを単体であげていたのですが、マヌカハニーをそのまま舐めさせるよりも「はちみつ大根」であげた方が痰については良くなる感じがしています。

そもそも、はちみつに大根を漬け込んだ「はちみつ大根」はなぜ痰切りや咳止めに良い効果が得られるのでしょうか。

 
 

痰切り・鎮咳に「はちみつ大根」

犬の手作り食の食材「大根」

なぜ「はちみつ大根」が咳止めや去痰に効果的かというと大根に含まれる2つの成分が関係しています。

  1. 消化酵素「ジアスターゼ」
  2. 辛味成分「イソチオシアネート」

この2つの成分は共に熱に弱く、すぐに揮発してしまうのが特徴です。

喉にいい大根の特徴的成分作用
消化酵素「ジアスターゼ」・消化促進作用
・咳止め作用
・去痰作用
※おろして細胞を壊すことで酵素が活発になる
辛味成分「イソチオシアネート」・抗炎症作用
・殺菌作用
※切ったりおろしたりして細胞が壊れることで生まれる成分

例えば成分だけを考えれば大根だけを食べても咳止め作用や去痰作用が期待できるわけですが、大根だけで咳止め作用や去痰作用に効果的という印象はあまりありません。(良いことは良いのですが...)

大根を細かく切ってはちみつに漬けた「はちみつ大根」にすることで大根の成分が揮発することなく、はちみつに溶け出し、はちみつとの相乗効果で、より咳止め・去痰に効果が出るようになるといえそうです。

わんこに「はちみつ大根」まとめ

はちみつ大根を食べるゴールデン・レトリーバーセナ

犬の痰切り・鎮咳・喉などの呼吸器ケアができる「はちみつ大根」について書きました。

愛犬が痰が絡まっている状態・咳の症状というのは、とても辛そうに感じます。

実際に、人に置き換えても喉に違和感があるのはすっきりしなくて、不快感が強いものです。

場合によっては病院で処方されたお薬が必要になりますが、出来るだけお薬に頼らずに少しでも自宅で犬の痰や咳などを落ち着かせてあげられる方法の1つが「はちみつ大根」かなと思います。

はちみつ大根を食べるゴールデン・レトリーバーセナ

セナに「はちみつ大根」をあげた目的は主に去痰でした。

「はちみつ大根」は咳止めにも良いとされますが、犬の咳に関しては原因が色々あり感染症の症状だったとか、ただの咳ですまない場合もあります。だからまずは咳の原因を探ることも大事だと思います。

ただ、病院で調べてみたけど原因がよくわからない咳や身体の免疫が落ちてしまって出る咳、年齢的な問題による咳については、今後も「はちみつ大根」を自宅でできる薬以外のケア方法として取り入れていきたいと思います。


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