イアン・ダンバー博士のドッグトレーニングバイブルを参考に子犬しつけ実践中!
セナの子犬期トレーニングにおいてその名の通り私のバイブルになった本は、世界的に活躍するドッグトレーナーイアン・ダンバー博士が著書の『ドッグトレーニングバイブル』です。
ゴールデン・レトリーバーセナが初めてのお迎えした犬、しつけ・トレーニングについては超初心者。トレーニングに関する本を読みながら、日々子犬と向き合っており、子犬のしつけ、行動に困ったらこの本を読んでいます。
今一番頼りにしている子犬しつけ本です。
そんなドッグトレーニングバイブルについて、イアン・ダンバー博士とはどういう方なのか、どのようなトレーニング方法をとっているのか、実際に実践してみてどう思うのか、などについてまとめました。
ドッグトレーニングバイブルは楽天市場で購入しましたが、2007年出版のため、在庫薄の傾向で入手しにくくなっています。
(参考)ドッグトレーニングバイブル取扱店:Amazon・楽天市場
こちらの記事はセナの子犬期、トレーニング真っ只中の時期に最初に書きましたが、子犬期が過ぎ、改めてイアン・ダンバー博士のドッグトレーニングバイブルを振り返りどう思ったか、どう活用できたか。についても記事に加筆しています。
まず、著者のイアン・ダンバー博士とはどのような方なのか見ていきましょう。
イアン・ダンバー博士について
以下、イアン・ダンバー公式HP(日本語版)のプロフィールより抜粋・要約
【イアン・ダンバー博士】
イギリス出身の獣医師、動物行動学者、ドッグトレーナーであり、犬をほめて躾ける『ルアーごほうびトレーニング』で世界的に知られています。
1981年、世界で初めてリードをつけないで教える子犬のしつけ教室を開設。 イギリスのロングランTV番組Dogs with Dumberとして放映。世界中のトレーナーに採用されています。世界各国でセミナーを行う。 映画での監修顧問をされていたり、メディアにも度々出演。日本では、定期的に来日をしていた2009年-2012年に、鉄腕ダッシュダメ犬克服大作戦に出演。
また、日本最大規模のドッグラン・ホテル施設、山梨県山中湖に2010年オープンしたドッグリゾートWoof(ワフ)の監修を務めたのもイアン・ダンバー博士。
イアン・ダンバー博士が監修したドッグリゾートWoof(ワフ)はセナも大好き!
ドッグリゾートWoof(ワフ)がイアン・ダンバー博士の監修だったことは、ワフ訪問の後に知りました。書籍も熟読してたので、なんだかうれしかったです。犬を愛する方が監修したから、犬目線で考えられているから、あんなにもどの犬もワフで楽しそうに遊ぶんだなぁ。なんて思わされました。
【ゴールデンレトリーバー セナがいくドッグリゾートWoofの記事】
- 【生後10ヶ月】プール好きの犬にはたまらない!『山中湖Woofワフ』に日帰り旅行してきた♪
- 日帰り楽しすぎて、すぐに宿泊で再訪。ドッグリゾートWoof(ワフ)山中湖・宿泊編
- 【2歳間近】ドッグリゾート山中湖Woof(ワフ)・宿泊編。やっぱりドッグプールが好き!
ドッグトレーニングの仕方は、トレーナーによってそれぞれですが、イアン・ダンバー博士のトレーニング方法はどういったものでしょうか。
イアン・ダンバー博士のドッグトレーニングの考え方
イアン・ダンバー博士のドッグトレーニングは、ルアートレーニングともいわれる方法でおやつを使って褒めて伸ばす方法です。そのため、おやつを使わないでトレーニングしたい場合は向かないです。
イアン・ダンバー博士のドッグトレーニング方法が、10年・20年継続して支持されている理由は、『実行した飼い主達が犬とコミュニケートできるようにする手助けになっている』これに尽きると思います。
イアン・ダンバー博士が伝えるドッグトレーニングの中でよくある過ちについて、非常に納得した話を1つ紹介したいと思います。
あなたが教えたことでは?
犬の飛びつきについてです。特に大型犬の場合は、飛びつきをすると飼い主は犬を注意します。
イアン・ダンバー博士は例えばこの飛びつきについて、以下のように話しています。
飛びつきは、ダメ。などと言われますが、子犬でお迎えした時に、膝に手を置いたパピーを可愛いと撫でなかったですか?しかし、犬は成長するとそれが飛びつきだと怒られる。
人が教えたことではないでしょうか?
When he was a little puppy, he puts his paws on your leg — you know, isn't that nice? And you go, "Oh, there's a good boy. "You bend down, you pat him — you reward him for jumping up.
イアン・ダンバー博士
そう、実は犬が成長して大きくなっただけでやっていることは子犬の時と同じ。でも飼い主は注意する。つまり
一貫性のあるトレーニングをしていますか?
ということです。
犬が教えてもできないのではなくて、矛盾に満ちた教え方をしているのは、自分なんだ。とハッとさせられました。子犬の時は飛びついてもいいよ、大きくなったらダメ!だなんて、都合が良すぎますよね?
ドッグトレーニングの方法は様々ありますが、イアン・ダンバー博士のトレーニングには犬への理解や愛があり、魅力的で実践したくなる。ここが私がバイブルとして参考にしている大きなポイントです。
参考:イアン・ダンバーが犬のトレーニングをどう考えるべきか?を語る15分間の動画(日本語字幕付き)
2007年 世界最大規模カンファレンスのTED(テッド)でイアン・ダンバー博士が講演した際の動画です。イアン・ダンバー博士のドッグトレーニングへの考え方を知ることができます。
さて、イアン・ダンバー博士はどんな方か、博士のドッグトレーニングの基本の考え方のポイントは何かを確認したところで、「ドッグトレーニングバイブル」の書籍について書きたいと思います。
イアン・ダンバー博士の書籍
『ドッグトレーニングバイブル』
ドッグトレーニングバイブルの原本は英語版。アマゾンUSAで星4.5点と評価が高い本。原本は1996年出版と、20年以上も前の本ではありますが、長期間に渡って定評がある書籍です。
「ドッグトレーニングバイブル」原作英語版
「ドッグトレーニングバイブル」日本語翻訳版
原作も日本語訳も評価は良いですね。
日本版イアン・ダンバー博士のドッグトレーニングバイブルは、2007年に出版されました。原作・翻訳本出版から大分年数が経っているため、書籍の中で言及されている部分について(特にトレーニング外の)今はもっと研究が進んでいるような分野もあるということは念頭におくといいのかなと思います。
挿絵が少ないので最初は読みにくい本かも。と思いました。具体的に書かれているので、読み始めるとどんどん引き込まれていくのですけどね!
次は、ドッグトレーニングバイブルの目次を見てみましょう。
目次:ドッグトレーニング バイブル
序章 博士とイヌの会話
第1章 気質トレーニング
第2章 行動の修正
第3章 オビーディエンス・トレーニング
第4章 トレーニング理論―なぜこの方法がうまくいくのか
第5章 健康管理
イアン・ダンバー博士のドッグトレーニングバイブルの良いところは、トレーニング方法を示すだけでなく、なぜその方法をとるのか?という部分に言及していること。そのため、納得してトレーニングに取り組むことができます。
犬に伝えるためには、『なぜそのドッグトレーニングをすると犬が行動を変えてくれるのか』と人が犬のことを理解することが非常に大事だと思いました。
詳しい内容として、基本的な犬へのコマンドとコマンドの出し方、犬の甘噛み、トイレトレーニング、犬への接し方、トリーツについて等々、最初に子犬を迎えた時に疑問に思う多くのことについて書かれています。
また、生後3ヶ月頃の社会化期など教える時期が大事なことも多いのが子犬のトレーニングですので、成犬になる前に子犬のうちに教えたほうがいい事が掲載されていることも、とても重宝する点です。
先にこのトレーニングをやろう、とドッグトレーニングに優先順位をつけられるのが良いです。
実際にセナとトレーニングをする中で、イアン・ダンバー博士の「ドッグトレーニングバイブル」を参考にしているポイントをいくつか紹介したいと思います。
イアン・ダンバー博士『ドッグトレーニングバイブル』で実際のトレーニング開始!
おやつを使って褒めて伸ばすドッグトレーニングが基本
イアン・ダンバー博士のトレーニング方法を参考に、生後3ヶ月のゴールデンレトリーバーセナにも、おやつを使いながら褒めて伸ばすトレーニングをしています。
おやつを使うトレーニングで心配になることの1つは『おやつがないとコマンドをきかなくなるのではないか』ということですが、書籍内にはおやつを徐々に減らすトレーニングも書いてあるので、特に大きな問題は感じていません。
具体的におやつを減らす方法は、コマンドそのものを覚えたあとは「1個のおやつでクリア出来るコマンドを増やしていくトレーニング」をしていきます。
特に、ゴールデン・レトリーバーはとても賢い子が多く、かつ、食べ物が大好きな子が多いので、おやつを使ったトレーニングは比較的スムーズにいくでしょう。
一方で、おやつを使わずに犬のトレーニングが出来たらより良いのかも?と思ったこともあります。おやつを使わないトレーニング方法を探してみたこともあります。しかし、ドッグトレーニング初心者の自分には、おやつはとても有効な方法ですし、犬とのコミュニケーションをする手段になりました。トレーニングは楽しいこと。そう思ってもらえることが大事かなと考えています。
イアン・ダンバー博士は、天然ゴム・丈夫なおもちゃであり、おやつを詰められるコングシリーズの活用をオススメしています。セナが幼犬期に使っていたのは、パピーコングSサイズです。
子犬期の甘噛み対策の基本的な考え
ゴールデンレトリーバーの子犬期に非常に悩んだ甘噛み対策についても参考にした本です。
甘噛み対策は苦労したので、この本だけでトレーニングが解決したわけではありませんが、甘噛みに対する基本的な考えを知る手がかりとなりました。
わんこは噛むのが好きな動物。私たちの手と同じように口を使います。噛めるものを与えてあげるのも大事なこと。
甘噛みに苦労していた生後3ヶ月・生後3ヶ月半の成長記録
甘噛み対策にウッドスティックを!噛んでもいいおもちゃをあげよう!
イアン・ダンバー博士のドッグトレーニングバイブル
感想まとめ
家族に『本当にバイブルにしてるね!』って言われるほど、イアン・ダンバーのドッグトレーナーバイブル、どうやって犬のトレーニングしたらいいの?と疑問を持つたびに見返していました。特に生後6ヶ月頃までは、本当にお世話になった書籍です。
犬をトレーニングする際に、出来るだけ犬の視点を取り入れること。うまく犬をしつけできない!言うこと聞かない!そんな風に、人の視点で犬を頭ごなしに怒りたくなったとき、叱ってしまうとき、犬は一体どう思っているのか?を考えることで、ハッと我に返ることができます。
ただ人の命令を聞かせるのではなく犬の視点で考えて伝える。一緒にトレーニングする。ゴールデンレトリバーセナは、一緒に生活を送るパートナーとしてお迎えしました。そのパートナーと、どうコミュニケーションをとるか。
日本の方が書かれた犬のしつけ本も読んでいますがテイストが異なるというか、海外の獣医師・トレーナーの書籍は犬とどうやって付き合っていくかをメインに置いた方が多いなと感じています。
しつけ本ばかり読み、頭でっかちになるのもいけませんが、間違った方法でトレーニングし続けることは、犬にも人にも良いことはありません。そればかりか、問題行動を強化してしまう可能性さえあります。
信頼出来るドッグトレーナーや、信頼出来るドッグトレーニング本を早めにみつけることは、犬との関係を築く上でとても大事なことだと思いました。そして、私にとって信頼出来るドッグトレーニング本の1つが、このイアン・ダンバー博士のドッグトレーニングバイブルなのです。
獣医師・動物行動学者・ドッグトレーナー
イアン・ダンバー博士の書籍(日本語版)
- 2002年11月出版:ダンバー博士のイヌの行動問題としつけ―エソロジーと行動科学の視点から
- 2004年2月出版:ダンバー博士の 子イヌを飼うまえに
- 2004年2月出版:ダンバー博士の子イヌを飼ったあとに
- 2004年12月出版:ダンバー博士のイヌのしつけがうまくいくちょっとした本
- 2007年10月出版:ドッグトレーニングバイブル
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