ゴールデン・レトリーバーセナ8歳5ヶ月に起こった多飲多尿に関する振り返り記事です。
どんな症状だったのか、原因は何が考えられるのか、血液検査の結果などについて記録しました。
はじめての多飲多尿
明らかに水を飲む量がおかしい
6月はじめの週末のことでした。
6/3(土)〜6/4(日)に「なんかおかしい」と感じるほど水を明らかにガブガブ飲んでいました。
セナは脱水には気をつけているようにと言われているし水を飲むことはいいことだけど、急に水飲む量こんなに増えるかな?という程で、
土曜日に出かけて帰宅後の夕方以降から顕著に症状が出て、起きている時だけでなく寝るときに置いている飲み水が朝に空っぽ。こんなことは初めてでした。
おしっこの量もそれに伴い増えており体内に水を溜め込んでいるわけではなさそうではあるものの、「多飲多尿」という言葉が当てはまるような症状でした。
多飲多尿と腎臓
セナの多飲多尿を見てすぐに頭によぎったのが腎臓機能の低下。
腎臓病は進行してきてから分かる病気といわれており、多飲多尿、食欲減退、がよくある症状だとドクターから聞いたことがあります。
セナの状態
もしかしたら知らぬ間に腎臓が悪くなっていたの....?と、でもセナは食欲はありました。
この時のセナの状態はこうでした。
- 食欲旺盛
- 続く下痢
- 体重減少
- 多飲多尿
- 痰がやや絡む
- 胃液嘔吐 (調子のいい時は普段胃液を吐きません)
多飲多尿は腎臓病のほか色々な病気の兆候でもあり注意が必要なことなので獣医師に相談してみないと、
それと同時に
一時的な何かの可能性もあるので自分でも原因を推測しつつ、出来ることがあるか考えてみました。
多飲多尿の原因推測
まずもって6/3(土)〜6/4(日)に起こった多飲多尿に対処するために、多飲多尿の原因の可能性を考えてみました。
- 腎臓の機能悪化
- 続く下痢によるもの
- 体重減少によりお腹が減っていてお腹を満たすため
- 水の循環が正常に行えていないため
- 口が渇くため
- 胃が気持ち悪いため
- 代謝促進・自律神経調整目的で金曜-土曜日に30分〜1時間弱の運動をしたため
- 塩分量が合わないため
下痢がほぼ毎日の時期で体重も減っていたため多飲多尿はそれが関係しているのかも、というのが一番思い当たるところでしたが、
もしかしたら腎臓機能低下で下痢をしているの?といった可能性も頭によぎりつつ...。
多飲多尿に対して
自宅ですぐにとった対策
病院で診てもらう前に自宅ですぐにできる対処をすることで、多飲多尿が一時的なものであればと期待を込めて、すぐにとった主な対策は以下。
食事量を増やす
3月4月頃から少しずつお腹の調子が下り坂になり、GW頃から一気に悪化し、その後下痢が治らず続いている状態で6月上旬27.0kgまで体重が減っていました。体重がここまで減っていると飢餓感もかなりあるはずと、こんなお腹の調子の中だけど食事量を増やしました。
水の過剰摂取は今の下痢を更に悪化させる可能性もあると思ったからです。
例えば「暑い夏に水を飲みすぎて下痢をする」ということが人でも犬でも起こります。
これは一気に過剰な水分が入ってきた時に体内で吸収しきれずに下痢につながる現象で、今の下痢に更に追い討ちをかけることになりかねないと、総合的に考えた結果、下痢をしている中ではありますが食事量を増やしてみることにしました。
「もっと食べたい」とキッチンに座った後、もらえないな、、と思うと水を飲んでいるような印象も受けたことも、多飲多尿が空腹からきているかもしれないと思った一つの要因です。
効率的なカロリー摂取
ただ食事量を増やすだけですとどうしても動きが鈍い消化管に負担をかけやすくなってしまうので、効率的にカロリーを摂取できるようにと夜ご飯には赤身ビーフをあげるようにしました。赤身ビーフは滋養強壮にも良い食材です。ただ、多すぎるとこれもまた負担になるので、鶏肉と組み合わせてあげています。
塩分調整
春から下痢が続いていることから「肝」をケアした方がいい、梅干しがおすすめと中医学の獣医師にアドバイスをもらいを梅干しをほんの少し食事に入れていましたが、塩分量がややわかりにくいので念の為一旦中止しました。
その代わりにビネガーを食事にほんの少し入れて身体の巡りをケアすることにしました。
多飲多尿が改善してきたのちは1日1回までで様子をみることにしました。
漢方
多飲多尿の原因がはっきりしない中ですが「口渇」が起こっているのかもしれない、更に下痢をしていることから体内の水分調整が得意な漢方「五苓散」をあげ始めました。
「五苓散」はこれまでセナが何度も飲んだことのある漢方です。
対処方法などについては8歳 6ヶ月の成長記録「「春の下痢」から「梅雨の下痢」へ[2023年6月]G's Family ゴールデン・レトリーバー セナ 成長の記録【 8歳 6ヶ月 】」にも書いています。 ゴールデン・レトリーバー セナ8歳6ヶ月 2023年6月成長記録 ゴールデン・レトリーバー セナ日常の様子(成長記録)です。月別でまとめています。 セナ日常の様子 2023年6月 Dat ...
「春の下痢」から「梅雨の下痢」へ[2023年6月]G's Family ゴールデン・レトリーバー セナ 成長の記録【 8歳 6ヶ月 】
その後の症状
多飲多尿の症状は6/3(土)〜6/4(日)ピークで、数日後には明らかなガブ飲みはなくなったと感じました。
自宅での対策が功を奏したのか・そうではないのか、なんとも言えないのですが、一旦多飲多尿の症状が落ち着き安堵しました。
明らかな疾患ではない時は消去法で対策をやっていくことも多いので、病院で診てもらう前に自宅ですぐにできる対処をしておくことは意味のあることだったと思います。
多飲多尿から1週間後の血液検査です。
血液検査の結果
多飲多尿の症状は6/3(土)〜6/4(日)がピークでその後多飲多尿の症状は数日で落ち着きをみせていたため、血液検査の時は多飲多尿の症状はなかったものの
尿素窒素(BUN)が高く出ました。
実際の血液検査結果がこちら。
血液検査の腎臓関連項目
尿素窒素(BUN)
正常値:9.2 -29.2 mg/dL
セナの結果:45.2 mg/dL
すぐに再検査が必要なほどの異常値ではないものの、基準値を明らかに超えていました。
尿素窒素(BUN)とクレアチニンが腎機能を測る基本的な項目です。
血液検査で尿素窒素(BUN)が基準値を超えたのはこの時(8歳5ヶ月)が初めてのことでした。
クレアチニンについて
腎臓機能を見る項目として、BUNの他にもう一つ重要なのがクレアチニン。
BUN及びクレアチニンの両方が基準値より高いと、腎臓機能低下が強く疑われるそう。
クレアチニンは基準値内だったことから
との獣医師の見解でした。
まとめ
血液検査を受けた日は多飲多尿の症状こそなかったものの昼間も下痢をしていて、体調良好とはいえない状態での血液検査でした。
担当獣医師は「まずは様子見をしていきましょう」
ということでしたが、BUNが基準値を超えたということは何かのサインに他なりません。
正直真っ先に危惧したのは、今のセナに腎臓ケアが加わってしまうと食事などがかなり難しいことになるなということでした。
腎臓機能が低下するとタンパク質を制限することが一般的な医療では基本的な対処方法とされていますが、セナは穀物を食べられないのでタンパク質を制限することは難題です。
かといって、穀物以外の炭水化物の消化も得意ではない。
食べられるものがなくなってしまう....
お腹のこともあるから食材の選択肢は広くとれません。
さてセナのBUNはなぜ上がってしまったのか?
SOSを発してくれた今のうちにどうにか対処したい。
まずもっては、BUNやクレアニチンについて知識を深めるところから始めました。
一体何が起こるとBUNが上がるのか、そもそも多飲多尿って?ということなど調べて学ぶところからのスタートでした。
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