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発作的な呼吸異常が長く続いた夜。8歳1ヶ月[犬の呼吸器疾患の記録]

呼吸異常の出る1時間前のセナ

2月中旬の夜。

セナの寝ている姿をみて両方ともお耳がピョンとなっていたから

「かわいいね」

なんていいながら写真を一枚パチリと撮って、セナと共に夢の中へ。

まさかその1時間後に呼吸異常があんなにも強く、長く出るとは思ってもいませんでした。

当日も前日も呼吸疾患は出ていませんでした。

成長記録8歳2ヶ月でふれた発作性の呼吸異常について、普段たまに出る症状よりも明らかに酷かったため、その時の状況と対応について詳しく書き記しておきたいと思います。

この呼吸異常の原因は検査でわからず、家でできる対策や対処方法を試行錯誤しています。

なんとかこの症状を緩和させてあげたい、そして出た時にはなるべき早く収まらせてあげたい、と今後の改善のヒントになればと思いながら振り返っていきます。

一番最初に呼吸異常が表れた時の記事➤6歳3ヶ月呼吸器疾患の記事
12月に呼吸異常が強く出た時の記事➤8歳0ヶ月の成長記録

発作性呼吸異常が出た時の様子
【8歳1ヶ月】

セナがごく普通に横になって寝ていた時、呼吸異常は突然始まりました。

夜中2時頃だったかと思います。

本当に発作的に始まりました。

セナもそれが起こり始めたことで目が覚め、「立った方がいいよ」といったらすぐに立ち上がり

背中を預けてきました。

この呼吸異常が起こった時は、背中をマッサージしながら収まるのを待ちます。

でも、今回は突然始まった呼吸が詰まるような症状が一向に収まる様子がありません。

そのまま収まることなく1時間ほど経過。

すると、セナが「う...」と口を結んで発作もその瞬間止まった。

次の瞬間、嘔吐。

夜の食事を出してしまいました。

 
 

嘔吐

セナはそれが止まらないことに戸惑い、また酷い波がきた時に驚くように2階から1階へかけ下がり

続けざまに2回嘔吐し、計3回の嘔吐。

呼吸症状が始まってから3〜4時間程度、ピークが続きました。

やっと見せた落ち着き

その呼吸異常が続いたまま朝を迎え、朝6時が近づいてくる頃にやっと少しずつ呼吸症状の間隔が空いてきました。

 
 

最初の対処

症状が少し落ち着いたその時に、処方してもらってあった特製漢方ブレンドエキスと心臓循環の漢方をスープに入れて飲ませました。

飲むとまた刺激になってしまうかもしれないし、また嘔吐してしまうかもしれないので見計らいつつ、でも落ち着いた時に早めに回復するようにサポートしないとという感じでした。

脱水気味だと起こりやすいかもしれないと以前アドバイスもらっていたので水分補給を早めに、という意識もありました。

嘔吐して少しした後(この時は水)とこの朝方に水分補給をして、吐き戻しは避けられました。

間隔が空き収束へ

朝6時頃を境に呼吸器症状の間隔がすこーしずつ開いていき、お昼頃には落ち着きを取り戻しました。

弱めの症状が少し出てもそれ以上強くなることはなく、時間も短めで収まり、発症の間隔も開いていって最後には出なくなった、そんな感じで収まりました。

今回の症状を振り返る

まずは時系列で呼吸異常が起こった時の様子を振り返りましたが、次は症状からその時の様子を振り返ってみたいと思います。

早朝にお腹を壊した後、そのまま寝るセナ
こんな風に寝ていただけなのにね。

発作性

前日や当日に呼吸症状の兆候が全くなく、文字通り発作的に始まった呼吸異常でした。

夜中、寝ている時に始まりました。

 
 

症状の長さ

今回の呼吸異常は長かった。

夜中2時頃から朝5時から6時頃まで3〜4時間もピークが続き、その後午前中は少しずつ落ち着きを取り戻しました。

夕方にはもう症状は出なくなっていました。夜にも翌日にもぶり返しはありませんでした。

呼吸症状の痙攣速度

この状態をなんと表現したらいいかわかりませんが、何か身体の中で痙攣が起きているようなそんな感じです。

感覚でいうと1秒に1回くらい一定のリズムでそれはやってくるのですが、それが遅くなったり早くなったりと繰り返し起こります。

今回の呼吸異常では、リズムが1秒に1回よりももっと早くなることが多くてこの時はさらに辛そうでした。

何度も波のようにやってきました。

これまで起こった呼吸異常の中でも痙攣の速度が早いように感じました。

痰や咳

今回の呼吸異常には、痰や咳などの症状は伴っていません。

痰は7歳から8歳にかけてのこの冬はあまり出ておらず、咳も出ていません。

つまり、他の呼吸器症状は伴っていません。

関係あるかわかりませんが8歳前後から寝息が聞こえることが増えました。いびきまではいかないのですが、今までセナはほとんど寝息すらたてなかったので、気になっている点です。

嘔吐

今回はこの呼吸異常で嘔吐もしてます。

呼吸異常が起こった時に毎回嘔吐する訳ではなくて、症状が酷い時だけです。

12月の散歩中に起こった時も症状が強く、帰宅後嘔吐してしまいました。

今回の対処方法

呼吸異常が起こった時のセナの様子を記録した箇所で"どう対処したのか"についても触れていますが、改めてまとめておきたいと思います。

症状が強い間にしたこと

症状が強い間は水を飲むことすら難しい状態です。

呼吸異常が出ているその時に飲ませるようなお薬は今のところないので

対処方法はひたすらマッサージしてあげることだけ。

今回は症状が強くて、マッサージしても強い痙攣のような呼吸異常が何時間に渡っても繰り返しやってくるので、症状の酷さに対して効いてない感じが受けました。

が、手を離すとぶり返しが早くなるので意味がないわけではありません。

マッサージで身体をほぐして流してリラックスさせて、温めて循環をよくすることを心がけました。

嘔吐して少しした後、お口をゆすいであげようかと思い水を持っていくとセナが自ら飲みました。まだ呼吸症状が強めだったので積極的に飲ませるつもりで持っていったのではなかったのですが、自ら進んで飲んだのでセナがするようにさせました。

症状が落ち着いてきた時にあげたもの

まだ呼吸症状は出るものの、落ち着いてきた朝6時頃にあげたものは下記です。

  • セナ用の漢方ブレンドエキスを飲ませる
  • いつも飲んでいる心臓(強壮)の漢方粒を入れる
  • 水分補給

セナ用の漢方ブレンドは呼吸疾患のために処方されたものではなく下痢が続いた時など体の機能が落ちている時にと処方してくれたものです。

漢方を煮出したエキス(液体)なので、他の漢方剤よりも吸収が早いです。

また、漢方の中では比較的強いとされる成分が含まれており、血流低下・体力低下などで使われる生薬が入ってます。

最近スープだけでは口にしてくれないので、ほんの少しチキンを入れて水分補給と漢方エキスを飲ませました。

症状が落ち着いた後にあげたもの

呼吸症状が落ち着いて、食事も取れるようになった午後にあげたものは下記です。

  • イチョウパウダー
  • GABAパウダー
  • タウリン
8歳1ヶ月呼吸異常が落ち着いた午後ウッドデッキで
症状が落ち着いた午後
ママと外でリラックスタイム

イチョウパウダー

昼ごはんにはイチョウパウダーをあげました。

イチョウパウダーをあげるのは半年ぶりくらいでした。

7歳秋頃からハーブ系をごはんに入れると食べなくなることが多くなったことと、

今までハーブ類やサプリなどで不調部分をサポートすることも多かった中7歳夏〜秋は体調がこれまでに比べて落ち着いたため、お休みも兼ねてやめていました。

イチョウパウダーは6歳春この呼吸疾患が出たことをきっかけに、脳機能・循環機能のサポートになればとあげはじめたハーブです。

GABA

GABAのサプリメントは今回(8歳1ヶ月)初めてあげました。

呼吸異常があったその日、セナの症状への対策について何かヒントはないか調べていて"GABAあげてみても良いかも"と思ったのがきっかけです。

脳神経機能・自律神経サポート目的です。

タウリン

タウリンも脳機能・循環機能サポート目的で7歳になる冬から入れ始めました。下痢などがなければいつもの食事に入れており、この時も食事が取れるようになった昼以降に入れました。

あくまで自己判断でどこまでこれらが有効なのかは様子を見つつ探っていく必要があります。

これまでの症状との違いと
対応策について

初期との症状の違い

6歳春に初めて呼吸異常が出た時と比べて、8歳になったこの冬の呼吸症状の違いはこんな点がありました。

  • 呼吸異常の症状そのものは強くなった(酷くなった)
  • 症状が収まってから当日・翌日のぶり返しが少ない

12月の時もそうでしたが、発作そのものは強いけれど

6歳春のように何日も長引くことはありませんでした。

ぶり返し予防

6歳春の時は初めて起こった症状なので何をすればいいか全くわからない状態で、色々試してみるといった状況でした。

あくまで予想でしかないのですが

呼吸異常が翌日などにぶり返すことが少なかった時の共通点を考えてみると、下記をすぐに服用させている時のような気がします。

  • 漢方ブレンド
  • イチョウハーブ

12月下旬に症状がでた時は漢方ブレンドを服用させて近々でのぶり返しはほぼなく、イチョウハーブはあげてません。

6歳春の呼吸器疾患記録を自身で振り返ったら、イチョウパウダーを上げた翌日の夜中に症状がかなり改善したと記録していました。

ただ、症状そのものの出方が変わっていっているのかもしれないので、これらのおかげでぶり返し予防ができたのか?これもまた確信がもてることではありませんが、多少なりとは意味があるのかなと思っています。

漢方ブレンドも強めの生薬が入っていて、イチョウハーブもメディカルハーブの一種です。多少なりとも呼吸疾患のぶり返し予防に役立っているとは思います。ただ、この漢方ブレンドは常用する用の処方ではないため、症状そのものを出さないための予防に、とはいきません。

8歳1ヶ月呼吸異常が落ち着いた午後
呼吸症状が落ち着いた午後

8歳1ヶ月の呼吸異常まとめ

その後の体調

この記事を書いている今、呼吸疾患が強く出た日から1週間経ちました。

この1週間、呼吸異常は出ていません。

漢方エキスは発症日を含めて4日間あげました。(朝晩10mlずつ)

イチョウハーブ・GABAは1週間ほぼ毎日あげました。

翌日、翌々日あたりまでは少し疲れやすい感じを受けましたが、食欲はあり散歩もいっています。

下痢・嘔吐からの呼吸症状

8歳1ヶ月のひどい呼吸異常が出る前にはこんな体調不良がありました。

  • 前の週末からお腹の調子を崩していた(雪が降った後暖かくなった週末)
  • 前日と3日前に嘔吐していた

そして、今回の発作性呼吸異常とそれに伴う嘔吐。

短期間にこれだけの症状が出ているので、一連の関係がありそうです。

最も症状としてわかりやすく出るのが呼吸に関わる部分なので呼吸疾患と便宜上呼んでいますが、嘔吐まで起こしていることを考えると胃と気道あたりの痙攣は一連して起こっているのではないかと思います。

2月の上旬〜中旬に寒暖差が激しい日が続き、自律神経など神経系の乱れが起こっていたであろうことも関係しているかもしれません。

呼吸異常の当日夕方の散歩

嘔吐の前、全てが止まったその瞬間、セナの呼吸が止まったんじゃないかと一瞬息を呑みました。

この症状が出ている間セナは本当に辛そうなのに、マッサージしながらひたすら症状が収まるのを待つ時間はとても長く感じました。

ひたすら背中をマッサージするしかありませんでした。

他に何もしてあげられない。

呼吸症状が何日にもわたって長引くことは今は避けることができていますが、症状が出る時には症状は以前より酷くなっている現状を考えると、呼吸異常の発作そのものを出来る限り抑えたいという思いでいます。

でも、これから更に年齢を重ねていく上で、ゼロにするのは難しいかも知れない。

だから発作性呼吸異常を「起こさせないようにする努力」「起こった時に早く鎮めるための努力」「長引かせない努力」それぞれもっと何か出来ることはないかと思っています。


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