1年半前に右腰あたりにできた出来物・しこりがこの夏(8月)セナ7歳7ヶ月の時に赤みを帯びてきました。
月に一度アトピー性皮膚炎のサイトポイント注射で病院に行く際に、腰の出来物が大きくなっていないか・変化はないかと経過観察をしてもらっていました。
皮膚に赤みが出たのはしこりが出来てから初めてのこと。
赤みが帯びてくるのは兆候としては良くないことだそう。
これまでは脂肪腫や皮下織炎の可能性が高いという見立てでしたが
獣医師の今の所見では肥満細胞腫の可能性も考えられるとのことで検査をしました。
肥満細胞腫は基本的には悪性の腫瘍です。
この記事では、しこり部分の状態と細胞診検査をした結果についてまとめました。
右腰のしこりの状態
しこりが出来たのは6歳の時
腰にしこりが出来たのは約1年半前で、6歳春(3月)でした。
定期的に変化を追っていて、最初の頃しこりの大きさが変わったりすることがあったのですが
その後しばらく何も変化はありませんでした。
セナはこの出来物のある腰あたりをたまに気にしていたので、セナが気にしていること自体は私も気になっていて
担当獣医師に話たりしたこともありました。
「気にするってことあるかな〜」なんてドクターは言っていましたが。
しこりの変化
しこりに変化があったのは7歳夏(8月)。
腰のしこりが赤みを帯びていることに気づいて、病院で診てもらいました。
その時の写真がこちら。
1年前にできたしこり、赤くなったのはこの時が初めてでした。
「もしかしたら赤みが引くかもしれないので軟膏を塗って様子を見ましょう」と、なりました。
しこりの変化
「様子を見ましょう」となったのですが
それからすぐに出来物の表面が変化してきて
なんとなく湿り気があって、じゅくじゅくまではいかないけど
なんか嫌な感じな炎症の起こり方です。
赤みが広がる
赤みが減るどころか広がっていき....
流石にこの赤みの広がりを見て
次の診察まで待てずに病院の予約をすぐに取りました。
しこりや出来物というと、特にゴールデンは腫瘍がすぐに頭に浮かびます。
その日は診察時間終了だったので、翌朝に診てもらう事になりました。
しこりの細胞診検査
細胞診検査の実施
しこりがそんなに大きくないから細胞採取が難しいかもということでしたが、
流石にこのままでは心配なので細胞診検査をお願いしました。
担当医師もゴールデンの場合は腫瘍ができやすいし
所見だけでいうと「肥満細胞腫」の可能性もなくはないので、検査をしたほうが良いだろうということでした。
肥満細胞腫はほとんどが悪性の腫瘍だそう。
細胞診検査の痛み
2回針を刺して細胞をとりました。
細胞診検査は注射などで使う細い針でしこりの組織をとって顕微鏡で見る院内検査です。
注射と同じような細い針を使うので細胞診検査で犬が感じる痛みは注射程度とされています。
(もっと太い針で検査することってあるのかな?)
まず院内で細胞診検査を行い、判断が微妙な場合には外部の組織検査に出す、という流れです。
「院内検査の細胞診検査結果は翌日に電話する」とのこと。
細胞診検査の結果
そして翌日。
動物病院から電話があり検査結果を聞きました。
ひとまずほっとしました。
肥満細胞腫とは?
肥満細胞腫は比較的特徴のある見た目をしているそうで
とある動物病院のHPから引用させていただきますと、肥満細胞腫の場合丸い細胞の周りに細かい顆粒が見られるそうです。
この顆粒が特徴的で肥満細胞腫と判断する一つの基準だそうです。
今回の細胞診検査では特徴的な肥満細胞腫が見られなかった、ということでした。
皮膚腫瘍が疑われた時の検査ステップ
院内で細胞診検査で肥満細胞腫の疑いのあるものはなかったので
「外部の検査には出さないでいいだろう」との判断でした。
肥満細胞腫のような皮膚腫瘍が疑われた場合の検査全体のステップとしては
- 院内細胞診(当日〜1日)
- 院内検査で判断がつきにくい場合外部の組織検査に出す(1週間〜10日間)
- 確定診断には切除して病理検査
となるそうです。
細胞診検査費用
動物病院内の細胞診検査でかかった費用は税込3,850円でした。
細胞診検査の精度について
担当獣医師は今回の細胞診検査結果について
今回は肥満細胞腫の疑いはない
けど
該当の細胞が取れなかっただけという可能性もある
という点は何度も強調していました。
どういうことかといいますと、
検査針の刺す箇所によってしこりの中の腫瘍細胞を捉えられないことがある
と。
これは私も経験談で聞いたことがあります。
「腫瘍疑いでしこりの細胞診検査をして問題なかったけど、体調悪化などが見られてもう一度同じしこりを検査したら腫瘍細胞が見つかった」
といったお話でした。
細胞同士の結合が強い場合も、腫瘍細胞が細胞診検査では取れないことがあるそうです。
細胞診検査結果まとめ
今回の細胞診検査で明らかな異常や懸念していた肥満細胞腫は見つかりませんでした。
再度経過観察となりました。
肥満細胞腫の似た症状が見られているとのことで要観察箇所です。
右腰しこりの現在の症状
- 赤みがある
- しこりの大きさが変わることがある
- しこり部分を気にする
丁度しこり周辺が赤くなってきた時、食事を躊躇うようになった時と重なっていて(8月の成長記録)
もしかして全身症状なの?と、それも心配材料の1つでした。
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どんな検査結果も早いに越したことありませんが
特に「腫瘍」「悪性」の可能性がある検査結果は1日でも早く知りたいものです。
今回疑いのあった肥満細胞腫は基本的には悪性です。
検査結果でその後の行動が変わりますし、もし悪性の場合は治療開始が早いに越したことがなく、そのために一気に動く必要があります。
どこの病院にする?
治療はどうする?
など。
考えることは山ほどでしょう。
病院の休診日であったり予約状況であったり、仕事の調整であったり
案外その検査結果を聞くまでの1日が、数日〜1週間以上の治療の遅れを引き起こすこともあるでしょう。
院内の細胞診検査自体は15分から1時間もあればできるものだそうで、検査結果を当日に出す動物病院もあるとか。
こちらの病院はここ最近で多くなった完全予約制で、それだと診察時間内には院内検査の時間が取りにくく、全ての診察終了後に院内検査を行うように決めているのかもしれませんし
獣医師の数も関係あるのかもしれません。
当日にすると手が回らなくて残業になってしまう、とか。
セナももうすぐ8歳。
このしこりの経過だけでなく、今後も腫瘍疑いが出てくる可能性は大いにあります。
定期的に考える病院選び問題。
特に大型犬は病院の設備や人手も重要で、更にセナが少しでも安心してくれる環境という点も同じくらい大事です。
この機会に肥満細胞腫について学んだことを今後のためにも記事にまとめ、追ってアップする予定です。
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