犬の下痢・軟便

腹部エコー(超音波)検査の結果とエコー検査の特徴について[犬の下痢]

繰り返す下痢の原因を調べるため
腹部エコー(超音波)検査を受けてきました

犬の腹部超音波検査

ゴールデン・レトリーバーセナ5歳2ヶ月、昨年10月より下痢を繰り返すようになって5ヶ月。

下痢の原因を探るために腹部エコーを受けてきました。

もっと早い段階で腹部エコーの話は出ていて担当獣医師に相談もしていました。

でも、セナの状態を診ると「腹部エコーをしても原因の特定はほぼ出来ないのでは・・・」というのが獣医師の見立てだったんです。

腹部エコー検査の向き不向き

動物病院で順番を待つセナ

昨年10月より続くセナの下痢は、ずーっと下痢が止まらないわけでも食欲がなくなってしまうわけでもありません。

下痢をした時や嘔吐した時は食欲が多少下がる程度です

下痢をした次の日にケロっと治ったりするのに、また数日すると下痢。いわゆる下痢止めや大腸炎の薬でも治らない。元気。食欲もある。

この症状や触診から担当獣医師は「腹部エコーでわかる類のものや、腫瘍などではないだろう」と見立てていました。

そのため腹部エコー検査は勧められませんでした。

腹部エコーは原因箇所がある程度特定できており(例えば押すと特定部分に痛みを感じているとか)、そこを狙って診るには良いのだが、全体的に「何か悪いところはないかな?」と診るには向いていない検査方法

なんだそうです。

腹部エコーは消化管内容物やガスの状態によって見えづらくなる場合も多く、特に犬の場合は背中側にある臓器などが隠れてしまい見落としやすいんだそう。

だからこそ、原因箇所に当たりをつけて行う方が効果的な検査方法なんです。

一年前に同じように下痢を繰り返した時もこの症状で腹部エコーをやっても分かることは少ないかも。と確かにどの先生も腹部エコーを躊躇われました

また

セナの担当獣医師の方はこのような考えを持っていました。

今の症状からすると腹部エコーをするなら内視鏡検査をした方が状態がわかる可能性が高い。

しかし、麻酔をかけて内視鏡検査をするには負担が大きすぎるし、それに対して得られるものは少ないだろう。

下痢をしていれば大抵腸内に炎症は起こっていてそれを確認できる可能性は高い。そこに病名をつけるとIBD(炎症性腸疾患)のようになってくる。

そして、炎症を抑えるには結局(セナが昨年も経験している)ステロイド処方になることが多く、ステロイドでは根本的な解決は難しいかもしれない。

一年前の4歳の秋冬も同じように下痢を繰り返し内視鏡検査の話が出て(別の獣医師)、検討しましたがその時も最終的に内視鏡検査は負担があるのでやるべきではないという結論に達しています

内視鏡検査の検討とセカンドオピニオン[犬のIBD]

さらに言えば

2Dの腹部エコーよりも3Dで見ることの出来るCT検査の方が臓器の異常を見つけるには向いているそうです。

しかし、CT検査は

  • 大きな病院に行かないとできない
  • 鎮静か麻酔が必要になることが多い(中には麻酔をしないで出来るところもあるとか)

そうです。

担当獣医師の意見に納得しており必要性の低い検査を勧めない医師のスタンスにも信頼を置いていたのでこれまで腹部エコーをしてきませんでしたが、下痢の原因の可能性を少しでも絞れる可能性があるならと、今回念の為に腹部エコー検査を依頼しました。

犬猫の超音波(エコー)検査ってどんな検査?

人には聞こえない高い周波数(20,000Hz以上)を有する音波である超音波を用いた検査が「超音波検査」です。超音波の伝わる速さは空気、脂肪、肝臓、腎臓、筋肉、骨などによって異なり、超音波がそれぞれの組織を通過する際、超音波の一部が反射してエコー信号というものが生じます。このエコー信号の強さやエコー信号が得られるまでの時間を計算して、その結果を画面上に画像として描出することで体の中の構造を知ることができます。
超音波検査のメリットは、「麻酔を利用しなくても検査が可能なこと」、そして心臓の弁や腹腔内の臓器などの状態を「リアルタイムに観察できること」です。超音波は液体や固体については良く伝導しますので、肝臓、腎臓などの臓器や筋肉、脂肪組織などの描出には優れています。ただし、固体でも金属や骨などの硬い物については反射されてしまい描出が困難です。また、空気も反射してしまいます。したがって、超音波検査では骨や空気の存在は確認できますが、その先や深部にある情報を得ることができません。

【超音波検査の利点・欠点】
超音波検査は肺や脳の観察には向きませんが、腹部にある肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱、子宮などの臓器、胸部にある心臓などの観察に向いています。特に、動いている物をリアルタイムに描くことができるので心臓の観察に優れています。

 

腹部超音波(エコー)検査の結果

そして、腹部超音波検査の結果は「特に異常なし」でした。

犬の腹部超音波検査

獣医師さんと看護師さんの2人で対応してくださり、超音波検査はものの15分程度だったかと思います。

検査中は待合室で待っていて15分くらいするとセナが「終わったーーー!!!」と元気いっぱいに診察室から出てきました。

犬の腹部超音波検査が終わった後のセナ

その後診察室でエコー画像を見ましたが、エコーで確認できる範囲に異物・腫瘍は見当たらず確認できる内蔵壁の厚みも異常がありませんでした。

 

 
 

腹部超音波(エコー)検査の費用とまとめ

腹部超音波検査の費用は5,000円でした。

念の為に実施した腹部エコーの検査結果は異常なし。

度々医師には「異物・腫瘍の可能性はないですか?」と聞いており「かなり可能性は低いでしょう」とは言われてましたから、その通りでした。

腫瘍の場合は、もっと痛がったり、元気がなかったり、動きたくなかったり、食欲が落ちたり、体重が激減するという症状が出るのだそう。

これらの症状が出ていないセナには、腹部エコーを勧めなかったというわけです。

セナ
僕も体重は減ったけど秋から徐々にだったし、腫瘍の場合もっと急激に減るんだって

腹部エコーは全体を診るよりも病状から異物や腫瘍などが疑われる場合に、その確認や特定のために有効な方法というのもまた勉強になりました。

下痢の時だけでなく健康診断の項目としても腹部エコーの相談をしたことは何度もありましたが、だからこれまでどの先生にも腹部エコーを勧められなかったのだなと納得しました。

ゴールデン・レトリーバーセナドッグカフェにて

病院お疲れ様♡のドッグカフェ

動物病院でも今は健康診断などの予防医療が広がりつつある中で「念のためやっておきましょう」という先生も多く、それもまた大事なことだと思います。反面、様々な負担を考慮して「不必要な検査をしなくていい」と正直に言ってくれる先生もまた大事なのだろうと思います。

そして、医師が不要だと思っても、私達家族が受けさせたいと思う時もあります。その逆も然りです。

検査一つにしても最後に決めるのは私達家族。

今後も年齢を重ねていくと増えていくであろう検査。必要性・身体的負担・精神的負担を考慮して決めていきたいと思います。

 

3月に入りやっと少しずつ良くなってきた下痢。漢方は継続中。

医師の見立て通り腹部エコーでは下痢の原因はわかりませんでしたが、「異物・腫瘍ではないだろうとわかった」のは一つの収穫です。

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