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「根管治療の実際の手術費用」と「保険申請をした結果」【犬の歯の破折治療】

動物病院で診察を受けるゴールデン・レトリーバー

ゴールデン・レトリーバーセナ7歳のときに歯が欠けて治療をしました。

この記事は、歯の破折治療で実際にかかった手術費用について書いています。

破折箇所の治療方法は「神経を抜くことで歯を温存する抜髄根管治療」を選択しました。

ペット保険「いぬとねこの保険」に加入しており、保険適用がされたのか否かについても後半に記載しています。

歯の破折による根管治療手術
「実際の費用」

支払いイメージ画像

根管治療手術費用の総額

早速ですが破折治療のための根管治療手術にかかった費用は

税込147,950円でした。

当日の血液検査・レントゲン検査などの検査費用を全て含んだ金額です。

根管治療手術は歯科治療の中では難易度が高く時間もかかるため、抜歯の場合はもう少し費用は抑えられるそうです。

検査方針

セナを執刀したドクターは、検査について、治療に際して必要なものはするけど余分だと判断したものはしないというスタンスがありました。

医師の技術があればむしろその方が犬にとって負担も少ないでしょうし、余計な検査は時間もお金もかかるだけだと。

そもそも歯が欠けてしまった後、治療をどうしようかと歯科を得意とする医師を探している時に、ドクターのHPをみると治療に関するそのようなスタンスが垣間見えたことも、こちらの動物病院を選んだ理由の1つでした。

手術前・手術当日・手術後、全て全身麻酔をかけるのはセナにとって現実的ではなく、手術当日であっても全身麻酔時間がより長くなることはセナの負担を考えると避けたいという希望を私たちは持っていましたし、ドクターもセナに限らず全身麻酔自体は回数が少ないに越したことないという考えを持っていました。

といっても、むしろ検査しなくていいといわれて若干の不安があったものもあり、その部分については質問して伺いました。

事前の印象だけでなく、実際に話してみても検査について「必要なものはするけど余計なものはしない」という明確なスタンスを感じることができたため、経験と技術に基づくものであろうと信頼し、そのようにお任せしようと決めました。

このようなことから、手術当日に含まれている検査内容(費用)は他の医院と比べても恐らく多いものではないと思います。

疾患によっては検査をどこまでするのか、犬の負担と必要性等を考慮し難しい判断になることもあるでしょう。上記は今回の破折の歯科治療ケースについて書いています。

 
 

手術までの治療費

以上のような理由と、セナの歯の欠け方・時間の経過から事前に「全身麻酔をかけてまで検査する必要はない」という判断で

手術前に通った診察では通常範囲の診察費用(1回あたり3,000円程度)でした。

セカンドオピニオンで提示された手術費用

ちなみに、セカンドオピニオンで伺った動物病院では、こちらも歯科を得意とする院長がいる病院でしたが、

手術当日・手術前後の検査を含めて根管治療手術は40~50万程度かかるとお話がありました。

この時点では明細を提示されたわけではないので内訳は明らかではありませんが、セナが実際に手術した動物病院よりも検査数が多くその分高額になっていたようでした。

治療の決め手

通常の治療でもそうであるように、どのくらい検査をして治療に望むかというのは獣医師によってかなり異なります。

きっと多くのオーナーさんがそうであるように、

今回のセナの欠けてしまった歯の治療をするにあたっては費用云々よりも、どの先生にお任せした方が歯科治療そのものの成功率とセナへの負担が少なく、全身麻酔についても乗り越えることができるかという点を重視して選択しました。

疾患によってはもっと高額治療にある場合や、高額かつ継続治療の場合は費用を考慮せざるを得ないケースもあるかと思いますが、出来る限り治療内容とセナの負担軽減を優先しより良い治療方法を決めていきたいと考えてます。

さて、この歯の破折治療、保険適用されたのでしょうか?

歯の破折による根管治療手術
「ペット保険は適用された?」

いぬとねこのペット保険

セナは「いぬとねこの保険」に加入しており、「怪我および病気」の「通院と入院」に適用されるプランに加入しています。

「いぬとねこの保険」に加入完了。

歯の破折治療に税込147,950円の手術代がかかったわけですが、

破折は怪我に該当するだろうと保険申請をしました。

結果、

保険はおりませんでした。

歯に関する治療では、歯石取りや、噛まれた時の怪我が少ないようにといった理由で歯を切るような処置が除外されることは知っていました。

でも...怪我にあたるであろう破折も適用されないとは...

除外理由は歯石取りだけでなく、いぬとねこの保険では保険適用外に「乳歯および歯牙(しが)に関する処置」が定められているそうです。

口腔内関係は癌などでなければ歯磨きなどのケアで維持できるものと思っており、まさか歯の手術をすることになるとは予想もせず、加入時にも特に確認もしなかった項目でした。

 
 

破折はだめ?歯周病はOK?

「いぬとねこの保険」の場合、歯が欠けた場合の破折治療は保険対象にならないようですが、歯周病などの口腔内疾患が原因で抜歯をする場合には保険適用される傾向にあるそうです。

歯周病の抜歯は疾患の治療といえばそうなのですが、

個体差や事情があったとしても一般的には歯周病こそ歯磨きとか口腔内ケアを頑張ればある程度予防できるもの....

保険って予期できないものにこそ使いたいものなんだけど....と思ったりしつつ。。

破折=怪我だと思い規約を確認したり電話で問い合わせるなりをしないで申請してしまったところに落ち度はあるものの

毎月それなりの保険金額を支払っていますし「適用されないお知らせ」が届いた時は心情的にはがっかり。

保険除外の規定といわれ、そういうものかと割り切るのも早くはありましたが。

犬の歯の治療 ペット保険おりなかった
「いぬとねこの保険」から届いた保険適用外の通知

ちなみに破折治療時点では、ドクターから歯茎は綺麗なピンク色で歯周病の心配は今は全くないといってもらえました。

他の保険会社では
犬の歯の破折治療は保険適用される?

他のペット保険では歯が欠けた場合の破折治療について保険が適用されるのかな?

と疑問に思い

ペット保険加入者の多い大手のアニコムについて歯の破折治療が保険の支払い対象になるのか調べてみました。

アニコムペット保険の場合

アニコムの場合、保険適用外の中で歯について触れられていたのは以下の部分でした。

乳歯遺残、停留睾丸、睫毛乱生、涙やけ、臍ヘルニア、そけいヘルニア、歯石取り過長歯に起因する すべての処置(不正咬合を含みます。)

これをみる限りでは

歯に関する全てという書き方をしていないので

破折治療が保険の支払い対象になる可能性がありそうです。

ただ、Q&Aの「歯の治療のため全身麻酔をしましたが、手術になるのですか?」には以下のように回答がありました。

アニコムペット保険、犬の歯の治療が保険対象になるのかどうか

保険運営上、全身麻酔下での歯科処置は手術扱いとなります。

ただし、歯周病等の歯科口腔内症状があり、治療の一環として行う場合のみ、

補償対象となります。

これをみると破折治療は除外されそうな感じもします。

まとめ

犬の歯が欠けた場合の治療について「いぬとねこの保険」では実際に保険の支払い対象外だったことや、

「アニコムペット保険」での規約やQ&Aをみる限りでは犬の歯の破折治療については支払い対象にならない可能性もあり

残念ながら保険請求してみないと支払い対象になるのかわからないといった部分が大きそうです。


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