犬の皮膚炎治療

【7歳春アトピー性皮膚炎】「経過」と「自宅でのケア用品」について 2024年11月

散歩で見つけた広場でゴールデン・レトリーバー7歳3ヶ月

ゴールデン・レトリーバーセナ7歳の春。

やっと寒い冬が抜けて暖かくなり、寒すぎず暑すぎない日が嬉しい春。

そんな春に、

セナの身体にはあちらこちら皮膚炎が起きています。

成長記録にも皮膚炎の症状が新たに出た時、悪化した時、治癒してきた時などをその時々で書き留めていますが、

これまで皮膚炎を併発した中でも

7歳春、皮膚炎箇所がこれまでに一番多い

かもというレベルに

あっちこっち皮膚炎を起こしています。

そこで、7歳春の皮膚炎をまとめることにしました。

記事内・記事の最後には、皮膚炎で使っているケア用品・この春新しく使い始めたケア用品についても書いています。

皮膚炎のお薬の服薬状況について

サイトポイント3回目の注射(11/21)

セナは現在7歳4ヶ月。

皮膚炎の炎症状況を見る前に、皮膚炎を抑えるための服薬状況についてです。

  • 1歳9ヶ月、痒み止めのアポキル錠を服用開始
  • 5歳8ヶ月、メインのお薬をアポキル錠からアトピー性皮膚炎用の痒み止め「サイトポイント注射」へ
  • 7歳4ヶ月、現在もサイトポイント注射でコントロール、アポキル服用はほぼなし

痒み止めのお薬をサイトポイント注射に変えてから約1年半経過し

昨年6歳の夏は、サイトポイント注射に切り替えて初めての夏となりました。

6歳の夏

アポキルで過ごす夏、

サイトポイントで過ごす夏、

どう違いが出るかなと思いながら過ごし、

やはり身体のあちらこちらに皮膚炎を起こした夏でした。

その後、秋になり、炎症箇所が絞られていた状況でした。

そして、7歳の春。

6歳の夏と似たような状況で、身体のあちらこちらに炎症が起こっている状態になっています。

今後のためと振り返りを兼ねて7歳冬〜春の皮膚炎状況について、箇所別にそれぞれまとめています。

今後のアポキル・サイトポイントの服用については、当記事では長くなってしまうため別記事執筆予定です。

それぞれの皮膚炎の状態

皮膚炎悪化の時期

ゴールデン・レトリーバーセナ7歳2ヶ月

7歳4ヶ月現在のセナに今表れている症状に

冬前から引き続き炎症を起こしている箇所

暦上の春である2月頃から発症した症状とがあります。

セナのかかっている漢方医の先生曰く、わんちゃん・ねこちゃんなどは2月頃から春の体調変化を起こすことが多く、

人が影響を受ける春より一足早いようです。

セナももれなく、2月頃から皮膚炎の炎症が強くなったり、皮膚炎を起こす箇所が増えました。

では、1箇所ごとに画像と共に炎症状況を振り返っていきたいと思います。

股の皮膚炎

まず、股の炎症について。

例年、股の炎症と痒みは春〜夏に起こり、涼しくなる冬には落ち着いていたのですが、ここ最近は冬になっても股の炎症が収まりせん。

今までの炎症の蓄積により初冬の時点でも既に炎症は起こしており、黒く色素沈着もしていますが、

炎症がさらに悪化したのが冬から春にかけてです。

12月・1月の経過写真

同じ体勢で撮っていないのでわかりにくい点があると思います。股を撮っている時は仰向けの体勢です。

赤く炎症を起こしたのちに黒くなり、黒い一番外側がまた赤くなり....という繰り返しで炎症範囲・色素沈着範囲がどんどん広がっていきました

12月当時の炎症もひどいと思ったものですが、それが今はまだマシに見える程です。

どんどんピンクのお肌が侵食されていきます。

3月・4月の経過写真

12月と4月を比べてみると明らかに黒く色素沈着した部分が広がっているのがわかります。

さらに3月4月は毛が赤茶色に変色も起こっています。

毛の色の変化については、口元や足元の着色と関連していると思われます。

股の炎症については現在も炎症が続いており、最近は寝ている時にもムズッとなって気になるほどです。

一般的に、股はアトピー性皮膚炎の症状が出やすい部分とはいわれています。セナは股の炎症は6-7歳でより悪化し、通年痒みが強くなりました。

 
 

外耳炎

次は、外耳炎についてです。

1年前の6歳春から起こりやすくなった外耳炎。

お耳の炎症は夏・秋から引き続き1月上旬(7歳0ヶ月)までは治ってもまた出るといったように、短期間での繰り返しがあり、点耳薬が適宜必要な状態でした。

右耳の炎症
12月4日

その後、少し落ち着きをみせ、1月下旬から3月半ばまでは比較的コントロールしやすい状態でしたが、

コントロールしやすい状態はものの2ヶ月程度、3月下旬になってまた外耳炎発症しました。

春の外耳炎
3月20日

こうなってしまうと拭き取りだけでは治らず、お薬が必要です。

夏よりは炎症頻度は低めでした。

お手入れ方法

お手入れ方法は、普段は拭き取り、悪化するとウェルメイト。

よりナチュラルな素材での外耳炎ケアもホリスティックの方から教えていただいたのですが、なかなかそれでは炎症が治らず、結局はいつもの上記の2つの方法になっています。

イヤークリーナーはセナが若犬の時から基本同じものを使っており、他のイヤークリーナーを使ったこともありますが、戻ってきます。

足首の皮膚炎

次は、後ろ足の足首部分の皮膚炎についてです。

12月にほんの少し赤く炎症を起こした左足首。

左後ろ足の皮膚炎(このあと悪化)
12月23日

涼しくなって乾燥もしてきた頃でしたので、主に保湿ケアしていましたが、春の訪れを少しずつ感じだした2月半ば頃から一気に悪化していきました。

左後ろ足の炎症(アトピー性皮膚炎)2月22日
2月22日

1ヶ月経過し、黒い色素沈着に変わりました。

2月から続いている左後ろ足の炎症の様子
3月22日

脱毛していた箇所も毛が生えてきて、今ではぱっと見わかりませんが、かき分けて皮膚を見ると黒ずんだままです。

左後ろ足の皮膚炎・治ってきた過程
4月12日

今もたまに気にしています。

膝の皮膚炎

次は、後ろ足の膝部分の皮膚炎についてです。

暖かい日が多くなってきた3月末には、珍しく膝周辺にも皮膚炎が起こりました。

まず左膝に炎症が起き、その後右膝にも炎症が起きました。

左膝

左膝の皮膚炎
3月30日
後左膝の皮膚炎ゴールデン・レトリーバーセナ7歳3ヶ月
4月4日

発症から約1ヶ月後。炎症部分の被毛が赤茶くなりました。

左膝の皮膚炎経過、約1ヶ月後
4月28日

肌は黒く色素沈着しています。

右膝

左膝の炎症から約1週間後、右膝にも炎症が起こりました。

右膝の皮膚炎
4月8日

右左ともに今も気にして舐めてしまいます、止めていることもあり今は噛み壊しまでには至っていませんが要注意箇所です。

 
 

尻尾の皮膚炎

次は尻尾の皮膚炎です。

尻尾の皮膚炎は、今年が初めてではなく冬になると起こりがちな皮膚炎の1つです。

この冬は12月に炎症が起こったのが最初でした。

尻尾の皮膚炎セナ6歳11ヶ月
12月20日

まだ12月の時点では、このままこの冬を乗り越えられるかなと思っていました。

悪化し始めたのは最初の炎症から3ヶ月経過した3月下旬でした。

尻尾の皮膚炎1週間で悪化
4月2日

炎症部分はごっそり脱毛し、体液もでている状態です。

尻尾の皮膚炎1週間で悪化
4月2日

ここから1-2週間は気にすることが多く

尻尾の皮膚炎経過
4月12日

良くなってきたと思ったら自分で毛を引きちぎってしまったりと、簡単にはいかない時間でした。

治りかけのカサブタも痒いんですよね。

尻尾の皮膚炎経過
噛んだのはほんの一瞬だった
カサブタがボロボロに
4月13日

ここから更に2週間経過し、炎症部分が落ち着き毛が生えてきました!

尻尾の皮膚炎経過
毛が生えてきた!
4月27日

思いのほかが毛が生えるのが早くて嬉しかったです。

今、回復途中で、尻尾を気にすることはごくごくたまに、他の炎症部分より少ないです。

他の皮膚炎部では毛の変色も多いこの冬春でしたが、尻尾の炎症部分はなぜ赤茶色にならないのか....皮膚炎はなかなか難しいことが多いですね。

指間炎

次は指間炎についてです。。

指間炎炎症は冬の間、そして春先の3月まで比較的落ち着いていました。

3月に入り右前足の炎症が悪化。

足元の被毛の変色もこの頃から少しずつ進んでいきました。

3月末、後ろ足の指間炎も悪化。

4月に入ると、炎症と指間炎の毛の変色が一気に進みました。

右後ろ足の指間炎
4月22日右後足
出来物が気になったのかも

炎症は右後足から左後足へ。

左後ろ足の指間炎が悪化し、赤茶色に変色も悪化
4月27日左後足
ある日から右足ではなくて左足を気にするように

このように、指間炎は、3月末〜4月に一気に悪化。

その後あまり状況は改善されておらず、引き続き気にすることも多いです。

以上が、7歳の冬から春にかけて起こった皮膚炎の箇所と炎症状況です。

各項目としてあげなかった箇所の中では、脇もよく掻いているのですが他の皮膚炎箇所と異なり舐めにくい場所ということもあるのでしょう、肌の色素沈着はありますが噛み壊しなどはありません。

皮膚炎箇所のまとめ

7歳の冬から春にかけて起こした皮膚炎の各箇所を画像で印をつけるとこんな感じです。

7歳冬から春にかけての皮膚炎箇所



足首
四肢
尻尾

が顕著に炎症を見せた箇所でした。

最後に、今皮膚炎のお手入れで使っている保湿剤や消毒剤などのケア用品についてです。

自宅で使用している皮膚炎ケア用品

皮膚炎に使うケア用品は各箇所で大きく変わらず、どちらかといえば炎症度合いや炎症の仕方や原因(乾燥・色素沈着・噛み壊し組織露出など)・長毛短毛箇所によって使い分けています。

指間炎は何か塗ったりすることはなく、病院からもらっている消毒液で洗浄したりと清潔に保つようにしています。
外耳炎は外耳炎の項目で記載したケア用品を使っています。

いつも使っている皮膚炎ケア用品

自宅でできる犬の皮膚炎ケア・アヴァンス

色々と探したり試したりして辿り着いたセナの定番ケア用品です。

アトピー性皮膚炎の犬の皮膚は皮膚表面の角質層に含まれるセラミドが不足しているといわれています。

セラミドが減少すると皮膚のバリア機能の低下、痒み、炎症を引き起こしやすいようなので、セラミド保湿を心がけています。

この春から使い始めた皮膚炎ケア用品

この冬から春にかけて、股部分の炎症が酷く新たにケア用品をプラスしました。

オーツスポットフォーム(動物病院処方の犬の拭き取り洗浄)

セラミド保湿はお股以外の部分にも使いますが、泡状拭き取り洗浄については、主にお股に使っています。

過度な洗浄は反対に悪化の元にもなるので気をつけつつ、清潔に保つことも必要なため、肌がじめっとしている時や気にする時に使用しています。

7歳春の皮膚炎まとめ

ゴールデン・レトリーバーセナ7歳3ヶ月

7歳冬から春にかけての皮膚炎について詳しく見てきました。

今セナに選んでいる痒み止めの「サイトポイント注射」はアトピー性皮膚炎の痒みをある程度抑えるものの炎症を抑える効果がないので、結局根本のアトピー性皮膚炎に起因する炎症は起こってしまう。というのはこういうことなのかもしれません。

炎症が起きて皮膚状態が悪化すれば、そこが気になり出す。

気になる➤悪化する➤気になる、ということで

内側からの炎症が起こる限りこのループは続いてしまいます。

悪循環を断ち切るためには、抗炎症のお薬を使う他に、

  • 少しずつでも身体の内側から変えてあげること
  • 外側からの皮膚炎ケアを続けること

これらが大事になってきます。

先日読んだホリスティック書籍にアトピー性皮膚炎については発症するとなかなか根治は難しいと書かれており、

それはこの何年も皮膚炎改善に取り組んでいる中で感じていることではありますが、出来ることは諦めないで取り組むことだけ。

アトピー性皮膚炎と腸内環境については関連があるといわれていますので、セナの腸内環境の改善に努めて

セナが出来るだけ痒みや不快な思いをせずに身体に負担の少ない方法でコントロールしていくことを目標に努力していきたいと思います。


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