[犬のアレルギー検査] ( 1 ) IgE検査結果のまとめ【食物アレルギー&環境アレルギー全40項目】



皮膚炎治療の一環で受けた、犬のアレルギー検査結果についてのまとめ記事です。

犬のアレルギー検査特異的アレルゲンIgE検査の結果

セナが1歳2ヶ月のときに受けたアレルギー検査2種のうち、今回の記事では[IgE検査の結果について]取り上げています。
◇アレルギー検査を行った時の皮膚炎治療記事:指間炎の原因を探る。(1)細菌・真菌感染の検査[犬の皮膚炎]
皮膚炎治療の全記事一覧

 

犬のアレルギーが疑われる場合に、動物病院で勧められることが多いアレルギー検査は『IgE検査』と『リンパ球検査』の2種類です。アレルギー検査をした方がいいか、しなくてもいいか、は医師に大分意見が分かれている様です。

動物病院によって、どの検査機関にアレルギー検査を出すのか等で検査項目等も異なってくるのですが、セナが受けたのは動物アレルギー検査株式会社のアレルギー検査です。

動物アレルギー検査株式会社のアレルギー検査

犬のアレルギー検査IgE検査

そして、今回の記事ではセナが受けた2種類のアレルギー検査のうち、抗体の一種『免疫グロブリンIgE』の反応によってアレルギーを測定する、アレルゲン特異的IgE検査結果についてまとめていきます。

犬のアレルギー検査Ige検査

犬のIgEアレルギー検査費用:10,800円

※IgEアレルギー検査の正式名称は、アレルゲン特異的IgE検査

犬のIgEアレルギー検査項目一覧

【A.環境アレルゲン】

( 1 ) 節足動物
  • ヤケヒョウヒダニ
  • コナヒョウヒダニ
  • ノミ
  • ゴキブリ
( 2 ) 牧草
  • カモガヤ
  • ハルガヤ
  • オオアワガエリ
  • ホソムギ
  • ギョウギシバ
( 3 )雑草
  • ヨモギ
  • オオブタクサ
  • アキノキリンソウ
  • タンポポ
  • フランスギク
( 4 )カビ
  • アスペルギルス
  • アルテリナリア
  • クラドスポリウム
  • ペニシリウム
( 5 )樹木
  • スギ
  • シラカンバ
  • ハンノキ

【B.食物アレルゲン】

( 1 ) 主要食物アレルゲン(注1)
  • 牛肉
  • 豚肉
  • 鶏肉
  • 卵白
  • 卵黄
  • 牛乳
  • 小麦
  • 大豆
  • トウモロコシ
( 2 ) 除去食アレルゲン(注2)
  • 羊肉
  • 七面鳥
  • アヒル
  • サケ
  • タラ
  • ナマズ
  • シシャモ
  • ジャガイモ

注(1) 主要食物アレルゲン:食物アレルギーの原因としてよく報告されている食物。原因食物アレルゲンが全く判らない場合に検査する項目。

注(2) 除去食アレルゲン:除去食療法の時によく用いられる食物。原因食物アレルゲンが、おおよそ推測できている場合で、食べて良さそうな食物を探したい時に検査する項目。

ここからは、ゴールデン・レトリーバー セナ1歳2ヶ月時点でのIgE検査結果です。

まずは、環境アレルゲンといわれるノミ・ダニ・カビなどのハウスダスト、雑草のアレルギー検査結果からです。

環境アレルゲンの検査結果 【アレルゲン特異的IgE検査結果】

IgE検査結果数値の見方

陰性 要注意 陽性
記号
数値 0~99ng/ml 100~499ng/ml 500ng/ml
意味 血液中に有意なアレルゲン特異的IgEの上昇は認められません 発症する可能性は低いですが、アレルゲンに感作されています 発症する可能性が高いレベルです

(1)節足動物:アレルギー反応 全陰性

検査対象アレルゲン 数値 陰性(0~99) 要注意(100〜499) 陽性(500〜)
ヤケヒョウヒダニ 0
コナヒョウヒダニ 0
ノミ 33
0
ゴキブリ 42

 数値の単位はng/ml

ヤケヒョウヒダニ・コナヒョウダニが、室内環境アレルゲンの主な原因になる。

ヤケヒョウヒダニ
IgEアレルゲン検査ヤケヒョウダニ
from ikaricorp

ノミ
犬のIgEアレルゲン検査ノミ

(2)雑草:アレルギー反応 全陰性

検査対象アレルゲン 数値 陰性(0~99) 要注意(100〜499) 陽性(500〜)
ヨモギ 12
オオブタクサ 49
アキノキリンソウ 15
タンポポ 42
フランスギク 19

全てキク科の植物
キク科の花粉症は夏〜秋

ヨモギ:8~10月に花粉が飛散

from wikipedia

オオブタクサ:道端や河川敷など、全国的に広く分布
IgEアレルゲン検査オオブタクサ
from mikawanoyasou.org

アキノキリンソウ
犬のIgEアレルゲン検査アキノキリンソウ

ここまでの雑草(キク科)5種と、次の検査グループ牧草(イネ科)は共に生活圏に多く生息する雑草類。雑草の花粉によってもアレルギーが引き起こされる。

(3)牧草:アレルギー反応 全陰性

検査対象アレルゲン 数値 陰性(0~99) 要注意(100〜499) 陽性(500〜)
カモガヤ 46
ハルガヤ 53
オオアワガエリ 82
ホソムギ 32
ギョウギシバ 50

全てイネ科の植物
イネ科の花粉症は夏〜秋

カモガヤ(オーチャードグラス)
犬のIgEアレルゲン検査カモガヤ

オオアワガエリ(チモシー)
犬のIgEアレルゲン検査オオアワガエリ・チモシー
陰性ですが、IgE検査の中で数値が最も高く出た(82ng/ml)のが、オオアワガエリでした。

ギョウギシバ
犬のIgEアレルゲン検査ギョウギシバ

これらは牧草という分類になっていますが、荒地や河川敷など身近な場所に生息する雑草の一種で、調べていくと確かに見たことあるような・・・と感じるものばかりでした。

普段はじっくり見ることのない雑草ですが、セナと散歩している時に改めて雑草をみてみました。散歩道に生えているのをよく見る雑草を写真にとったのが次の画像。

いつもの散歩道で生えている雑草。よく見てみるとギョウギシバかも。

ギョウギシバ犬の散歩

雑草・牧草は、散歩道に普通に生えているものですから、他の項目よりもIgE検査結果の数値が高めに出ました(といっても陰性)。散歩道に普通に生えている雑草、ここにアレルゲン値が出たらかなり大変ですね・・・。

※IgE検査で検出される結果は、アレルギーでなくとも普段から接触・摂取している物質の数値が高くなる傾向がある

(4)樹木:アレルギー反応 全陰性

検査対象アレルゲン 数値 陰性(0~99) 要注意(100〜499) 陽性(500〜)
ニホンスギ 33
シラカンバ 0
ハンノキ 9

 

シラカンバ(シラカバ):カバノキ科
犬のIgEアレルゲン検査シラカンバ・シラカバ
from http://www.shinrin-ringyou.com

ハンノキ:カバノキ科
犬のIgEアレルゲン検査ハンノキ
from wikipedia

(5)カビ:アレルギー反応 全陰性

検査対象アレルゲン 数値 陰性(0~99) 要注意(100〜499) 陽性(500〜)
アスペルギルス 12
アルテリナリア 11
クラドスポリウム 24
ペニシリウム 0

アスペルギルス:真菌の一種。空気中に広く生息する空中浮遊菌。通常は病気の原因となりにくいカビ。

アルテリナリア(ススカビ):黒色真菌の一種。空気中に広く生息する空中浮遊菌。特に水回り・お風呂場など湿気の多い場所に生息しやすい。

クラドスポリウム(クロカビ):非常にありふれた菌で、自宅の壁・浴室などから食品汚染菌の上位までを占める。

ペニシリウム(アオカビ):上記と同様、生活する中でありふれた菌。食品に繁殖することが多く、青緑がかっていることが多い。

 

ここからは、食物アレルゲンの検査結果です。

 

食物アレルゲンの検査結果 【アレルゲン特異的IgE検査結果】

B.食物アレルゲン

(1)主要食物アレルゲン:アレルギー反応 全陰性

検査対象アレルゲン 数値 陰性(0~99) 要注意(100〜499) 陽性(500〜)
牛肉 0
豚肉 23
鶏肉 0
卵白 0
卵黄 0
牛乳 7
小麦 35
大豆 0
トウモロコシ 47

犬のIgEアレルゲン検査食物アレルギー

セナがまだ子犬の時、お腹の調子を崩すことが多かったため、その時食べていたドッグフードの主タンパク源であった鶏肉のアレルギーを疑ったこともありました。しかし、鶏肉には全くアレルギー反応がなく驚きました。(IgE検査と同時に行ったもう一種類のアレルギー検査・リンパ球検査でも非常に低い数値)

そして、次の(2)除去食アレルゲンの項目でも、数値の高いアレルギー反応は全く出ませんでした。

(2)除去食アレルゲン:アレルギー反応 全陰性

検査対象アレルゲン 数値 陰性(0~99) 要注意(100〜499) 陽性(500〜)
羊肉 16
七面鳥 0
アヒル 0
サケ 0
タラ 8
ナマズ 10
シシャモ 0
ジャガイモ 0
0

※(2)除去食アレルゲンとは、(1)主要食物にアレルギー反応が表れ除去食が必要ん場合に、『どのタンパク質・炭水化物なら食べられるか』を調べる項目という意味。

以上が、セナが受けたアレルゲン特異的IgE検査の詳しい結果です。

 

ゴールデン・レトリーバー セナ IgEアレルギー検査結果のまとめ

IgEのアレルギー検査結果が出るまでには、1週間もかかりませんでした。そしてIgE検査結果は、全て異常なしでした。

IgE検査の結果:環境アレルゲン・食物アレルゲン共にアレルギー反応は全て陰性。

何かしらアレルギー反応が出ると思っていましたし、全て陰性という結果には、獣医師も少し驚いていました。まさか、何もアレルギー反応がでないなんて・・・と。

犬が患うアトピー(環境アレルギー)の原因物質で最も多いのは、ノミ・ダニへの反応だそうです。そのため、ノミ・ダニあたりには、要注意・陽性のアレルギー反応が出ると思っていたようです。

IgE検査によれば、ノミ・ダニにもアレルギー反応なし

犬のIgEアレルゲン検査

Derf2:コナヒョウダニの虫体によるアレルゲン量を測定したもの。 (参考)Derf1はコナヒョウダニの糞・Derp1 はヤケヒョウヒダニの糞・Derp2はヤケヒョウヒダニの虫体によるアレルゲン量を計測。

犬の場合、特にノミが皮膚炎の原因を引き起こすアレルギー源になることが多い為、なんらかのアレルギーを疑った場合、まず最初に食物アレルギー・ノミアレルギーを持っていないか、を見るようです。

当時の担当獣医師は、多くの犬がそうであるように、セナの皮膚炎もノミダニが関与する環境アレルギーではないか?と考えていた様です。

より正確なアレルギー検査結果を得るために、IgEだけでなくリンパ球でのアレルギー検査も同時にお願いしていました。リンパ球のアレルギー検査結果は、IgE検査よりも検査結果が出るのが少し遅かったです。

そして、リンパ球によるアレルギー検査の結果では、穀物に反応を示し、穀物を除去したドッグフードへ変えていき治療を継続していきました。

アレルギー検査をした頃は、毎週の様に動物病院通い。

ゴールデン・レトリーバーセナ1歳4ヶ月動物病院へ

動物病院なのに、セナはルンルン。どこでもいいから一緒にお出かけできる、それだけでも幸せいっぱいな表情をみせてくれるセナが本当に愛おしい。

ゴールデン・レトリーバーセナ1歳4ヶ月

動物病院の後は、息抜きにドッグラン。だったね!

 

もう1つのアレルギー検査・リンパ球検査の結果についても、追って記事を作成していく予定です。

【更新】[犬のアレルギー検査] ( 2 )リンパ球検査結果のまとめ【食物アレルギー全19項目】

リンパ球によるアレルギー検査結果のほか、IgE検査結果の比較・アレルギー交差反応についても書いております。

◇アレルギー検査を行った時の皮膚炎治療記事:指間炎の原因を探る。(1)細菌・真菌感染の検査[犬の皮膚炎]

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参考リンク
犬のアレルギー検査実施主要機関

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