犬の指間炎を治すための治療方法まとめ

動物病院で治らないといわれてしまうことも多い犬の指間炎。肉球の間、指間の毛が変色したり、真っ赤になって腫れ上がってしまったり、そして痒みからかひっきりなしに手を舐めてしまうのが指間炎です。
この記事はゴールデン・レトリーバーセナの指間炎治療の中で、診療で獣医師から実際に聞いた事や自分で調べたこと、そして実際に使ってみたアイテムや実体験を通してまとめた完全オリジナルの「犬の指間炎を治すための治療方法まとめ」の記事です。
こんな症状が出たら指間炎
- 四肢をひっきりなしに舐める
- 肉球の間や指間などが赤い
四肢を舐める行動は、犬がお手入れをする一環として多少なりともみられる行動です。しかしながら、四肢を舐めている時間が長く唾液でベチョベチョに濡れるまで舐めてしまうのは、お手入れの範疇を超えています。
「舐めているから炎症を起こすのか」
「炎症を起こしているから舐めているのか」
最初は、舐めているから炎症を起こすと考えがちです。
獣医師の中にも「ストレスから舐めているんだろう」と決めてかかる方もいます。しかし、「炎症を起こしているから舐めている」という立場にもたたないと指間炎治療は進んでいきません。両方の見方が必要なんです。
ストレスが指間炎の一因になっている場合もあるので、十分な運動や飼い主さんとの十分なスキンシップとコミュニケーションなどを含めストレス除去は同時に行なっていく必要があります
その足舐め行為ストレスが原因?
指間炎などの足舐めがストレスが原因かどうかを見分けるポイントの1つは
足の甲を舐めているかどうか
だと担当獣医師より伺いました。
つまり
足の甲を舐めている場合はストレスなどの心的要因が指間炎に繋がっている可能性が高い。
足の裏側(パット側)を舐めている場合は細菌感染・アレルギーなどのより足舐めをしている可能性が高い。
ということです。
全ての犬には当てはまらないかもしれませんが、確かに暇している時は足の甲側を舐めていることがあります。
指間炎の原因がストレスかも?と思われる場合には、一つの目安になるのではないのでしょうか。
指間炎治療のために動物病院でやってきたことをざっと時系列で振り返り、その後ゴールデン・レトリーバーセナのケアを何を使っているかも含めてまとめています。
指間炎を治す方法をまとめるにあたり
セナが1歳頃からずっと試行錯誤を続けてきた指間炎を治すため良くするための方法をまとめました。
セナの治療記録と治療内容なので全てのワンちゃんに当てはまることではありませんが、実際のところ指間炎治療のためにかなりの労力を割いてきました。
様々な動物病院にもかかりましたし、何か方法はないかと調べていた時間、試した時間は膨大です。
セナも私も熟睡ができない年月も長くありました。夜中に痒がり、それを掻き壊さないように止めてあげて少しでも緩和してあげることが悪化させないためには大事だったからです。
セナと一緒に頑張ってきた指間炎治療の甲斐あって今では大分コントロールできるようになってきました。
大変だったという経験があるからこそ、今指間炎で辛い思いをしているワンちゃんのために少しでもなればとここにまとめるに至りました。方法に絶対はないかもしれませんが、皆様のワンちゃんの指間炎や皮膚炎がよくなる一助になればと思います。
※有難いことにセナブログの記録は多くの方から「実体験に基づいた貴重な情報」としてご連絡いただいております。当時は検索しても指間炎治療の情報は少なかったので、その中で病院に足を運び様々試し苦労して得てきた情報と方法です。セナとの大切な記録であり、また一次体験が重要な医療記録でもあります。情報の正確性を保つためにも転用や二次利用はお断りしております。
犬の指間炎治療のための動物病院通い【診察・治療・投薬】

ゴールデン・レトリーバーセナの指間炎完治のために動物病院ではどのような治療をしたのかの治療履歴です。
細菌検査・抗生物質・ステロイド服用、アレルギー検査・アレルギー除去を経て、かゆみ止めのアポキル錠服用へ。
最初に指間炎の症状がではじめた時 (生後8ヶ月)
生後8ヶ月頃の指間炎の症状および動物病院で処方された薬について。
指間炎を治すために動物病院を変える (1歳3ヶ月)
指間炎が繰り返して悪化へ。
詳細な検査もせずにステロイド剤と抗生物質ばかりを処方され、その治療方法に疑問を抱き動物病院を変える決断へ。
新しく通った動物病院での指間炎治療履歴 (1歳3ヶ月〜)
指間炎の原因を突き止めるべく、細菌検査をしてもらう。
これまでの抗生物質の乱用のせいか耐性菌が検出される。唯一効く抗生物質の服用へ。
皮膚炎治療のためのエリザベスカラー (1歳〜1歳9ヶ月)
1歳すぎからは指間炎の抜本的な治療ができずに、エリザベスカラー装着の日々。
9ヶ月ぶりにエリザベスカラーをはずしてお昼寝できた時の感動といったら。。。
アレルギー検査( IgE検査・リンパ球検査 ) (1歳3ヶ月)
指間炎の原因が細菌感染の他に、アレルギーにもある可能性があるため詳しいアレルギー検査を受ける。
食物アレルギー除去食開始 (1歳4ヶ月〜)
- 食物アレルギーの除去食中[1歳5ヶ月]G’s Family ゴールデン・レトリーバー セナ 成長の記録
- アレルギー除去食とアトピー診断[1歳6ヶ月]G’s Family ゴールデン・レトリーバー セナ 成長の記録
アレルギー検査結果に基づいて、食物アレルギー反応がでた穀物を除去する。
ドッグフードはそれまで食べていたニュートロからグレインフリーのオリジンへ。
最終的に手作り食に切り替えるのですが、オリジンドッグフードはこれまでセナに食べさせたドライドッグフードの中ではベストでした。
生産者の顔が見えること、新鮮であること、高温加熱をしないことなどなど・・・やっぱりいくらドライフードといっても「美味しそう!安心できる!」と思えることとても大事だと思います。「体は食べたもので作られる」これは愛犬も同じです。

痒みを断ち切るお薬アポキル錠を服用する(1歳9ヶ月〜現在)
日本でも解禁されたかゆみ止めのアポキル錠を1歳9ヶ月より服用開始する。

夏にアポキルが解禁されたと獣医師が教えてくれて、その後すぐ9月から服用開始しました。(アポキルが出ることを少し前に教えてくれていた中で、どんな薬であるかということも事前に聞いており、セナに合うかもしれないと出たら試したいと相談していました)
◇1歳9ヶ月
・皮膚炎治療のため、期待の新薬アポキル錠を飲み始める[1歳9ヶ月]G’s Family ゴールデン・レトリーバー セナ 成長の記録
・【犬の新薬アポキル錠:服用記録】アポキル錠はじめての1週間 ( 指間炎のbefore:after写真掲載 )[犬の皮膚炎]
◇1歳9ヶ月〜2歳6ヶ月
・犬の指間炎治療記録【アポキル錠の服用記録と指間炎症状写真】
◇2歳7ヶ月〜3歳5ヶ月
・【減薬成功期間あり】犬の指間炎治療 & アポキル錠服用記録
◇3歳6ヶ月〜3歳9ヶ月
・3歳の夏、指間炎とアポキル錠の記録[3歳6ヶ月〜3歳9ヶ月]
詳細なアポキル錠服用記録は、毎月更新しているゴールデン・レトリーバーセナの成長記録の記事最下表に記載しています。
アポキル錠の基本情報の記事
手作り食の開始(2歳4ヶ月〜現在)
- 犬の手作りごはん、を始めようと本格的に考える。[1歳7ヶ月]G's Family ゴールデン・レトリーバー セナ 成長の記録
- ついに、ドッグフードから完全手作りごはんへ![2歳4ヶ月]G's Family ゴールデン・レトリーバー セナ 成長の記録
- 犬にあげていい食材・あげてはいけない食材と栄養価についての本[犬の手作りごはん参考本]
獣医師の先生は手作り食推奨ではなかったのですが自分で勉強した結果、皮膚炎の改善にはやはり食事を変えること、体内から変えることが非常に重要だと思うように。
抗生物質やステロイドの多用よりも、食事で治るならそれに越したことない!と思い、手作り食を開始。ただ、お腹が弱く、手作り食をはじめてから完全に手作り食に切り替えるまでにかなりの時間を要した。
新たな指間炎の治療方法を求めてかかった動物病院の獣医師より「ドッグフードをあげていたら皮膚炎の治りが遅いかも」といわれ、その先生の言葉に後押しされてドッグフードから手作り食の完全切り替えへ。
しかも、手作り食の切り替え後の方がお腹の調子も良く、本当に手作り食にしてよかったと実感。
以上が動物病院と指間炎の治療履歴です。
次は、1歳の頃から患っている指間炎を治すためにやってきた治療方法についてです。
指間炎治療に使うシャンプーや軟膏など【自宅ケアリスト】
動物病院で勧められた薬用シャンプー
動物病院で処方される定番の薬用シャンプー2種類。
指間炎の王道ケアともいうべき薬用シャンプー。
動物病院では必ず初期治療で薬用シャンプーを勧められます。
獣医師の話によると薬用シャンプーで指間炎が治る改善するワンちゃんもいるようなのですが、セナの指間炎にはあまり合いませんでした。
ちなみに、
・クロルヘキシジン→細菌感染に効く、真菌感染にも多少効く
・マラセブシャンプー→真菌感染に効く
という違いがあるため、細菌に感染しているか真菌に感染しているかを検査してから使うのがベストですが、検査なしであれば「クロルヘキシジン」を先に試すのがセオリーのようです。
動物病院で勧められた洗浄水
薬用シャンプーはセナの指間炎には合わず、そこで別の病院で勧められたのが「ウルトラファインバブル水」での洗浄でした。
動物病院から「ウルトラファインバブル水」を購入して洗浄を続けました。
薬用シャンプーより負担も少なく、「ウルトラファインバブル水」で洗うとすっきりするようで痒みが落ち着いてくれるのでとても良いです。
ただ最近ではセナも年齢を重ねて遠い動物病院に「ウルトラファインバブル」を購入するために行くのはやや負担になってきたこともあり、近年登場しているミラブルの付け替えできるシャワーヘッドなども検討しています。
設置工事が必要なポータブルミラブルやミラバスなどが「ミラブル公式ショップ」で取り扱いがあるのでどれがいいのかなと検討中
痒みは指間炎の足元だけでなくて身体のあっちに出たりこっちに出たりとする時もあり、全身をウルトラファインバブルで洗ってあげられたらすっきりして改善の一助になるのではと気になります。
➤(追記) 気になっていた付け替えできるミラブルシャワーヘッドを購入しました。これで動物病院に買いに行かずに足も全身も洗ってあげられるので、それなりのお値段しますがセナが良くなるためなら、です。
自宅での指間炎痒みコントロール(医薬品)
アポキル錠は動物病院の獣医師より、自己判断であげる・あげないを決めても大丈夫と伺いましたので、指間炎の状態・痒がりの状態をみてあげています。
コルタバンスも同様で、痒みが強い時に使用しています。コルタンバンスはステロイドなのですが、体内に吸収される際にはステロイドよりも弱い物質に分解されるアンテドラックといわれる医薬品です。
そのため、スポットで使用するなら自己判断で使って良いと動物病院で伺っています。(ただしコルタンバンスはアルコールを含んでいるので舐め壊しで傷が深い場合など染みる可能性があり、様子を見ながら使うと良いです)
ヒビクス軟膏についての詳しい記事:【犬の指間炎軟膏】ビクタスクリームとヒビクス軟膏の違い・共通点・購入先について[犬の皮膚炎]
医薬品以外自宅での指間炎痒みコントロールグッズ(消毒・抗菌)
共に動物病院で勧められた指間炎のコントロールです。クマザサは少し珍しいもので、温浴しなくとも、スプレーで吹きかけるだけでもいいそうです。(希釈して使用)
クマザサを使った後は自然乾燥を推奨しているようなのですが、セナにはそれが少し難しいです。
スプレーで吹きかける場合も濡れた状態が続くことになってしまうため、セナに使うときには温浴後にブロアーで完全に乾燥させています。
自然乾燥でも犬が気にならない・指間炎が悪化しないのであれば、そのように利用するのが元々推奨されている利用方法です。
医薬品以外自宅での指間炎痒みコントロールグッズ(保湿)

指間炎の根本的な改善のためには、細菌を殺す治療だけでなく壊れた皮膚バリアを元に戻してあげることも非常に重要です。
ただ、壊れた皮膚バリアを戻すところの治療方法まで提案してくれる医師は皆無でした。
でも、繰り返す指間炎について「一体どうしたら根本的に治療できるのだろうか」という考えのもと、様々調べていると皮膚バリアを戻すことが重要という考えに行き着きました。
皮膚バリアを正常に戻さなければまたすぐに細菌感染を起こしてしまいよくなった指間炎が悪化しやすいです。
皮膚バリアを戻すためには保湿も重要でそのためにスクワランオイルやプロポリスクリームを試しました。
プロポリスクリームは抗菌作用もあるのでとても良いのですが、甘い香りがするため、ワンちゃんによっては舐めてしまいやすいです。散歩前や遊ぶ前など気をそらす必要があるでしょう。
医薬品以外自宅での指間炎痒みコントロールグッズ(保湿)
スクワランやプロポリスクリームの後に、試して良いなと思ったのが「セラミド配合」の保湿液です。セラミドは肌のバリア形成に必要な成分です。
指間炎治療のために気をつけていること
- 手作り食を継続し体内からリセットすること
- 肉球・指間が濡れた場合はしっかりと乾かすこと
- 足裏バリカンができるなら(炎症で出来ない時もある)、毛をカットして通気性をよくすること
- 指間炎が悪化している間は、ドッグランなどの指間へ刺激のありそうな場所に行かないこと
まだ指間炎治療は続いていますが、指間炎発症当初より指間炎はかなりよくなりました。指間炎発症当初は動物病院で治療を受けてもすぐにぶり返してしまい、エリザベスカラーを9ヶ月間もしていました。このまま一生エリザベスカラーをしないといけないのではないかと途方にくれる日々でした。
セナが痒い眠れないというのをどうにか改善してあげたいのに、動物病院に行っても治す方法が分からなくていつも対処療法でかなり精神的にも辛かったものの「私が諦めたらこの子はどうするんだ?」と思い諦めることは一切なかったですし、これからも諦めずに取り組んでいきます。指間炎治療は継続中です。
成長記録や皮膚炎の記事などで記録を更新していきます。