[大腸性の下痢と小腸性の下痢の症状の違い]
大腸炎のお薬を処方してもらいました。
ゴールデン・レトリーバーセナ5歳。
10月から繰り返している下痢に大腸炎のお薬を処方してもらいました。
10月は1週間に1回の下痢でしたがこの2ヶ月で下痢の間隔がどんどん狭まり、3日1回、そして1日おきへ。
動物用下痢止めのディアバスターは全く効かず、漢方でも回復しきらず、プロコリンプラスという下痢止め作用もあるという新しいプロバイオティクスも試しました。
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軟便下痢に動物病院で勧められた「プロコリンプラス」を使ってみた結果[犬の下痢対策]
プロコリンプラスは良い影響を与えてくれているようで、摂取していると下痢からの回復は早いのですが、下痢をしなくなるところまではいかず「次はどうしたらいいだろう?」と悩んでいました。
下痢からの回復がが早いことで胃腸の負担が減るのでプロコリンプラス摂取を続けています
11月中旬で漢方も一旦中止しており、一般診療の動物病院の先生に再度相談してきました。
大腸性の下痢と小腸性の下痢
セナが診てもらっている一般診療の先生は漢方に理解を示してくださっています。
また、昨年同じような時期に同じような下痢の症状で、抗生物質やステロイドでは回復しなかった(飲んでいる時は効くものの)ということも考慮して抗生物質やステロイドの処方をすることもありません。
ただ、現状として下痢をして治ってまた下痢をするということを短期間に繰り返すこともあり、一旦下痢を止めるためにも西洋薬を効果的に使ったほうがいいのでは?ということから「大腸炎のお薬」を処方してもらうことにしました。
下痢をするとまず「小腸性なのか?大腸性なのか?」を動物病院では診断しますが、今回大腸炎のお薬を処方してもらった理由は「粘液や白っぽい腸壁がウンチに混ざるから」です。
下記は担当獣医師から伺った小腸性下痢および大腸性下痢の症状と違いです。
小腸性および大腸性下痢の症状の違い
大腸性の下痢 | 小腸性の下痢 | |
---|---|---|
排便回数 | 多くなる | 変化なし |
1回の量 | 同じか少ない | 多い |
しぶり | 多い | 少ない |
血液 | 鮮血便 | 黒色便 |
嘔吐 | 少ない | 多い |
粘液 | あり | なし |
体重減少 | 少なめ | あり |
10月中旬に下痢をし始めた頃は、排便回数が多かったり気張っても血しか出ないということがありまさしく大腸性下痢という症状でしたが、少しずつ症状が変わってきました。
今も回数が多くなることや血便など大腸性下痢の傾向がみられるものの
ここ最近の下痢では排便回数は変わらないのに「昼のウンチだけ水下痢」1回だけバーっと出すとスッキリ。というようなことも起こります。これは小腸性の特徴です。また下痢の症状を繰り返しても嘔吐はありませんでしたが、12月中旬に1回、数日前に1回嘔吐をしています。
こうやって考えるとセナの場合は小腸性の下痢の特徴も大腸性の下痢の特徴もあります。
また下痢をしたりを治ったりを繰り返しているので「典型的な大腸性下痢」とはいえないそうです。
ただ、形のあるウンチをするときも粘液や腸壁がでやすいことから大腸に炎症が起こっているのは確かだろうという見立てで大腸炎のお薬を処方してもらうに至りました。
典型的な大腸炎では下痢をしたその日の夜に良いウンチというのは考えにくいそうです。
処方された大腸炎のお薬
処方された大腸炎のお薬は「サラゾピリン」。
- 1日2回
- 1回あたりサラゾピリン750mg
サラゾピリンは、昨年IBD(炎症性腸疾患)の疑いがあると診断された時に飲んだことあるお薬です。人にも処方されるお薬で大腸炎のお薬としてはメジャーなものです。
ちなみに昨年は1回あたりサラゾピリン500mgを処方されました(1日2回)。
体重1kgあたり20〜30mgがサラゾピリンの処方基準です。
セナは体重28kg弱なので28kgとして計算すると1回あたり560mg〜840mgの服用量となります。
基準値に対してどの程度の処方量にするかは医師の判断というところでしょう。
大腸炎のお薬を服用した結果
こうして大腸炎のお薬「サラゾピリン」を処方してもらい、これで少しでも回復の兆しが見えるといいなと期待しながら服用開始。
すぐには効かず服用から2日は下痢、丸2日経ったところで下痢が止まりいいうんちへ。
しっかりと水分が吸収されている良いウンチだったので"大腸炎のお薬あってたのかも"と思いつつも、下痢が治るのはいつものこと。
下痢が繰り返すのが問題で、さあこのまま良いウンチを継続してくれるかなと期待していましたが中1日で下痢・血便へ。
大腸炎のお薬を服用して血便とは。。。
結局、大腸炎のお薬サラゾピリンもほぼ効果なしです。
他に考えられる下痢の原因として昨年同様秋に調子を崩しているため
- 季節的な環境アレルギー要因
も考えられるだろうということでしたが、
アポキルを飲んでいるなら環境要因による炎症は抑えられているはずだから
季節的性のアレルギー源で下痢になっている可能性も低いかも
と仰ってました。
細菌性の下痢でもなく典型的な大腸炎でもない、炎症がおきているところだけを抑えようとしてもダメってこと。
一周回って漢方クリニックの「やっぱり自律神経系に原因がありそう」という見立てが妥当なんだと感じました。
このことを再認識できたので大腸炎のお薬も試してみたことでまた一歩進めたのかなと思います。
自律神経系のための漢方は継続して飲んでいて、ただ自律神経系が弱っていてもやれることは多くないそうです。
自律神経が安定するように努めると共に、弱っている胃腸機能の回復に努める。これが今できることです。
こうして大腸炎のお薬も効きませんでしたので、1ヶ月休んでいた漢方を再開することにしました。