犬にとっても優秀なタンパク源『鶏卵』栄養価とあげる際の注意点[犬の手作りごはん]



犬にとっても優秀なタンパク源『鶏卵』栄養価とあげる際の注意点[犬の手作りごはん]

犬が食べれる食材・たまご

完全手作り食に切り替えたのは2歳4ヶ月の時。タンパク質の種類を増やしてローテーションも実行していきたい、という思いが段々と強くなり3歳手前で鶏卵をはじめてあげることにしました。

夏は食欲が低下していて、新しい食材を試すよりもいかに食べてもらうか、に注力していました。秋はお腹を壊したりして、やっと落ち着いた冬に挑戦するに至ったわけです。

タンパク源の一つとしての卵犬に卵をあげる

 

鶏卵は犬が食べられる食材の一つですが、卵といえばアレルギーを引き起こしやすい食材の一つでもあります。

セナのアレルギー検査で卵は陰性という結果が得られているので、アレルギー症状が出る可能性は低いものの、あげるのは少し慎重になっていました。でもあげてみたらセナのお腹も問題なしで大好きになった卵。

犬に卵をあげる上で知っておきたいこと

  • 鶏卵が良質なタンパク質とされるワケ
  • 犬に鶏卵をあげる際の注意点
  • 犬は卵の殻も食べれらるのか?

についてまとめました。

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ところで、良質なタンパク質と表現されることの多い鶏卵ですが、良質なタンパク質とは一体何を意味するのでしょうか?

鶏卵が良質なタンパク質とされる所以

一言で言えば、『良質なタンパク質』とは、アミノ酸スコアが100・もしくは100に近い食材を指します。そして鶏卵は、アミノ酸スコア100の食材の1つなのです。

“アミノ酸” といわれても少々理解しずらいところがありますので、卵とタンパク質とアミノ酸で知っておきたいことを簡単に箇条書きしました。

鶏卵&アミノ酸&タンパク質で知っておきたい7つのポイント
  1. アミノ酸とは、体内でタンパク質を作る材料
  2. アミノ酸は全20種類あり、必須アミノ酸と非必須アミノ酸に分類される
  3. 必須アミノ酸の種類は人と犬で異なる
  4. 犬の必須アミノ酸は、人より1種類多い10種類
  5. 食品中に必須アミノ酸がバランス良くかつ基準割合以上含まれているかを示す指標が、アミノ酸スコア(国際機関が定めた指標)
  6. アミノ酸スコアは100が最大値
  7. 鶏卵はアミノ酸スコアが100なので、良質なタンパク質といわれる
鶏卵のアミノ酸スコアは100 = 良質なタンパク質

犬に卵・アミノ酸スコア

含硫アミノ酸はメチオニン・シスチン、芳香族アミノ酸はフェニルアラニン・チロシン・トリプトファンを指す。

アミノ酸とは・必須アミノ酸とは・犬の必須アミノ酸について・アミノ酸スコアとはの詳しい話は、タンパク質と犬のフードローテーションについて考える。に書いてあります。

▼ 鶏卵の栄養価の特徴:メチオニンが多く含まれる

鶏卵の栄養価として、注目すべきは必須アミノ酸の中でも特に多く含まれているメチオニン(含硫アミノ酸)です。メチオニンは、肝機能の改善や腎炎の改善を促す働きがあり、タウリンの原料にもなります。

鶏卵は必須アミノ酸が豊富にかつバランス良く含まれていることから、良質なタンパク質といわれる訳ですが、ここで一つ念のために書いておかなければならいなことがあります。

WEB上の鶏卵栄養価に関する専門的な情報は、人を前提にしたものばかりです。そこで自然に湧き出た疑問は、

犬の場合も、鶏卵のアミノ酸スコアは100なのか?

犬は卵が食べられるのか

というものでした。

犬の必須アミノ酸は、人よりも一種類多い(アルギニン)です。その点を考慮して犬のアミノ酸スコアについて触れている専門的なWEBサイトは見つけられませんでした。(専門サイト以外では見つかりましたが人と犬との必須アミノ酸の違いについて触れていないので、信憑性に欠けると考えました)

鶏卵にはアルギニンも含まれているのですが、含有率がアミノ酸スコアの基準値に達しているのかが不明なのです。

そこで、手作りごはんの参考書籍を見返してみました。獣医師が執筆した『愛犬のための症状・目的別 ”栄養事典”』に、鶏卵には必須アミノ酸が全て含まれていると書かれていました。おそらく鶏卵は犬にとってもアミノ酸スコア100の食材と考えて良いのだと思います。


▼アミノ酸スコア100の食材、鶏卵の他には?

アミノ酸スコア100の食材はネットで検索すると沢山出てきますが、鶏卵と同じようにどれも人が前提になっています。牛肉も馬肉も鶏肉も人にとってはアミノ酸スコア100です。しかし、犬の必須アミノ酸に沿ったアミノ酸スコア100の食材に関する詳しい情報は見つけることができず、もどかしさが残りました。

もう一つ気にかかることがあります。

前述のように鶏卵だけがアミノ酸スコア100なのではなく、肉・魚はほとんどがアミノ酸スコア100です。アミノ酸スコアから見ると鶏卵だけが何も特別に優れたタンパク源というわけではないのですが、それでも良質なタンパク質の代表選手として扱われます。

アミノ酸スコア以外に食物繊維・ビタミンC以外のほとんど全ての栄養素をバランスよく含むなどの特徴も合わさって、優秀タンパク源として認識されている様です。

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次は、実際に犬に鶏卵をあげる場合の注意点です。

 

犬に鶏卵をあげる際の注意点は、卵の白身

これまで見てきた様に鶏卵は犬が食べられる食材であり栄養価も高いですが、一般的に犬にあげる際には生卵ではなく加熱をしてあげるのが良いとされています。

犬に卵をあげる

理由は、

卵白の成分がアビジンが、卵黄に含まれるビオチン(ビタミンH)の吸収を阻害するから

です。

生卵で摂取した場合にビオチンの吸収阻害が起こるため、加熱されていれば特に問題はないそうです。

ビオチンは健康な皮膚を保つ上でにとって非常に大事なビタミンです。生卵でビオチン欠乏が引き起こされる可能性の有無については、賛否両論ある様です。日本では、生卵の食べ過ぎはビオチン欠乏につながる説が主流ですが、海外では大丈夫。という意見もあります。

生卵で食べるのが、時々であれば大きな問題はない。個体差がある。生卵を継続的にあげ続けた場合にはビオチン欠乏・皮膚炎が引き起こされる可能性もある。という考えです。

実際に、日本人は卵かけご飯などで生卵を食べることも多いものです。卵白成分のアビジンが、ビオチンの吸収を阻害するのは何も犬に限った話ではありません。人ではそこまで問題視されない生卵の栄養吸収阻害ですから、量の問題なのかもしれない。とも思いました。

専門家でも意見が分かれるところです。ただ生卵は消化に時間がかかります。半熟卵程度が最も消化負担が少ないといわれています。

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最後に、卵の殻について。

犬は、卵の殻も食べれる!?

人が卵を食べるときに卵の殻まで食べることは、ほぼありません。しかし、卵の殻は犬にあげることができるのだとか。

犬は、卵の殻も食べれる

卵の殻犬が食べれる

卵の殻はカルシウムが豊富。卵殻カルシウムとして人の食品にも使われていることを考えれば犬が食べてもおかしくないのですが、ちょっと抵抗があるなぁというのが率直な感想です。

セナにはまだ卵の殻まではあげたことがありません。卵の殻を間違えて人が食べてしまった時にはジャリっとした感じがとても違和感を覚えるものですが、手作りごはんの家庭では普通に食べてしまう犬も結構いる様です。

細かく砕けば食感が気にならないのかなと思いつつ、セナに卵の殻をあげてみるのはもう少し先になりそうです。


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