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漢方医指導の下痢を治し体調を整える薬膳ごはん【大型犬の手作りごはん】

漢方医指導の下痢を治し体調を整える食事[犬の漢方]

犬の下痢食事対策と漢方

前回の記事では漢方クリニックでの問診・触診そして処方された漢方薬について書きましたが、今回は漢方医の先生に指導してもらった食事内容についてまとめました。

矢印アイコン漢方クリニックへ。IBD(炎症性腸疾患)の疑いと心臓[犬の漢方]

セナは1歳半頃から手作り食に移行し2歳4ヶ月から完全手作り食のため、手作り食での食事指導をしてもらいました。

では早速具体的な食事の内容に移りたいと思います。

 
 

犬の下痢を治すための漢方医による食事指導

手作り食の基本比率

手作り食に使う食材の比率目安は

お肉:野菜:お米= 1 : 1 : 1

重量ではなく目分量でいいので 1 : 1 : 1 の比率で作ること。

また、しばらくの間はお野菜は、半分は絞り汁だけにして食物繊維を除去してから食事に加えるように指示がありました。

次が実際に手作り食に使う食材です。

手作り食に使う食材

犬の下痢食事対策と漢方

【肉】
皮なし鶏胸肉

【野菜・果物】
人参
キャベツ
チンゲン菜
しめじ
かぼちゃ
大根
(↑上記は火を通す)

レモン
梅干(塩・梅・シソだけで作られたもの)
もしくは梅酢
りんご

【穀物・大豆】
白米
納豆

【ほか】
乳酸菌飲料
漢方薬

お肉類は最もお腹に優しいのが鶏ムネ肉・ささみ肉。

お野菜は漢方クリニックを受診した時にセナご飯で使っていた食材をベースに先生が足し引きしたという感じです。

また、野菜はこれまで通り消化に負担のないようペースト状に。

腸内の悪玉菌を減らすために脂・食物繊維が少ない食事です。

レモンはあげたこともなく食べてくれるかな?と思いましたが、混ぜてしまえばOKでした。レモンは胃腸の痙攣を抑えるためです。大腸がうまく動かないと胃痙攣を起こし嘔吐につながるそうです。

どの食材が漢方的に薬膳的にどうなのか?という具体的なことについては書籍があると便利です。

毎日使える薬膳&漢方の食材事典
愛犬のためのホリスティック食材事典

薬膳として食材をみるときに毎日使える薬膳&漢方の食材事典を参考しにしてきました。これまで犬向けの漢方食材の書籍はほぼなかったのですが、愛犬のためのホリスティック食材事典が2019年2月に発売されました。愛犬向けに漢方食材を書いているようなのでとても貴重だなと思います。最近WEBにて注文したのでまたレポートしていく予定です。

漢方医指導の食事のポイント

上記の食材を使い

お肉:野菜:お米= 1 : 1 : 1 の比率で手作りごはんを作るのですが、ポイントはこんなところにあるようです。

小腸大腸に負担が少なく
腸内環境を整える
熱を取って血を巡らす
代謝をあげる
脱水を避けるために保水をする

食事の回数は2回より3回の方が好ましいためこれまで通り1日3回で継続することになりました。

食事内容は問診やセナの触診に基づいたものであるため、同じような症状であっても他のワンちゃんに有効とは限りません。

食事量

食事量は今現在あげている量を継続で良いとのこと。

先生によると

「本当は食事を一度重湯とかに変えてしまえば腸の回復も早いんだけど、この子はもうそれだと足りないし、気持ちも荒れちゃうと思うからそのままの量でいいよ」

と言われました。

食事内容にあるお米について

漢方医から指示された食事指導には「お米」が入っています。

セナがアレルギーの可能性が高くこれまで避けてきた「お米」です。

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より信頼度の高いリンパ球によるアレルギー検査の方でお米にアレルギー反応がありました

漢方医の先生にアレルギー検査の結果もみせました、

でも

大抵の子は陽性が出てても大丈夫だから」といわれました。

お米をあげるのは1歳すぎまで食べていたニュートロドッグフード以来です。

米・麦を除いたグレインフリーのドッグフード(オリジン)に変えて調子が良くなったこともあり

これまで避けてきたお米を再度あげることはとても抵抗がありました。

でも、この時は藁にもすがる思いで漢方クリニックに足を運んだこともあり、それでセナのお腹が治るならと

一旦受け入れてみようかなと思いました。

そして、獣医師の食事指導通りお米をあげてみることにしました。

 
 

お米を食べた結果

お米を食べた結果・・・

また下痢をしてしまいました。

漢方薬の飲み始めだから薬が効いてないだけかなとも思いましたが、

漢方クリニックに受診するまで飲んでいた下痢止めのディアバスターが効き始めていた頃でもあり

そのディアバスターの代わりになる漢方薬も飲んでいるのに下痢ということは、下痢の原因はお米である可能性が高い。

お米の代わり

すぐに漢方医の先生に調子を崩し下痢になってしまったことを報告し

「お米の代わりにあげられるものないですか」

と聞きました。

すると

「お米の代わりにはサツマイモをあげてください」

という指示があり、お米は一旦中止。

いつも下痢の時に作っているチキンスープでお腹の調子を回復をさせたあと、お米をサツマイモに変えて食事を作ることにしました。

犬の下痢のときの食事(チキンスープ)

漢方薬を飲んでいることもありお米をやめて数日したら、お腹の調子は回復傾向に向かいました

すると良いウンチをするように!

ぁあよかった。

ごめんね、お米あげて・・・

3年も食べてなかったお米。

アレルギー検査の信憑性については賛否両論ありますが

アレルギー検査結果通りセナはやっぱりお米はダメということが今回はっきりわかりました。

漢方医による食事指導のまとめ

ここの漢方クリニックの先生は減量を指示することが多いそうなのですが、

セナの場合もう痩せてきてしまっていたので減量を指示されることはなく、これ以上量を減らすと栄養不良になってしまうこと。

それに、先生がセナの気持ちを察してくれてこれ以上ご飯を減らすと心が荒れちゃうと言っていたのは、本当にその通りでわかってもらえてよかったと思いました。

やっぱり食事が食べられない時は沈んだ表情をするし、行き場のない空腹感からか落ち着きがなくなることも。

回復してしっかりと量を食べられた時は「ご飯たべれてうれしいよ〜」と、とっても喜んでいました。

こうして

最初の1ヶ月〜2ヶ月は漢方医の先生から指導のあった食事内容に従い、セナの手作り食をつくりました。

その後、お腹が概ね安定してきたこともあり食材を少し加えたりしていますが、大幅には変更していません。

基本はお肉:野菜:さつまいも= 1 : 1 : 1 ですが、

さつまいもが多いと食物繊維が多すぎてウンチが緩くなりやすいのでお芋は少なめに。

最初に漢方クリニックを受診してから3ヶ月経った今は、生馬肉も再度あげはじめ、生馬肉でもしっかりと消化しいいウンチをするようになりました。

おなかを崩しそうな兆候があったら漢方をあげたり、食事を指導内容に戻して食材を固定したり。

漢方医によると赤い筋肉のお肉は腸内細菌の悪玉菌を増やしやすいそうです。

でも、栄養のバランスも必要なので様子をみながら主食は鶏肉と馬肉でローテーションしています。

一般の動物病院ではIBD(炎症性腸疾患)といわれましたが

漢方薬と漢方医指導による食事を開始してから3ヶ月経過した今、お腹の状態を良好に保つことができています。

セナには漢方がとてもあっているのだと思います。


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