鹿肉で食物アレルギーの除去食試験を行った結果
[大型犬の手作り食]
指間炎やお尻の痒みなどが強いことから、ゴールデン・レトリーバーセナ4歳手前の頃に食物アレルギーの除去食試験を行いました。
除去食試験開始の記事:本日より鹿肉生活開始。手作り食で除去食試験[大型犬の手作りごはん]
食物アレルギーの除去食試験とは
除去食試験は、食物アレルギーの有無をみる方法の一つです。
これまで食べたことのないタンパク源だけに絞った食事を6週間〜8週間続けて、お腹の調子やかゆみなどの体調変化を観察します。
除去食試験を行った結果お腹の調子や痒みに改善が見られた場合、これまで食べていたお肉やお魚のタンパク源に食物アレルギーがある可能性が高いと推測することができます。
IgEとリンパ球によるアレルギー検査は過去に受けていますが、これらの検査だけでは完全ではないということから除去食試験を獣医師より勧められ、除去食試験をするに至りました。
[犬のアレルギー検査] ( 1 ) IgE検査結果のまとめ【食物アレルギー&環境アレルギー全40項目】
[犬のアレルギー検査] ( 2 )リンパ球検査結果のまとめ【食物アレルギー全19項目】
セナの除去食試験のために選んだ食材は鹿肉でした。
除去食試験では体調の変化を見ますので、一緒に食事日記をつけることにしました。
除去食試験と食事日記
セナをお迎えした当初より日々の体調や行動の変化を記した日記を書いていますが、食事と体調変化が一度に確認できるようにと一覧にした食事日記もはじめました。
セナの食事日記
これは食事日記開始当初のものです。使っていくうちにこんな項目もあった方がいいなと気づき、今は画像にプラスして四肢の痒みやお尻の痒み、お手入れ状況の項目、外出したか否か、お薬服用の項目などもプラスしています。
鹿肉だけにしてどのような変化があるかわかるように、食事日記は除去食試験に先立ってつけ始めました。
そして、鹿肉だけの除去食試験をした結果です。
食物アレルギーの除去食試験の結果
鹿肉だけの除去食を8週間ほど続けましたが、残念ながら明らかな痒みの軽減は見られませんでした。
お腹の調子も鹿肉にしたからといってよくなったわけでもありませんでした。
つまり、タンパク源には明らかなアレルギーがない可能性が高いです。
以前にアレルギー検査で陽性反応がでた米と麦は変わらずに抜いています
アトピー性皮膚炎の可能性
アレルギー検査もやって除去食試験もやりました。
それでも痒みが消えないということは、この痒みは環境アレルギーであるアトピー性皮膚炎によるところが大きくなります。
指間炎は炎症や細菌感染で痒みが出ることもあるのでそれに応じた治療が必要ですが、
最近ではお尻の痒みや耳の痒みなど全く皮膚に炎症が見られない部分を痒がることが続いていることからも
やはりアトピー性皮膚炎の可能性が高いといえそうです。
一度はお薬断ちを頑張ったアポキル錠も今では、手放せない状態になっています。
比較的副作用が少ない薬とはいえ新薬であるからこそ長期服用のリスクがまだ未知でもあり怖い部分でもありますが、
お薬がない状態での痒みは可哀想なくらいで今はお薬と上手に付き合っていくしかなさそうです。