「自宅ケアで使える犬の目薬3種」
を獣医師の話を元にまとめました
[ワンクリーン/サンティア/ヒアルロン酸]
ゴールデン・レトリーバーセナ6歳。昨年12月から突然出るようになった黄色い目やに。
抗生物質の点眼を使う治療をして黄色い目やに一旦が治まったものの、ぶり返してしまいました。
ただ、抗生物質点眼は長期間使わない方が良いこと、目だけの症状ではなく他の原因もあるかもしれないということで、目については自宅ケアで様子を見ています。
今回は担当獣医師に教えていただいた話を元に、経過観察のときの自宅で目のケアで使える3種類の目薬についてまとめました。
黄色い目やにが出た時の最初の治療記録「突然の黄色い目やに。犬の結膜炎。動物病院で診てもらいました。」 突然の黄色い目やに。 犬の結膜炎。動物病院で診てもらいました。 ゴールデン・レトリーバーセナ5歳11ヶ月の時、ある朝突然黄色い目やにが出ていました。 明らかにいつもの目やにと違います。 拭き取ってあげ ...
突然の黄色い目やに。犬の結膜炎。動物病院で診てもらいました。
ワンクリーン点眼
ワンクリーンは動物用(犬猫用)の点眼。
ホウ酸という成分が主成分のため弱い消毒作用があります。
獣医師によると抗生物質のような殺菌作用はありませんが、軽い消毒が可能だそうです。
結膜炎の治療などとしても使うことができるようですが殺菌効果は弱いため、獣医師によると涙やけや目の周りを拭くなどのメンテナンスに良いとのことです。
ワンクリーンの製品説明
殺菌成分を有するホウ酸を有効成分とした点眼・清拭剤。結膜炎、角膜炎、結膜充血、涙腺炎、眼瞼炎、外傷性眼炎の治療及び眼下毛の汚れの清拭に有用性が認められてます。
セナに実際に使ってみて、ワンクリーンは確かに殺菌作用はありました。
抗生物質の時までとはいかないのですが黄色い目やにがワンクリーンをしていると減っているのを実感したので、まさに軽い消毒作用なんだろうなという感じです。
ワンクリーンの商品説明にあるように軽い消毒作用で結膜炎・角膜炎の症状が緩和することもあるものの、症状によってはセナのようにワンクリーンだけでは治りきらないことがあるそうです。軽い消毒作用とはいっても長期使用は犬の目に負担になる可能性もあるようなので、その場合は他の原因が隠れていないか他の治療方法はあるのか獣医師の判断を仰ぐのが良さそうです。
人工涙液ソフトサンティア
「人工涙液ソフトサンティア」はその名前の通り、涙に近い成分の目薬です。
目を洗い流すことを目的としている時に有効な目薬です。
動物病院によって異なりますが人用「ソフトサンティア」が犬にも使われることがよくあるそうです。
ワンクリーンに含まれているホウ酸は人工涙液「ソフトサンティア」にも含まれていますが、主成分としてではなく品質保持のための添加物という位置付けですので殺菌効果はほぼないと考えてよいそうです。
また人工涙液「ソフトサンティア」は目に負担になる防腐剤は含まれていないので、目に負担が少ない目薬とされています。防腐剤が入っていない代わりに、一度開封したら使用は10日以内です。
ソフトサンティアの製品説明
ソフトサンティアは涙液に近い性質を持った人工涙液で、涙液不足に伴う目のかわき・異物感などの不快な症状を改善します。
ソフトサンティアは涙液の補助や異物を洗い流すのに良いようです。
ちなみに、犬も人と同様目に異物が入れば、まばたきが多くなったり目をしばしばさせたりとするそうです。
ヒアルロン酸点眼
「ヒアルロン酸点眼」は前述の「ワンクリーン」「人工涙液ソフトサンティア」とは少し性質の異なるものです。
ヒアルロン酸といえば保湿というのはすぐにイメージができると思うのですが、角膜の上に水分をとどまらせることができるのが「ヒアルロン酸点眼」です。角膜を保護して外部刺激から守ることができます。
ドライアイなどの疾患で処方されることがあるのがヒアルロン酸点眼ですが、ドライアイまでいかなくとも犬も年齢を重ねていくと涙液量が減り、それにより目が刺激に弱くなることがあります。バリアが弱くなることで細菌感染などを起こしてしまうこともあるそうです。
そんな時にヒアルロン酸点眼で目の保護をすることが可能です。殺菌効果はありません。
ヒアルロン酸点眼の製品説明
角膜創傷の治癒を促進します。また、分子内に多数の水分子保持機能があり、涙を保持し安定させて、目の乾燥を防ぎます。
セナの黄色い目やにの治療過程においてはヒアルロン酸目薬は効きませんでした。
涙量検査でも問題なく涙量があることがわかりましたし、角膜に傷が付いている可能性は低かったのだと考えられます。
自宅ケアで使う犬の目薬3種類まとめ
この記事で取り上げた「ワンクリーン」「人工涙液ソフトサンティア」「ヒアルロン酸」は、軽い目の症状やメンテナンス時に使うことが多いようです。
セナも黄色い目やにが出始めて、抗生物質点眼など基本的な治療をした後に使いました。
現在、最も使っているのは「人工涙液ソフトサンティア」です。