ヒマチーこと、人気ヒマラヤチーズを徹底解説!
正規品・栄養価・あげ方など
ロアジスのヒマラヤチーズスティック(ヒマチー)は2015年頃から食べ続けているゴールデン・レトリーバーセナの大好きなおやつです。
ロアジスとの出会いはペットショップ。
ペットショップで子犬期のカルシウム補給にとっても良いと勧められたのが、ロアジスのヒマラヤチーズスティックでした。
パッケージに『愛犬ナチュラルガム』と表示されていたので、
ん?ガム?原材料は何だろう?
と最初は疑問を持ちつつ調べましたが、
ロアジスがだしているヒマラヤチーズスティックの原材料は『ヤクミルク・牛乳・ライム果汁』だけの100%ナチュラルな食べ物でした。
わんこ達が大好きな長持ちおやつのヒマラヤチーズ、ヒマチーについて詳しくまとめました。
日本メーカーのヒマチー元祖はロアジスのヒマラヤチーズスティック
目次
安心してあげられる
ヒマラヤチーズスティックの正規品
『犬のおやつ ヒマラヤチーズスティック』とインターネットなどで調べていくと、いくつかのメーカーがヒマチーを販売しているのが目に入ります。
ペットショップでも、ヒマチーが複数のメーカーから発売されているのを目にします。
どこのメーカーのヒマチーも一緒?
なら安い方が・・・
と思うところですが、どこのメーカーのヒマチーも一緒ではありません!
ヒマチー正規品はロアジス
ヒマチーという言葉を広めたのも、日本で「ヒマラヤチーズスティック」「ヒマチー」「ヒマラヤチーズ」という商標登録をしているのもロアジスというショップです。
ヒマラヤチーズスティック(ヒマチー)の正規品
商標登録をロアジスが行なっているので、他のメーカーは追随するように「チーズスティック」や「ヤクチーズ」などの商品名で類似品を発売しました。ロアジスからヒマチーの類似品についての注意喚起がされるほどでした。
このようにヒマチーが人気になった当初は、他メーカーが追随するようにヒマチー類似品を出していたのですが、今はヒマチーが広まったことで類似品がだいぶ淘汰されたようです。
それでもまだヒマチーの類似品はあります。
記事の中でも説明していますが、ヒマチーは実は簡単に真似できるものでも大量に生産できるものでもないんです。(だから、正直お高めの値段ですよね)
だから愛犬のために安全で嘘のない正規品を手に取って欲しいと思います。
ヒマラヤチーズスティックの正規品は、ロアジスのヒマチー
と覚えたところで、ロアジスのヒマチーについてもうすこし詳しく見ていきたいと思います。
ロアジスのヒマチーについて
ヒマチーのラインナップ
ヒマチーのサイズは3種類
スティック状の他にすでにカットされているヒマチーもあります。
ヒマチーがカットされたヒマラヤチーズチップ、最近はスティックだけでなくてチップもよくあげています。レンチンでサクサクおせんべい!食べきりサイズなのが嬉しい。おせんべいになる様子は記事後半にありますよ〜!
大型犬ならLサイズがおすすめです。
ヒマチーの概要
商品名 | ヒマラヤチーズスティック |
---|---|
略称 | ヒマチー |
製造・販売元 | ロアジスジャパン株式会社 |
原産国 | ネパール |
最終検品加工地 | 日本 |
原材料 | ヤクミルク・牛乳 |
サイズ展開 | S・M・L |
賞味期限 | 2年 |
ヒマチーの原材料はヤクミルクと牛乳だけ。
ヤクミルクにを固めるために天然のホエイ(乳清)を使用しているので、原材料に牛乳の表記があります。
グルテンフリーなので健康にも良いですね。
原材料表記には記載がなくなったのですが、防腐剤の代わりにライム果汁と0.005%以下の岩塩水にヒマチーを浸す工程があります。
保存料、着色料、発色剤、酸化防止剤などの一切の添加物なし、完全な無添加、天然原材料のみで作られています。
ヒマチーは賞味期限も長いのが特徴。
ヒマチーはその大きさからも1回であげきらないことの方が多い(その方が消化面を考えても良い)のですが、乾かしてまた別の日にあげるということができます。
ヒマチーの栄養価
項目 | 数値 |
塩分含有量 | 0.005%以下 |
カロリー | 1gあたり3kcal以下 |
粗たんぱく質 | 65.23% |
粗脂肪分 | 4.5% |
水分 | 12.5% |
粗炭水化物 | 12% |
粗灰分* | 5.77% |
*灰分(かいぶん)・・・栄養学では鉱物質を指す。カルシウムや鉄分などミネラル全体を指す。
タンパク質が多く脂肪分が少ないのが特徴のヒマチー。
犬の消化に合うように考案されただけありますね。
豊富なアミノ酸
ヒマチーには豊富なアミノ酸が含まれていて、必須アミノ酸10種類のうち8種類も含まれています。
ヒマチーに含まれている8種類の必須アミノ酸
- イソロイシン
- ロイシン
- メチオニン
- トリプトファン
- リジン
- バリン
- ヒスチジン
- フェニルアラニン
ヒマチーに含まれていない必須アミノ酸は、トレオニンとタウリンの2種類です
必須アミノ酸を8種類もとれるだなんてまさに、健康おやつです。
ヒマチーのこだわり
そもそもヒマチーって何?
ヤクミルクと牛乳だけでつくるヒマチー。
実はヒマチーは、ネパールをはじめとした山岳地帯のチベット系民族の伝統食。その名も「チュルピ」。
この「チュルピ」のレシピを元に犬に合うチーズの硬いおやつをロアジスが開発した、これがヒマチーなんです。
現地ではヒマチーのように硬いチーズを人も食べるんです。厳しい環境だからこそ水分をしっかり抜いた保存食が重宝されています。
引用:loasis
このようにヒマチーは完全オリジナルで作り出されたものではなくて、ネパールの伝統食がもとになっています。
だからこそ、安全に長期保存ができたりとネパールの遊牧民の知恵をお借りしているわけです。
犬のおやつをこだわって開発!とか聞くと
本当にこだわってるの?? って思うことは多々あるのですが
ロアジスのヒマチーへのこだわりは並々ならぬものがあります。
ロアジスの社長が現地に赴く
ヤクミルクと牛乳だけでつくるヒマチーは、実は日本で作ろうとしても難しいんだそう。
なんでかっていうと、ヒマチーの最も大事な原材料のヤクミルクが輸送に耐えられないから。
ヤクはヒマラヤ山脈の高地に生息する動物。その高地でヤクのミルクを絞って新鮮な乳を原料にヒマチーを作るには、遊牧民の協力が不可欠なんですって。
だからこそヒマチーづくりにはヤクと生活を共にしている遊牧民の人の協力が必要。ロアジス社長は現地に赴いてネパールの生産者と長期にわたるパートナーシップと品質工場に向けて努力を続けているんだとか。
ヒマチーは決して安くはありませんが、ヤクミルクの貴重さや現地生産管理の難しさがそこにはあるようです。遊牧民や現地の方に日本の品質基準で作ってもらうのですから、それはそれは大変だと思います。またヒマチーはフェアトレード商品でもあります。
ヒマチー人気にあやかってヒマチー類似品を出したメーカーも多々ありましたが、結局ここまでのことを一朝一夕でできるか?っていったら難しいことはよくよく考えればわかりますよね。
最終的な検品加工は日本の工場で
ヒマチーは新鮮なヤクミルクからネパールで作られ、最終的にはロアジスの自社工場にて検品加工されます。
どうしても現地でつくるものだから品質に差異がでやすい。
しかし消費者に届けてワンちゃんが食べるのにはそれではいけないと、日本で最終チェックをしているそう。
引用:loasis
ちなみに、ロアジスの社長も愛犬家!
だからこそ信じられる品質。
自分の犬に安心して食べさせられるおやつを作りたい。これってとても大事な想いだと思うんです。
ロアジスや社長の想いを知ってからは、これはヒマラヤチーズの類似品なんて買えない・・・と思いました。
こんな想いがぎゅっとつまったヒマチーですが、食べるとこんな感じになります。
ヒマチー実食
ゴールデン・レトリーバーセナにあげているのはLサイズのヒマチー。
ヒマラヤチーズスティックは手作りのためサイズ感は少々異なりますが、ロアジスLサイズのチーズスティックの長さは約20cm程度です。
MサイズはLサイズの半分程度なので大型犬にはLサイズがおすすめです
スティック状のヒマチーも大好きですが
食べきりにしたいときは、チップ状のヒマチーがとっても便利。
ヒマチーが小さくカットされているものを
耐熱容器にいれて電子レンジでチンすると
チーズおせんべいに早変わり!
自宅にある電子レンジでの加熱は1分半程度です。30秒を過ぎたあたりでプクプクっと膨らんできます。裏表逆にして加熱するとまんべんなく膨らみます。加熱目安は、ヒマチーの硬い部分がなくなるまで、です。
ヒマチーおせんべい待機中の笑顔
ヒマチーを電子レンジでチンしているときってチーズのいい香りが漂うんです〜
おせんべいが散らかるので、その後掃除は必須ですが
ヒマチーおせんべいをガリガリっと美味しそうに食べます♪
スティック状のヒマチーとチップ状のヒマチーを常備してその時々であげわけています。
ヒマラヤチーズスティック(ヒマチー)の正規品
知っておきたい
ヒマラヤチーズスティックあれこれ!
1日約20分で必要なカルシウムを補給
ヒマチーを1日10分〜20分程度噛ませるだけで、犬にとって適度なカルシウム補給ができるそうです。
カルシウム過剰摂取の心配は?
他にサプリメントでカルシウムを与えている場合はカルシウムの過剰摂取を気にする必要がありますが、チーズスティックを犬にあげっぱなしにしなければ問題ない範囲と考えられます。
子犬期のカルシウム補給、2歳までが重要?
犬は2歳までの間のカルシウム摂取が重要で、2歳までに骨密度が決まってしまう様です。
ゴールデン・レトリーバーは関節が弱い犬種でもありますし、いつまでも犬が健康で元気に動けるためにも骨はとっても大事ですよね。
子犬にあげても大丈夫?
ヒマチーは幼犬にあげないように、という明確な注意書きはありませんが
シニア犬や歯の弱い犬には注意してあげてください。
という注意喚起はあります。
ヒマチーはかなり硬いおやつなので
子犬に関していえば、生後3ヶ月未満ではあげないほうが良いでしょう。
これはヒマチーのオフィシャルサイトにも書いてありますが子犬の乳歯が生え変わる頃が、チーズスティックをおやつとして与え始めることができる時期の目安だそう。
チーズの塩分が心配
一般的にチーズといえば乳製品と塩から作りますが
ヒマチーの原材料は「ヤクミルク、牛乳」のみ。
塩分を使うのは、仕上げの時に防腐剤代わりに表面を洗浄する工程のみです。
最終製品になったときに、ヒマチーの塩分含有量は0.005%以下なので問題はないでしょう。
牛乳が入っているけど、犬がお腹壊したりしない?
犬に牛乳を与えるとお腹を壊す。
と言われますがこれは、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素の分泌が少ないからです。
ヒマチーの原材料は牛乳よりもヤクミルクが多いこと。
一般的に、牛乳でお腹壊すのにチーズではお腹を壊さないかというと、チーズを作る工程でホエイが排除され同時に乳糖も排除され製品に含まれる乳糖がかなり減少するからといわれています。
ヒマチーも同様に製品段階では乳糖含有が減っていると思われます。
また、毎日少しずつ乳糖を取り入れることで、乳糖を分解する酵素の分泌量は増えていきます。チーズスティックを噛む時間は1日10分〜20分が健康維持の目安ですが、心配な場合は1日5分程度で犬の様子をみるとより安心でしょう。
保存は常温でOK!
ヒマチーは常温で保存ができます。
犬がヒマチーを食べたあとでもしっかり乾かせば常温で保存が可能なんです。
ネパールの伝統保存食ですからね!
温度変化の少ない低湿冷暗所が望ましいです。夏の高温多湿で心配な時は、冷蔵庫に入れましょう。
歯が弱い犬、シニア犬にはチップ状チーズをレンジでチン!
あげてみたいけど歯が弱い犬やシニア犬に与えるのが心配。という場合は、チップ状のヒマチーがおすすめ。
無理せずにチップ状のヒマチーを電子レンジで温めて、おせんべいチーズにしてからあげましょう。
チーズスティックが小さくなると飲み込みの心配もでてきますが、レンジでチンすることで最後まで安全に食べられるので安心です。
Lサイズのヒマチーってどのくらいもつの?
大型犬にヒマチーを1日20分も噛ませると、あっという間に小さくなっていきます。
チーズスティックはかなり堅いですが、それでもガリガリと奥歯で噛んでいくのでどんどんなくなっていきます。
大型犬の場合30分もあれば1日で食べきってしまうという子もいるようですが
セナの場合は1日10分程度で1週間くらい持ちます。
ヒマラヤチーズスティック(ヒマチー)の正規品
こんなに良いとこ満載な犬のおやつヒマチーですが、残念ながら在庫切れになっていることも多いです。
ヒマチーの在庫切れ/販売中止
ヒマチーがなかなか買えない!
売っていない!
ということが最近は多いようです。
2018年には長期欠品も起こりました。
「ヒマラヤチーズ」シリーズに関しまして、2017年11月より日本への輸入時、これまで動物検疫の対象であった「生乳」に加え、新たに乳製品についても輸入と輸出の両方で動物検疫が必要となり、乳製品を日本に輸入する際は「家畜衛生条件」によって規定される事項を記載した輸出国政府(ネパール)機関発行の検査証明書が必要となりました。
これによりヤクのミルクを原料とする「ヒマラヤチーズ」を日本へ輸入する際においても、ネパール政府発行の検査証明書類を提出する必要が発生しましたが、ネパール政府の事情により、その準備が難航しており、まだ輸入再開の目処が立っておりません。
現在は改善されているようですが、ネパールで製造していることもあってか在庫に波があるのが現状のようです。
製造量に限りもあるため以前は販売していた店舗やペットショップでロアジスのヒマチーが取扱いできなくなっています。
ヒマチーは通販で購入したり、いつも利用するペットショップで購入していたのですが、いつも利用するペットショップで取扱いがなくなり聞いてみたところ、「在庫数がないので注文できない」とのことでした。
ヒマチーはロアジスが安心できるので、今は通販で購入しています。
最後に、参考までに海外輸入品のヒマラヤチーズについてです。
ヒマチー歯が欠ける危険性は?
前述のように「シニアや歯の弱い犬」には注意してあげてくださいという但し書きがありますが、
実際にヒマチーで愛犬の歯が折れたというご経験をされている方がいて、牛のひづめなどよりは安心だと思っていたヒマチーも危険なおやつなのか?というのが少しずつ不安視されています。
こればかりは、実際にヒマチーをあげて愛犬の歯が折れたという報告がなされている以上それが事実です。
歯が欠けてはじめて「ヒマチー 歯が欠ける」などと検索したり、獣医師の話を聞いたり、
案外ヒマチーで歯が欠けることがあるんだ!と気づくわけです。
これは私もそうですがストレス解消にも何か噛ませてあげたい、という気持ちがありますよね。
完全に回避できるわけではありませんがヒマチーをあげる場合は飼い主が持ってあげることで
犬が自分で噛むよりも歯が欠ける可能性を回避しやすいです。
また、歯が欠ける危険性が心配であればヒマチーチップ でサクサクにしてあげる。
というのも一つの方法です。
歯肉炎になっていたり歯石がたまっていたり口腔内環境が良くない場合は、年齢よりも歯が弱っている可能性もありますので注意が必要そうです。
(参考)輸入品のヒマラヤチーズ
海外製のヒマラヤチーズスティックもいくつかありますが
海外製で認知度が高いのは、Himalayan Corporation製のヒマラヤンチーズスティック、ヒマラヤンドッグチュー(Himalayan Dog Chew)です。
Himalayan Corporationはアメリカ・シアトルの会社です。ヒマラヤンドッグチュー(Himalayan Dog Chew)は、ロアジスやペットルーツと同じくネパール・ヒマラヤで作られ、その後アメリカで検品・梱包されます。その後、各販売店が日本へ輸入をしています。
保存料、着色料、発色剤、酸化防止剤などの一切の添加物は使われていません。
完全な無添加、天然原材料「ヤクミルク、牛乳、塩、ライム果汁」のみで作られています。
Himalayan Corporationが販売するヒマラヤンドッグチューのAmazonUSAでの評価は上々。
星★4〜星★4.5、Amazonレビュー数は500越え、各サイズ併せると1000近くのレビューがあります。
それだけ犬が気に入るおやつとして、選ばれているようです。
日本でヒマラヤンドッグチュー(Himalayan Dog Chew)を販売しているのは、Amazon・楽天・ヤフーなどの各通販販売店舗です。
このように海外ではまた別のヒマラヤンチーズスティックが愛用されているようですが、製造・検品・加工を透明性を考えると日本クオリティで作られているロアジスのヒマチーがおすすめです。