犬の健康 犬の咳/気管/呼吸器の治療・ケア

呼吸に異常。逆くしゃみ?咳?発作?咽頭麻痺?これは一体....。[犬の呼吸器疾患通院記録]

呼吸に異常。逆くしゃみ?咳?
発作?咽頭麻痺?これは一体....。
[呼吸器疾患の通院記録]

ゴールデン・レトリーバーセナ6歳3ヶ月の呼吸器疾患について

ゴールデン・レトリーバーセナ6歳、3月末のある日突然息が詰まってうまく吸えないような呼吸をし出しました。

初めてみる呼吸器異常の症状。

突然始まった発作とも思えるような呼吸異常は一度だけでおさまらず、その日から断続的に続き、夜も寝ている間に幾度となく発作的症状が出るように。

時間が経つに連れて発症頻度は上がっていきこれは明らかにおかしいと思い、病院にかかりました。

その時の呼吸器疾患の通院記録・治療記録についてまとめました。

 

呼吸器の詳しい症状

呼吸器疾患が強まった日の夜ゴールデン・レトリーバーセナ

最初に明らかな異変を感じたのが3/29(月)。

夜中寝ている時の呼吸に痰が絡まっている音がして、苦しそうな印象を受けました。昼間に痰が絡むなということがあってもこれまで夜中の呼吸にまで痰が絡んで聞こえることはほぼなかったです。寝ている時の呼吸音に痰の音が気になったのはこの数日間のことでした。

この時はまだ呼吸そのものに症状が出ていませんでした。

そして翌日。

呼吸をする時に何かを詰まらせているような症状が現れはじめました。

痙攣?発作?何だろうと思っていて帰宅したセナパパに「今日のセナ、何か呼吸が変だった」と話したのを覚えています。

一時的なものだと思っていたら、その夜からその発作的な呼吸の頻度がどんどん上がっていきました。

寝ている時・休んでいる時に頻繁に起こるようで、セナ自身も呼吸が詰まるたびに起きてしまい、「ママ...」と助けるような眼差し。

どうしたらいいのだろうと思いながらセナの背中をマッサージしてあげると少し落ち着きを取り戻し、でもまたすぐに発作が起きる。その繰り返しでした。

症状が表れてからわずか1日で一気に頻発化して、夜は幾度となく起きてセナの背中をさすっていました。

翌朝になってもその症状はセナが休んでいる時に頻発していました。

そして病院へ。

 

動物病院にかけこみ診察

診察

ゴールデン・レトリーバーセナ6歳3ヶ月呼吸器疾患で動物病院にかかる

かかりつけの動物病院での所見は以下でした。

寝ている時に出ることが多いこともあり、症状は診察の時はかすかにみられた程度。呼吸異常が出た時の症状の動画を見せた上での診察です。

獣医師所見まとめ
  • 呼吸が苦しいと鼻が大きく動くが今はその症状はない
  • 舌の色は正常なので酸欠の症状は見られない
  • 気管のある部分を圧迫しても苦しそうにしないので気管支症状ではなさそう
  • 鼻づまりなし(細菌性鼻炎ではない)
  • 逆くしゃみではない(大型犬にはかなり少ない)

診察内での異常は見つからず、まずは対処療法として薬を処方してもらいました。レントゲンを含めてより詳しく検査をしてもらえる病院に行くまでの繋ぎの対応となりました。(病院側の諸事情でレントゲンが撮れず)

処方されたお薬

動物病院で処方されたお薬は以下の3種類。

犬の呼吸器疾患に処方されたお薬3種類

  • トランサミン(抗アレルギー/抗炎症)
  • アタラックス(抗アレルギー/抗ヒスタミン)
  • ムコダイン(去痰剤)

1週間分のお薬処方で動物病院費用4,118円(診察料込)

 

そして、レントゲン撮影と共にセカンドオピニオンとしての別の動物病院で診察を受けました。

レントゲン&セカンドオピニオン

レントゲン

レントゲンは5枚撮影。

発作的な呼吸器疾患のためのレントゲン撮影(ゴールデン・レトリーバーセナ6歳3ヶ月) 発作的な呼吸器疾患のためのレントゲン撮影(ゴールデン・レトリーバーセナ6歳3ヶ月) 発作的な呼吸器疾患のためのレントゲン撮影(ゴールデン・レトリーバーセナ6歳3ヶ月) 発作的な呼吸器疾患のためのレントゲン撮影(ゴールデン・レトリーバーセナ6歳3ヶ月)

セナ
はじめての病院でレントゲン、頑張ったよ!
本音をいうとね、知らない人に知らない部屋に連れてかれて、身体をおさえられるからとっても嫌だったんだ...

診察結果

2つ目の動物病院での診察結果は以下でした。

  • 体内酸素濃度計測 95%
  • 血圧高め
  • 脈拍正常
  • 感染症は起こしていない
  • レントゲンでは異常は確認できない

体内酸素濃度を測ったのは今回が初めてです。以下のような機械で先についてるクリップを犬の耳や舌につけると酸素濃度がわかります。セナは耳につけて計測。

犬のパルスオキシメーター

結果は体内酸素濃度計測 95%。正常値は95~100%なのでギリギリ正常範囲内。

はっきりとした異常は見つからなかったものの、レントゲンで横にした時に呼吸異常が見られたと担当獣医師から聞きました。

 

診察・処方費用

動物病院診察内容 費用
診察料 1,650円
血圧測定 550円
酸素飽和度測定(SpO2) 1,100円
レントゲン撮影5枚 8,250円
トランサミン(抗炎症) 480円
アタラックス(抗アレルギー/抗ヒスタミン) 640円
ビソルボン錠(去痰剤) 680円
リマダイル(強めの消炎鎮痛剤) 2,880円
合計金額 16,230円

この時の診察費用はレントゲン等含めて16,230円。

1ヶ月間毎週通院していました。

この月の動物病院費用は10万近くいった思います。

今回の呼吸器疾患であれば加入しているペット保険(いぬとねこの保険)が使えるはずなので、現在保険申請しているところです。(70%バックで契約)

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呼吸症状の変化と症状が治るまで

症状の変化

病院でレントゲン待ちをするゴールデン・レトリーバーセナ6歳3ヶ月

一種の呼吸困難のこの症状は、寝ている時や横になる時に頻繁に出る傾向にあったのですが、日を追うにつれてお散歩中にも出るようになりました。

この時期は散歩をかなり減らしていたのですが気分転換で短めの散歩に行った際に、散歩中でも呼吸を詰まらせるように。

症状が少しずつ変わっていきました。

  • 【基本的な傾向】寝ている時間・横になる(うつ伏せだと出にくい)・リラックスタイムに最も多く呼吸疾患が出る
  • 日を追うごとに散歩中でも出るようになる
  • 散歩から帰宅した時に呼吸疾患が連続して起こりしばらく止まらなくなる(身体に負担がかかると多発?)
  • 呼吸器異常の症状が表れてから数日経過し、くしゃみも見られるように
  • 呼吸器異常の症状が表れてから2週間弱経過したところで、咳が多くなってきた
  • 症状が出てから2週間弱経過した時の診察では、気管部分をおすとケホケホと咳のような症状がある(最初の診察ではなかった)。喉に違和感がある模様。
  • 呼吸器異常の症状が表れてから2週間半経過した頃にくしゃみの減少

薬による症状緩和

動物病院で処方された去痰剤と抗炎症作用のお薬で症状は段々と緩和されていきました。

処方されたお薬以外にも自宅でできるハーブやサプリメントも併せて使いました。

薬を服用しながらなので、何が効果があったのかの評価は難しいのですが、薬を服用し始めてから4日目・イチョウサプリ服用翌日の夜中にはかなり症状の改善が見られました(夜中の発作的呼吸は2回程度に改善)。

呼吸器異常がほぼ完全に治るまで1ヶ月程度かかりました。

この時実際にした自宅での呼吸器ケアについては現在別の記事にまとめています。

 

一体、何が原因の呼吸器疾患だったのか?【6つの可能性】

6つの可能性

呼吸困難症状のゴールデン・レトリーバーセナ6歳3ヶ月

この記事で診察内容を書いた2つの動物病院とセナがお世話になっている漢方医・ホリスティックの方の4名に、セナの呼吸器異常の診察・所見を聞きました。

一種に呼吸困難のようなこの症状は以下の6つの原因が可能性としてあげられました。

  • 気管上部の何らかの炎症
  • 異物の入り込み
  • 咽頭麻痺(こうとうまひ)
  • 自律神経系の影響
  • 脳機能低下
  • 逆くしゃみ

逆くしゃみ

ホリスティック医療の方は唯一逆くしゃみとの見立て。

他の御三方は逆くしゃみのは否定していました。呼吸困難症状の他に咳・(普通の)くしゃみ、痰などの症状が出ていたことを合わせると逆くしゃみの可能性は低そうではあります。

犬の逆くしゃみは小型犬や短頭種に発症しやすいといわれており、発症原因はわかっていないそうです。

【犬の逆くしゃみ症候群とは】

突然鼻をブーブー鳴らして、呼吸が苦しそうな事があります。
これは、通称「逆くしゃみ症候群」と呼ばれているものです。
犬にみられる15秒~2分位続く強い呼吸困難を発作的に起こし、鼻または喉の奥から
特徴的な音を伴なう症状です。

はっきりした原因は不明ですが、アレルギー、鼻の奥に粘液分泌物が付着する、
鼻咽頭部(鼻の奥の喉に近いところ)痙攣などが、原因として考えられています。

逆くしゃみ症候群/愛ペットクリニック

自律神経系・脳機能低下

漢方医の方は脳機能低下に伴う呼吸疾患との見立て。

意外にも、一般的な西洋診療を行うかかりつけ医院でも自律神経系の影響の可能性を示唆されました。理由は、リラックスしている時・寝ている時に症状が顕著に出るからです。

異物の入り込み

「異物の入り込み」の可能性も否定できません。例えば草むらに入った時に何かを吸い込んでしまったとか。

でも、だとしたら段々症状が緩和していくとは考えにくい気もします。

気管上部の何らかの炎症

お薬が効いたことを考えると気管上部に何らかの炎症が起こっていた可能性はあります。

詰まるような呼吸の他に、くしゃみ・痰が症状としてはあったことからも炎症の可能性はあるでしょう。

咽頭麻痺(こうとうまひ)

高齢の大型犬・超大型犬に発症しやすい咽頭麻痺(こうとうまひ)。好発犬種の中にレトリバーもあります。

  • レトリーバー
  • セントバーナード
  • アフガンハウンド
  • セッター

咽頭麻痺(こうとうまひ)は、レントゲンでは分からず麻酔をかける内視鏡検査をしないと確定診断できないそうです。

【犬の咽頭麻痺(こうとうまひ)とは】

喉頭(こうとう)は、気管や食道より口側に位置し、披裂軟骨(ひれつなんこつ)、喉頭蓋(こうとうがい)、声帯(声帯ヒダ)などの軟骨や筋肉を動かし、機能しています。

これらの軟骨や筋肉の動きによって、
・息を吸うときに開き、空気の通り道となる
・発声(声を出す)
・飲み込みの際に気管に異物が入らないように蓋をする
などの働きをしています。

喉頭麻痺(こうとうまひ)とは、軟骨や筋肉の動きがうまくできなくなり、呼吸などに障害が起こる疾患です。
喉頭麻痺には先天性(生まれつき)と後天性(生まれた後の異常)があります。
後天性の喉頭麻痺のほとんどが、検査ではっきりとした原因となる異常がない特発性(とくはつせい)です。

後天性特発性喉頭麻痺は、ゆっくりと進行する全身性の末梢神経障害の症状のひとつと近年考えられるようになっています。

ペット保険のFPC/犬の病気辞典

 

以上6つの可能性がセナの呼吸疾患症状の原因として考えられました。

 

まとめ

ゴールデン・レトリーバーセナ6歳4ヶ月呼吸器発作治療の通院

呼吸疾患の症状が出ていた3月末から4月の間、セナは疲れやすそうにしており、食欲はあるものの体力的な面に影響が出ているようでした。お散歩も極力控えてゆっくりと過ごしていました。

結局原因はわかりません。これ以上原因を究明するためには麻酔をかけることが必要で、まず薬で治るのであれば麻酔をかけるまでするべきではないと判断しました。

もしかしたら、またセナへの身体の負担が高まる季節の変わり目、秋や春などに症状が出るかもしれません。

この呼吸が詰まるような一種の呼吸困難、呼吸がうまくできない症状は今もたまーに出ます。ただ夜も眠れないほどということはなく、薬の服用もしていません。

詰まるような呼吸が症状が増えてきたと思った時には、すぐに薬ではなくまずはイチョウサプリや咳ハーブを食事加えてコントロールをしています。

6歳4ヶ月の成長記録にも書きましたが、この時期をきっかけにセナとの過ごし方、遊び方も散歩も身体に負担をかけないようにより配慮するようになりました。症状が出たことは勿論いい事ではありませんが、シニアの入口に立ちセナの身体について改めて考えさせられるこの症状は、今後のことを考えると良いきっかけになったのかもしれません。

見た目は元気で食欲があっても身体の中で起こっていることはまた別かもしれない。

長く元気でいて欲しいから、無理をさせないようにセナのペースを見ながらこれからも過ごしていきたいと思います。


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