2017年3月末日、嘔吐と下痢をし、動物病院にかかりました。3月中旬は軟便・下痢が続き、それが治ってからわずか1週間後の出来事でした。
ゴールデン・レトリバー セナ2歳3ヶ月
2017年3月31日(金)
18:00 自宅のトイレでウンチ、下痢の一歩手前
19:20 突然、嘔吐。3時間前に食べたご飯がそのまま出てきた。
19:40 トイレで下痢。血が混じる。
20:05 嘔吐。固形物を最後まで吐ききった感じ。
22:50 10分程前に飲んだ水を吐く。
水まで吐いた時点で、この嘔吐と下痢はいつもと違うかも・・・明日動物病院に行こう、と決めました。この状態ですから、食欲もなく、翌朝も何か食べたいそぶりは見せませんでした。
そして翌日、動物病院へ。
獣医師は、セナの腹部の聴診を開始。すると、『お腹の音は、とーってもいいね』と医師。
▼細菌性胃腸炎による下痢ではなさそう
細菌感染腸炎の下痢だと、ギュルル〜という音がするんですって。激しく動いているような音が。それがとても、綺麗な腹音。つまり、今はお腹が正常に動いている証拠。そのため、何か悪いものに当たった訳でも食べ過ぎの下痢でもなさそうとの診断。
▼細菌性胃腸炎とウイルス性胃腸炎
人犬共に、感染性胃腸炎には細菌性胃腸炎とウイルス性胃腸炎があり、細菌性胃腸炎は夏場に多く・ウイルス胃腸炎は冬場に多い特徴。そして、人の場合、ウイルス性胃腸炎が嘔吐下痢症といわれるそうです。今回のセナの嘔吐下痢は、人でいうところの嘔吐下痢症みたいな感じかなぁ・・・と言っていましたが、判断は難しいね。と。
嘔吐下痢の原因が何かというのは断言できないけど、『気温の変化・何らかのストレス・ウイルス性の下痢といったところかな〜』と推測してました。
最後に嘔吐したのが前夜23時のため、薬を服用させると吐いてしまう恐れがあるので注射をすることになりました。注射は、抗生物質・抗炎症剤・整腸剤が入っているものを腰からお尻の間あたりに1本打ちました。
▼動物病院で処方された内服薬3種
こちらの動物病院は動物専用薬を処方することは少なく、今回処方されたいずれの薬も、人にも処方される種類の薬です。処方された薬は、3種類・5日分。
嘔吐下痢に処方された内服薬3種
- 抗生物質:ニューキノロン系ノルフロキサシン(半錠・1日2回)
- 整腸剤:ブチルスコポラミン(1日2回)
- 抗炎症剤:ステロイド剤デキサメタゾン(1日1回朝のみ)
ステロイド剤は、腸粘膜の炎症を抑えるため。抗生物質は念のため。整腸剤ブチルスコポラミンは、腸の動きを止めるのではなく整腸するため。
嘔吐下痢に処方された薬
ここで下痢止めを使うと、腸の動きが止まってしまって下痢の原因となるものが腸内に留まってしまう可能性があるので、下痢止めではなく、整腸剤という判断。
下痢を何度も何度も繰り返して止まらないという場合は、下痢止めを使うのでしょうが、この時のセナの下痢は、2回。動物病院に行った当日は、すでに下痢は止まっていましたので、整腸剤という判断になりました。セナに処方されたブチルスコポラミンという整腸剤は、ブスコパンという名前で知られている薬(こちら)と同じです。
【動物病院の診察費用】
診察料 500円
皮下注射1本 1,200円
内服薬3種5日分 3,200円 計 5,292円
前日夕方の食事を全て吐いてから、食欲もないため絶食していたセナ。朝10時にいつものチキンスープ(鶏肉とすりおろし人参で作ったもの)を固形物抜きで少しあげただけでした。
注射は30分もすれば効いてくるので、30分後以降であれば流動食をあげていいとのこと。セナにチキンスープをあげていることは特に獣医師に伝えていませんでしたが、獣医師の先生もチキンスープとかあげるといいんじゃないかな、というお話でした。
でも、乳製品はあげないでね、と。こちらの獣医師から以前、軟便・下痢のときはヨーグルトなら大丈夫だよと伺っていたので、『先生、ヨーグルトは?』と念のため聞いてみたところ、『うーんヨーグルトはどっちに転ぶかわからないんだよね』とおしゃってました。
最近は、乳製品はヨーグルトの代わりにヤギミルクをあげることの方が多いですが、以前はお腹の調子が悪い時にヨーグルトをあげることもよくありました。『ヨーグルトはどっちに転ぶかわからないんだよね』と言われてしっくりきました。これまでお腹の調子が優れない時、ヨーグルトあげない方がいいのかも、と思うことが時々あったからです。
ぼくは、ヨーグルトもヤギミルクもどっちでも好きだよ!
生後4ヶ月当時の ゴールデン・レトリーバー セナ
▼嘔吐下痢翌日の実際の食事
嘔吐下痢をした翌日はこうして動物病院に行き注射を打ってもらいました。この日の食事は以下の内容。
2017年4月1日(土)の食事
10:00 チキンスープ200ml ( 固形物抜き)
16:00 チキンスープ200ml( 固形物抜き)
18:00 チキンスープ200ml・チキンスープの具材チキン50g・オリジンドッグフード50g
21:00 チキンスープ200ml・チキンスープの具材チキン50g・オリジンドッグフード50g
通常時と比べて1/3程度の食事量。セナもさすがに、この日は身体を休めるモード。これ以上欲しがる素振りもあまり見せませんでした。
昨日嘔吐・下痢で出し切ってしまっているのでしょう。また、注射の効き目もあってか、この日は一度もウンチをしませんでした。
動物病院で注射をしてもらって丸一日たった4月2日(日)、嘔吐下痢から翌々日の昼間には、形のあるウンチに回復!驚くほど回復が早かったです。
注射一本だけで嘔吐下痢は治り、処方薬は飲まずに済みました。通常処方された抗生物質は、原則的には飲みきり。しかし、今回は細菌性胃腸炎ではない可能性が高い、内服薬は念のため処方でしたので、このような対応になりました。
注射一本で治ってほんとうに良かったです。注射の方が内服薬よりも胃腸や代謝機能への負担が少ないですし、即効性もある。注射は、今のセナに合っている投薬方法でした。
▼抗生物質投薬の難しさ
これまで、抗生物質を飲めば毎回というほどに下痢をしてきたセナですから、下痢に抗生物質の内服薬を処方されると心配です。獣医師には、抗生物質で下痢をしやすい旨お伝えしてあるので、『出すお薬は、弱めの抗生物質にしておきますから』と配慮はしてもらいました。
弱いといわれる抗生物質でも、必要な腸内細菌まで殺してしまってお腹の回復が遅くなる経験を何度もしてきました。
ですが、抗生物質は絶対飲ませないというわけではなく、今回の嘔吐・下痢が注射1本(抗生物質入り)で治ったように適切な薬は早い回復を促す・・・薬をどこまで使うのかは獣医師と相談しながら、過剰な投薬にならないようにだけは気をつけたいと思います。
もうお腹、良くなったよ!
セナが嘔吐下痢をした3月末日は、雨でとても寒い1日。前日は、最高気温17度。これじゃあ、身体も驚いちゃうよね。
2017年3月中旬に2週間程続いた軟便・下痢から治ったと思った矢先の、嘔吐下痢でした。特に気温差の激しい春と秋は、お腹の調子に要注意。
春秋の寒暖差にも負けない身体作っていこうね、セナ!
参考情報
- 人における感染性胃腸炎、細菌性胃腸炎とウイルス性胃腸炎の違いと特徴はこちら。(犬がかかる細菌性・ウイルス性胃腸炎の症状の違いに関する詳しい情報が見当たらないため参考までに)
- 犬の病気辞典(ペット保険FPC)掲載、犬の細菌性胃腸炎の特徴はこちら