馬肉の食物アレルギー?[2度目の除去食試験]
鹿肉の除去食試験の結果を改めて考察してみた
現在ゴールデン・レトリーバーセナは4歳9ヶ月。
遡ること9ヶ月前、4歳になりたての頃に食物アレルギーを探るために鹿肉による除去食試験を実施しました。
この時は「鹿肉だけ食べてOK、他のタンパク質はNG」という条件のもとの除去食試験でした。
今回2度目の除去食試験は、馬肉を完全除去で痒みの変化を観察しました。
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鹿肉で食物アレルギーの除去食試験を行った結果[犬のアレルギー検査]
馬肉をターゲットにした2度目の除去食試験について書く前に、まずは1度目の鹿肉による除去食試験の振り返りをしておきたいと思います。
目次
[振り返りと考察]鹿肉による除去食試験
4歳になりたての頃に実施した鹿肉による除去食試験。
実施した季節は11月から12月の約2ヶ月間。
鹿肉以外のタンパク源を全て断って、痒みの変化をみました。
食物アレルギーの除去食試験とは
除去食試験は、犬の食物アレルギーの有無をみる方法の一つです。
これまで食べたことのないタンパク源だけに絞った食事を6週間〜8週間続けて、お腹の調子やかゆみなどの体調変化を観察します。
除去食試験を行った結果お腹の調子や痒みに改善が見られた場合、これまで食べていたお肉やお魚のタンパク源に食物アレルギーがある可能性が高いと推測することができます。
IgEとリンパ球によるアレルギー検査は過去に受けており要注意の食材(穀物)は除去しています。しかし、これらの検査だけでは完全ではないということから除去食試験を獣医師より勧められ、除去食試験をするに至りました。
・[犬のアレルギー検査] ( 1 ) IgE検査結果のまとめ【食物アレルギー&環境アレルギー全40項目】
・[犬のアレルギー検査] ( 2 )リンパ球検査結果のまとめ【食物アレルギー全19項目】
除去食試験の結果
除去食試験の結果は、痒みには明らかな変化なしでした。
「痒みがなくなったわけではなくて痒みはあるものの痒みの強さに明らかな変化はなかった」ということです。
痒みに変化がなかったことが意味することは、
「いまセナが感じている痒みは食物アレルギーによる可能性は低いのではないか」ということです。
じゃあお尻や指間炎などの痒みは何が原因なのかというと、アトピー性皮膚炎による可能性が高いということになります。
鹿肉だけにしても痒みが減らないんだから、
食物アレルギーが痒みを引き起こしている可能性は低いんだよね。
そう思うところなのですが、
厄介なのはセナの場合アトピー性皮膚炎が根っこにあってその上に食物アレルギーも併発している可能性、です。
食物アレルギーとアトピー性皮膚炎併発の場合
アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの両方を併発している場合どうなるかというと、根っこにアトピー性皮膚炎があるから食物アレルギーを排除したとしても痒みがゼロになることがありません。
食物アレルギーを除去した時の痒みの増減で、食物アレルギーがあるか否かの判断をする必要があるわけです。
この痒みの増減を推し量るのがとても難しい。
鹿肉による除去食試験をしていた2ヶ月間毎日セナの痒みを日記に記していましたが、すっきりとお尻の痒みがなくなった日はほぼないに等しいです。
これをどう捉えればいいのか??
ただ、除去食試験を開始する前よりも痒みが減ったような気がしなくもない。
痒みの強さを◎(強)、○(普通)、△(弱)で記しているのですが、除去食試験開始前は◎が多くて除去食試験後半は◎が少なくなっています。
除去食試験をした季節は11月から12月とアトピー性皮膚炎の痒みが減少する時期とも被っているので、これもまた難しい判断材料の1つです。
除去食試験中のアポキルの服用
鹿肉による除去食試験をしている期間アポキルは3日に1回程度の服用頻度でした。(アポキルを毎日服用しないことが目標でした)
更にこの服用状況も、痒みの判断を難しくさせている材料の1つ。
アポキルを飲むか、飲まないか、どちらかにするべきだったんじゃないかなと後から思いました。
そうではないと、条件が一定にならないから。
このように前提条件が一定でなかったことで、除去食試験による痒みの変化から食物アレルギーか否かを判断するのは難しかったです。
アトピー性皮膚炎による痒みの増減が要素として残っている可能性が高く、除去食試験をしても食物アレルギーの痒みの変化を判断しずらかったということです。
次につなげる
そこで今度はアポキルを全日服用と条件を一定にし、アトピー性皮膚炎の痒みを出来るだけ抑えられる状況にした上で、食物アレルギーによる痒みの変化観察をしようと思いました。
アポキルは食物アレルギーの痒みにも効くのですが、どちらかといえばアトピー性皮膚炎の痒みに効果が高いといわれており、食物アレルギーによる痒みの方が効きにくいともいわれています
お尻の痒みについては男性ホルモンの影響もあるようなのでアレルギーだけが原因とは言い切れません。ただ出来ることをやらないと、という中で、今一度除去食試験を実施してみることにしました。
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鶏肉による除去食試験
厳密な除去食試験は、冒頭に書いたように今まで食べたことのないタンパク源で1ヶ月〜2ヶ月食生活を実施し痒みの変化を観察します。
鹿肉もやりましたし、今や食べたことのない食材の選択肢がかなり限られているので
今回は「鶏肉だけで実施」です。
1番の食物アレルギーターゲットは「馬肉」です。
- タンパク源は鶏肉だけ
- 1番の食物アレルギーターゲットは「馬肉」
- アポキル錠は全日服用
- 2019年7月21日スタート
という状況下で除去食試験を実施しました。
ターゲットが馬肉の理由
なぜ馬肉なのかというと
7月に久しぶりに生馬肉をあげたら、お尻のひきずり痒みが顕著になったんです。
その前の週はアポキルがしっかり効いていてお尻の引きずりも少なかったのですが、馬肉を食べた日から痒みが日記で記している◎に。
アポキルは毎日服用という中で「何か変わったことは?」と思ったら、馬肉だった。
それで、もしかして馬肉じゃないかな。というところから
馬肉をターゲットに除去食試験をしようと思いました。
[結果]鶏肉による除去食試験(ターゲットは馬肉!)
条件:アポキルは毎日服用
馬肉をやめて5日間は痒みが強かった。
その後少し痒みが減少したように思える。
痒みに変化があったのは、馬肉をやめてから2週間後のことでした。
◇馬肉除去から14日目:経った日から明らかにお尻の引きずりが減る。(8/3)
◇馬肉除去から23日目:お尻の引きずりを全くしない日がある。(8/13-15)
この後2日間少し痒みあり、夜に数回引きずるもののすぐにやめる。
◇馬肉除去から31日目:35日目までお尻の引きずりをほぼしない。(1日1回が2日間ある程度)
8月といえば暑いし湿気もあるしで、痒みが増える時期。
それなのに、痒みの減少がみられました。アポキルは毎日飲んでいます。
この状況を総合的に考えると
馬肉の食物アレルギーである可能性が高い、といってもいいのではないのでしょうか。
同時に
鶏肉は食物アレルギー源でない可能性が高い、ともいえるでしょう。
でも、まだまだ断言はできません。
馬肉のアレルギー
「馬肉はアレルゲンになりにくい」と巷では言われていますが、実はこれ根拠が曖昧だそうです。
犬のドッグフードに馬肉が使われることが少ないためにアレルギーとして発症している子が少ない、そんな理由からも「アレルギー対策に馬肉」なんていわれるようになったみたいです。馬肉も他のタンパク源同様アレルギーになるようです。
アレルギー検査
セナが1歳の時にアレルギー検査をした時、検査項目に馬肉はありませんでした。
動物アレルギー検査株式会社では、現在は馬肉も検査項目に入っているそうです。
馬肉を食べる子がここ数年で増えて馬肉のアレルギー検査の需要が増えたんでしょう。
こんなところからも「馬肉がアレルギーにならないわけではない」ということがわかります。
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除去食試験その後
除去食試験によって、馬肉がアレルギーの可能性が高いかも、と推測できた結果
「やったー!これでセナのお尻の痒みがよくなるはず♪」
と思ったのもつかの間
8月下旬からお尻の痒みが復活。
馬肉は除去しつ続けているんですけどね。
またこれについては詳しく書きたいと思いますが、まだまだ痒み改善に取り組む日々は続いています、、、。