ゴールデン・レトリーバーの子犬を迎えたその日から始まるトイレ・トレーニング。生後2ヶ月のゴールデン・レトリーバーは、人間でいえば3歳。根気がいるトイレ・トレーニングでした!
子犬のトイレトレーニング成功まで
『トイレを成功した時には、思い切り褒める』
『トイレを失敗した時は、無反応』
『トイレを失敗した場所は、しっかりと拭き取る』
トイレを覚えさせるために、実践したのは基本的に上記の3つだけです。トイレをさせる掛け声は『ワン・ツー』が盲導犬指導に使われることで知られています。
最初は、『ワン・ツー』で子犬のおしっこを促そうと思ったのですが、おしっこ・うんちともに、『ワン・ツー』でいいの?別々のコマンドの方が良いんじゃないかな?など、人側がなんとなく使い慣れず、結局わかりやすく『おしっこ』『うんち』とそのままの掛け声を使うことになりました。
▼トイレトレーはメッシュがより安心
トイレは成犬になってからも使えるサイズを用意しました。写真は、生後2ヶ月半のゴールデン・レトリーバー セナ。
メッシュ式トイレトレー
トイレトレーニングのために用意したもの
- 大型犬用メッシュ式トイレトレー
- 大型犬トイレトレーに合うサイズのトイレシート(スーパーワイド)
- トイレトレーの半分サイズのトイレシート(ワイド)
- 消臭剤:クエン酸水 or 酢水 スプレー
- トリーツ:食事のドッグフード
子犬は、トイレシートで恐らく遊んでしまうだろう思ったので、トイレシートが直に出ないメッシュタイプのトイレトレーを用意しました。
▼大型犬のトイレトレーに合う、トイレシートのサイズ
トイレトレーの大きさは、横93cm・縦64cmですので、このトイレトレーに合う大きさのトイレシートは、一般的にスーパーワイドといわれる大きさです。
まだ本当に小さい赤ちゃん子犬の場合はおしっこは少量で頻度が多く、うんちの回数も多いです。
その為、トイレトレーの半分サイズ横44cm・縦60cmのトイレシート(ワイドサイズ)を2枚並べて使い、出来るだけ無駄なくこまめにトイレシートを取り替えられるようにしました。
ただ、ワイドサイズは2枚を並べても、トイレトレーよりも少々サイズが足りないので、おしっこの量が多くなってくる頃にはトイレトレーと同じ大きさのスーパーワイドのトイレシートを主に使うようになりました。
『トイレを成功した時には、思い切り褒める』
『トイレを失敗した時は、無反応』
『トイレを失敗した場所は、しっかりと拭き取る』
これを繰り返し、毎日ひたすらトイレトレーニングを行うだけでした。
生後3ヶ月すぎると、犬の知能は一段と成長するようで、実際に生後3ヶ月過ぎた頃からおしっこ・うんちの成功率があがるようになりました。
▼トイレが成功した時は思い切り褒める!
トイレのタイミングを見逃さず、褒める機会を多く作るようにしました。
- トイレが成功したらサークルの外に出してあげる
- トイレが成功したらトリーツをあげる
トイレが成功したら、思い切り褒めてあげること、トリーツをあげることをしていました。トリーツは、いつも食べてるニュートロのドッグフードを。生後2~3ヶ月の頃はまだまだドッグフードをふやかす時期ですが、少量のトリーツだったら固形でも大丈夫だそうです。まだ、嗜好性の高いトリーツをあげる時期ではないので、ドッグフードで充分トリーツの役割を果たしてくれました。
▼わざとおしっこを少しだすことも
トイレを成功させるといいことがあると理解し始めた子犬は、出ないおしっこを無理やりちょこっとだしてご褒美を貰おうとするようになりました。
『おしっこ成功したから、外で遊ばせてよね!』
ということです。トイレ・トレーニング的には決して悪いことではありません。子犬はしっかりと、おしっこやうんちが成功させることが大事、とわかっている証拠でもあります。この段階から子犬がトイレを成功した時のご褒美の頻度を減らしていきました。
▼失敗したらおしっこの臭いをしっかり消す
おしっこなど子犬が粗相をしてしまった場所をしっかり拭き取らないとまた同じ場所におしっこをしてしまいますので、市販の消臭スプレーでも手作り消臭スプレーでも良いのでしっかり拭き取りました。
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基本的には、手づくりの消臭スプレーを活用していました。ただ、市販で安全な消臭スプレーを用意しておくと、どうしても消えないおしっこ臭などには、やはり活躍してくれました。
サークル内にいれば大体成功するようになった後、サークルの外で遊んでいる時に子犬が自分でトイレに戻ってくれるようになるのが最後の課題でした。
課題だった、『遊んでいる最中でも、子犬自らトイレに戻って用を足せる』ようになる段階です。
▼子犬をサークルの外で遊ばせている時
サークル外で遊んでいる途中にトイレの気配を感じると、子犬をトイレに連れて行っていました。でも、『子犬がトイレをしたそうなサイン』がよく分からないこともあり、すぐにはおしっこもウンチもしないことも多くありました。
その為、子犬をそのままサークルにしばらく居させてトイレをするか様子をみていたんです。
▼子犬が遊んでいる最中、トイレに戻らない!
人間が子犬のトイレサインを見極められないため、トイレじゃないのに子犬をサークルに入れるということが続いていたら、子犬も『トイレに戻ると、閉じ込められる!』と気づいた様子。
遊んでいる時にトイレのあるサークルの前までいって、入らずに引き返すようになったんです。トイレの場所は分かってるんだけど、閉じ込められちゃうんでしょ?入りたくないよ〜。ということです。
トイレに戻ると、また閉じ込められちゃう
それで、外で粗相をしちゃうという繰り返し。ですが、生後2ヶ月半でトイレをすぐに認識できるのは、やはり賢い!そして、子犬がトイレを分かってるなら方法は探せばあるな。ということで、トイレに戻ってもらう対策を考えました。
- 子犬だけではなくて、人間も一緒にトイレのあるサークルに入る
- 子犬をサークル外に出す時間を増やす
▼トイレに戻ってもらう対策 1つ目
『人間も子犬と一緒に、トイレのあるサークルに入る』
それまでは、トイレの予兆がみえると子犬をトイレにあるサークルに入れて扉を閉めていました。人間は外から見守っている格好です。それを変えて、子犬がトイレをしそうと思ったら人間もサークルに一緒に入って、できるだけサークルの扉を開けっ放しのまま子犬のトイレを見守ることにしました。
子犬がサークルから出てしまいそうな時は、扉を閉めることもありましたが、トイレのあるサークル内に一緒に入ってあげることで一人じゃないよ。という安心感を与えようと思ったのです。これが、子犬遊んでいる時にトイレに戻ってもらう為の1つ目の対策でした。
▼トイレに戻ってもらう対策 2つ目
『子犬をサークル外に出す時間を増やす』
2つ目のトイレ対策は、子犬をサークル外に出している時間を長くしました。生後2ヶ月半〜3ヶ月の頃はまだまだ睡眠もたっぷり必要で、遊ばせすぎも良くないといわれる時期です。その為、15分〜30分の遊び時間を1日数回とる程度でした。
しかし、この細切れの時間が子犬にとっては『またサークルに戻される!』という不安に変わってしまったようです。トイレを覚えてから、外に出す時間を長くするというトイレ・トレーニングの方法が多くのしつけ本の基本的な流れだと思うのですが、セナの場合は逆のパターンだったのです。
外に出す時間を徐々に長くしてあげたことで、『トイレに戻っても遊びが終了しない!』ということを子犬も理解し始めました!遊んでいる間もトイレのあるサークルに戻ってくれるようになったんです。トイレの場所をすでに子犬がわかっていたので、外に出す時間をあえて長くする方法が有効だったんだと思います。
こうして、子犬のトイレ・トレーニングの成功率がぐ〜んとあがったのは、サークルから出す時間を長くしてからです。目に見えて成長を感じました。ですが、こんな方法でトイレが上手になるとは予想外でした。
トイレトレーニングは初めてのことだったので、トレーニング本などの情報に頼る部分が多かったですが、結局セナの場合、トイレに戻ってくれるようになったのはトレーニング本とは反対の方法だったということも勉強になりました。
『トイレに戻っても、遊びが終わらない』という安心を得てからは、自分でサークル内に設置してあるトイレに自ら戻るようになりました。
▼長く感じたトイレ・トレーニングも1ヶ月半のこと
生後2ヶ月過ぎの頃は本当に子犬がトイレを覚えてくる日がくるのか?と不安にもなりました。朝起きた時、お留守番をさせた時、子犬がおしっこやウンチをまた踏んずけているのではないかと、サークルを見るのが怖い日もありました(笑)
とても長く感じたトイレ・トレーニングも、振り返ってみれば約1ヶ月半の出来事。子犬がトイレを失敗していた時も、トイレの場所はわかってたんだなぁと。
ゴールデン・レトリーバー セナの場合は、トイレを覚えていなかったのではなく、セナに合わないトイレトレーニングの方法によって『トイレに戻る=遊び終了』だと感じさせていた、ここがポイントだったようです。
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