マズルコントロールは間違った甘噛み対策でした
[生後9ヶ月]ゴールデン・レトリーバー成長記録
この記事は2015年10月29日にはじめて作成されたものです。
生後10ヶ月のゴールデン・レトリーバー セナ。
『甘噛みを超えた本気噛み・飛びつき・拾い食い』が生後8ヶ月〜9ヶ月頃に顕著になってきました。
どれも、とても困る行動です・・・。
最近ではシーザー・ミランやムツゴロウさんなどの様々な考え方のドッグトレーニングの本を読んだり、どうしたらいいか考えてやってみたりと試行錯誤の毎日。
写真は散歩に行く前の様子。
『本気噛み・飛びつき・拾い食い』が外で始まると大型犬だと散歩どころではなくなることもあって、早く行動を修正する方法を見つけたいです。
今回はこの中でも『本気噛み』について今対処していること、これまでの対処方法をまとめていきます。
カリスマドッグトレーナーと呼ばれるシーザーミランの本を読みました。
記事:あなたの犬は幸せですか?[犬のしつけ参考本]カリスマドッグトレーナー/シーザー・ミランの書籍
甘噛みっていうか、本気噛み
生後8ヶ月頃からです、甘噛みよりも強い力で手や足を噛み、服などを引っ張ることが多くなってきたのは。
噛まれると痛いと思うほどの力でセナは噛んできます。
噛んだところが傷になる程の強さではないのですが、服は穴が空いてぼろぼろです、、、
ゴールデン・レトリーバーのセナはこんな時に甘噛みや服を引っ張ってきます
- 人が食事を始めようとする時・食事をしている時
- 家族で楽しそうにしていて、自分も一緒に遊びたくなった時
- 散歩に行くためにリードをつけた後
- 散歩から帰ってきて足を拭く時
- 拾い食いをしたものを口から出そうとする時
犬が噛む時に共通してるのは、犬の自己主張と興奮です。
噛みついたり服を引っ張ったりする行動そのものは生後2ヶ月の子犬の頃からありました。
行動には波があって、甘噛みよりも強い力で噛むのが顕著になったのは生後7ヶ月頃からでした。
その時々で、ゴールデン・レトリーバーのセナが痛いほど噛むことに対して色々な対処方法をしてきたのですが、今思うと間違っていたな・・・と思う方法もあります。
その一つがマズルコントロール。
マズルコントロール
『本気噛み・服を引っ張ること』の対処方法
誤解1 ”マズルコントロール”
マズルコントロール。
それは、噛んだらダメと教えるために、犬のマズルをつかむことです。
リーダー論の中で、多くの場合推奨される方法です。
犬のマズルをつかむだけでなく、お腹をみせて仰向けにした体制でそのままにすることで『噛んだらダメだ』と犬に分からせるのがマズルコントロールです。
ん〜・・・・これ間違ってたね、ごめんね。
生後2ヶ月 ゴールデン・レトリーバーセナ
ゴールデン・レトリーバーのセナが生後2ヶ月で家族になり、甘噛みの解決法としてマズルコントロールが良いと本やネットで見たりしたので実践をしました。
今思うと、こんな赤ちゃん犬の時にマズルコントロールをしてしまって『ごめんね』とさえ思います。
当時、特定の本やネットの情報を鵜呑みにしすぎたこと、反省しています。
マズルコントロールで噛む行動が悪化
まだ赤ちゃん犬の頃はマズルコントロールをした直後には、大人しくなりました。
しかし、マズルコントロールをし始めて噛むことが少なくなったかといえばそうではありません。
生後5~6ヶ月以降に犬が噛んでくる時に、たまにマズルを手で押さえてて身動きできないようにしました。
犬が観念したと思って手をマズルから離すと、また噛みついてくる・・・という繰り返し。
『力でねじ伏せる』ようなことはよくないんだな・・・ってこの時気付いたんです。
犬の性格もあるかもしれませんが、うちのゴールデン・レトリーバー セナ はマズルコントロールなどをすると自分を守ろうと挑戦的になったり、興奮してしまいます。
よく言われることですが、犬は本気を出して噛めば人を怪我させることは容易です。本気噛みとここに書いていますが、セナだって怪我させるほどには噛みません。つまり、犬はそれでも力を加減しているんです。本気をだせば怪我させることもできるのに。そう考えたら人が力を持って犬をコントロールしようという考えは明らかにズレているし、本質的ではないと思います。それに、犬と関係を構築する上で悪い影響を与えかねないと思います。
こうして、マズルコントロールは間違ったトレーニング方法だったと気づきました。
甘噛み対策としてもう1つ間違った方法だと思ったことが次です。
痛いと声をあげる方法
『本気噛み・服を引っ張ること』の対処方法
誤解2 "痛い!と声をあげる"
マズルコントロールと同様
『噛まれたら、痛い!』と声をあげるというのもよくある手法です。
でも、これもうちのゴールデン・レトリーバーセナには無意味でした。
『痛い!』と高い声で言っても、低い声にしてみても、より興奮させるだけなんです。
痛い!って言ってやめてくれたのは、本当に赤ちゃん犬の頃だけでした。
赤ちゃん犬の時は、『痛い』という声に驚いてやめる感じでした。
でも成長してくると、声に驚く事もなく・・・遊んでいると勘違いしているような興奮をみせます。
マズルコントロールまとめ
マズルコントロールは決してお勧めできない方法
『痛い!』と声をあげる事で『噛む事はいけないことだ』と理解してくるわんちゃんもいるのかもしれません。
なので『痛いと声をあげる方法』は犬によっては効果的でしょう。
しかし、マズルコントロールは対処方法としておすすめできません。
怖がりさんはもっと怖がりに。
興奮しやすい犬はもっと興奮し攻撃的になる・・・ということがよくわかりました。
人間の手は自分を攻撃するものだと思ってしまうかもしれません。
人間の手は、犬を撫でて安心させてあげられる大事なものです。
手の使い方を間違えないで
『マズルコントロールをするなら、人間の手からおやつや食事をあげること、撫でてあげる時間も忘れずに。』
よく言われることです。
気を配って実践していましたが、だからといって何も変わりませんでした。
決してマズルコントロールの悪い点を手からおやつや食事をあげることでカバーできるとは思えません。
マズルコントロールを勧めている本なども多いですが、反対意見もあります。
素人が安易にマズルコントロールや力でねじ伏せることは、犬の性格に悪い影響を与える可能性が高い・・・経験からは、そう思います。
今最も効果的な甘噛み対策
甘噛み対策としてマズルコントロールは間違っている
痛いと声をあげるのもダメ。
それならどうやって甘噛み対策をしたらいいのかというと
今一番効果のある甘噛み対策が次です。
噛んできたら動かないで犬を完全無視
です。
ゴールデン・レトリーバーセナには、今の所無視が最も有効のようです。
どんな形でも反応をみせると『相手にしてもらってる』『遊んでもらってる』と思ってしまうようなので
無視して相手にしない、これが今一番有効な甘噛み対策です。
ゴールデン・レトリーバーは甘えん坊なので飼い主さんに遊んでもらいたい構ってほしいと思う子がほとんどです。
同じように無視が甘噛み対策として機能する場合も多いかもしれません。
具体的な方法
服や手などに噛みついて犬がじゃれてきそうだと思ったら、背を向けて動かず無視します。
出来るだけ部屋の中央ではなく、人が壁を向いている状態で無視します。
完璧ではありませんが、無視されると噛むのをやめることも多いです。
無視しても、噛み続けて服を離さないことも多々あります。
無視しても噛み続ける場合はサークルへ
無視しても犬が噛み続けて興奮が収まらない場合は、仕方がないので犬をサークルにいれます。
ハウスと指示するのではなくトイレのあるサークルに入るようにコマンドを出します。
落ち着いたらサークルから出してあげるということも無視と並行して行っています。
生後9ヶ月 ゴールデン・レトリーバー セナ
飼い主が大好きなゴールデン。
マズルコントロールという力を使う方法ではなく、
コミュニケーションの中で甘噛み対策をしていけたらいいですよね。
そしてベースとしてとても大事なのは、スキンシップをしっかりとっているか
散歩や運動を充分にしてストレスを溜めさせていないか
好奇心を満たせてあげられているか。
甘噛み対策は、ただ甘噛みをやめさせようとすると難しく
生活全体でその子のことをしっかりとみてあげる、これが大事なことなんだと思います。
体重:約25.5kg
ドッグフードの量:1日430g (ドライ)
食事の内容:時々、ドライフードに野菜・豆腐などをトッピング
食事の回数:1日2回。
食事への食いつき:よく食べる。足りなそうにも見えるくらい。
おしっこ・うんち:状態良好! 食糞行動:なし。
ドッグフードの種類:ニュートロ ナチュラルチョイス ラム&玄米 子犬用