犬のIBD(炎症性腸疾患) 犬の下痢・軟便 犬の健康

抗生物質かステロイドか[犬のIBD]

抗生物質かステロイドか[犬のIBD]

20190121ゴールデン・レトリーバーセナ

ゴールデン・レトリーバーセナ3歳10ヶ月頃(2018年10月)から

下痢・血便・嘔吐を頻繁にするようになり、動物病院にかかった時の治療記録です。

 

抗生物質を飲んでいる間は下痢をしないのですが

薬をやめてしばらくするとまた下痢・血便になるという繰り返しでした。

なんとかセナ3歳12ヶ月(2018年12月)は下痢をした時に

抗生物質を飲ませないで鎮痙剤のブスコパンで回復させましたが

軟便・粘液便とお腹の調子は不安定ではありました。

 

ブスコパンはセナが下痢をした時にいつも処方されるお薬です。人用と同じものです。下痢止めよりも緩やかに胃腸の動きを鎮めるお薬です。セナの場合は酷い下痢でなければ1~2日の服用で効きはじめ遅くとも4日目くらいには効果が表れることが多いです。

 

また嘔吐・下痢・血便

このまま不安定ながらも少しずつ元に戻っていってくれれば・・・と思っていたのですが

そうはいかず

セナ4歳1ヶ月(2019年1月)にまた嘔吐・下痢・血便になってしまいました。

下血や水下痢を何度もするような症状です。

 

まずは抗生物質の服用ではなく

注射をしてもらうことにしました。

 

注射も効かない

酷い下痢をした時に

年1回〜2回ほど打ってもらっていた注射を打ちました。

注射は3種類の混合です。抗生物質(バイトリル)・ステロイド(デキサメタゾン )・鎮痙剤(ブスコパン)

よくなったのも束の間。注射から3日後にまた下痢に。

これまで効いていた注射も効かない。

今までと明らかに違います。

 

注射が効かないとなるとやっぱり抗生物質の服用再開しかないのだろうかと。

抗生物質を1ヶ月半近くも飲んでからまだあまり経過していないのに

一体どうしたらいいのかと

途方にくれる気持ちと

何か解決方法はないかと治療方法はないのかと情報収集の日々でした。

 

でも、自分でできる情報取集には限りが当然あって

もうこの状態は何らかの医療の助けが必要なのは明らかなので

また動物病院へ。

 

 
 

動物病院へ。

抗生物質ではなくてステロイドはどうなの?

IBD(炎症性腸疾患)の基本治療は抗生物質とステロイドなのですが

これまで飲んできたのは抗生物質なので

ステロイドはどうなんだろう?って思いました。

 

ステロイドの副作用を考えると飲まないに越したことはないです。

しかし、抗生物質だって長期服用するには身体に負担が大きい。

 

現に1ヶ月半近く抗生物質を飲んだ際にはセナの身体の変化を感じました。

だから、

先生、ステロイドはどうなんでしょうか?

と聞いてみたんです。

 

担当獣医師の回答はこうでした。

 

まだ4歳で若いのに今からステロイドを飲み始めたら、どんどん効かなくなって薬の量が多くなってしまう。

だから当面は抗生物質を飲んで、効かなくなったらステロイドに移行した方がいい。

 

 

やはり、担当獣医師は

IBD(炎症性腸疾患)の可能性が高いという見立てでおり

IBD(炎症性腸疾患)の前提で治療方法を考えていました

 

IBD(炎症性腸疾患)の治療では大抵の場合ステロイドの量がどんどん

多くなっていってしまうんです。

4歳でまだ若いのに、他に治療方法がなくなってしまう。

という考えから今はステロイドではなくて抗生物質という処方をしているとのことでした。

 

結局処方されたのは抗生物質

相談はしてみたものの

結局ステロイドではなく抗生物質が処方されました。

前回とは異なる抗生物質で処方されたのはパセトシン 250mg。

下痢をした時によく処方する抗生物質だそうです。

前回はフラジールという免疫調整機能があるという抗生物質を服用しました。

 

パセトシンカプセル 250mg

抗生物質パセトシン (アモキシシリンカプセル)

抗生物質パセトシン 250mgの概要

薬名抗生物質パセトシンカプセル 250mg
一般名アモキシシリン水和物
分類ペニシリン系抗生物質
適応菌種本剤に感性のブドウ球菌属 、レンサ球菌属 、肺炎球菌 、腸球菌 属 、淋菌 、大腸菌 、プロテウス・ミラビリス 、インフルエンザ 菌 、ヘリコバクター・ピロリ 、梅毒トレポネーマ
適応症表在性皮膚感染症 、深在性皮膚感染症 、リンパ管・リンパ節 炎 、慢 性 膿 皮 症 、外 傷・熱 傷 及 び 手 術 創 等 の 二 次 感 染 、び ら ん・潰瘍の二次感染 、乳腺炎 、骨髄炎 、咽頭・喉頭炎 、扁桃炎 、 急性気管支炎 、肺炎、膀胱炎など(さらに詳しくは添付文書を参考に)
副作用下痢、軟便、味覚異常、発疹、浮腫、熱感、過敏症、そう痒、好酸球増多、消化不良

ゴールデン・レトリーバーセナ体重27kg
用量:抗生物質パセトシン 250mg 1回1錠1日2回 2週間分
薬代:1錠あたり108円 計3,240円

 

こうしてまた抗生物質を服用することになりました。

 

IBD(炎症性腸疾患)と内視鏡検査

IBD(炎症性腸疾患)の診断は

除外診断でされることも多いのですが

確定診断をするには全身麻酔をかけて内視鏡検査で細胞を採取することが必要です。

除外診断とは

診断のつけにくい病気について、他の病気でないことを診断(除外)することで、最終的にその病気であることを診断すること。

 

「内視鏡検査の設備はうちにはないから希望するなら高度医療の動物病院を紹介する」

 

と言われました。

 

紹介もしていただけるのですが

まずは自分たちでも探してみようと

内視鏡検査ができる動物病院を

セカンドオピニオンも兼ねて探すことにしたんです。

 

抗生物質を飲んでいたら下痢がおさまるけど

やめたら元に戻るんだろうな。

それに抗生物質もどんどん効かなくなっていくといわれ・・・。

 

予後について良い情報がないなか

本当にこれしかセナのお腹をよくする方法はないんだろうかという気持ちでいっぱいでした。

 

食事がままならず痩せていくセナを

1日でも早く良くしてあげたいと

いてもたってもいられず

翌日には別の病院で内視鏡検査と現状についてのセカンドオピニオンを求めることにしました。

 


この記事を読んだ人に読まれています
◇G's Family トップページに戻る◇

-犬のIBD(炎症性腸疾患), 犬の下痢・軟便, 犬の健康
-, , ,