犬の下痢・軟便

繰り返す下痢。心臓チェックと腹部エコーの相談。[動物病院の通院記録]

繰り返す下痢
循環器の先生に心臓チェックと腹部エコーの相談
[動物病院の通院記録]

ゴールデン・レトリーバーセナ4歳10ヶ月

ゴールデン・レトリーバーセナ4歳11ヶ月。

2019年10月中旬はほぼ1週間サイクルで下痢を繰り返し、その後11月に入ると下痢の頻度が上がってしまい11月末には2-3日に一度下痢をするという状態になりました。

成長記録にも書きましたが、動物用下痢止めのディアバスターが効かず漢方を服薬。

漢方を服用していも下痢は治らず下痢の間隔がどんどん短くなっていきました。

漢方医の先生に「エコーを相談してみてください」といわれ、一般診療の動物病院に向かいました。

続く下痢。漢方クリニックで診てもらった結果[犬の漢方]

ディアバスターが効かないこと、漢方を飲んでいて下痢をし、下痢後も同じ漢方で回復している。この状況からも細菌性の下痢である可能性が低いとの見立てです。

来院したのは一般診療ですが循環器を専門とする獣医師がいる動物病院です。

漢方医の先生から「神経的・心臓的な問題で血流が下半身までいかないことで内臓機能が低下している」といわれていたので、心臓に強い先生に診てもらった方が良いと考えました。

 
 

心臓の診断について

来院の経緯や漢方医の先生の見立てもお話し、セナを触診して血圧・脈などを確認してくれました。

  • 心拍68
  • 血圧正常
  • 肺機能正常

心拍数は落ち着いているときは「小型犬60~80回/分 大型犬:40~50回/分」が目安だそうです。

診察室に来てすぐは心拍が上がるので基準値以上になることが多いようですから、その状況を含めて判断した結果

徐脈とはいえ大型犬なので正常の範囲かな。

不整脈もないですし、特に心臓や循環器に異常はないでしょう。

ということでした。

もちろん西洋医学と東洋医学では見方が違うので、これだけで安心とはいえませんが

「心臓が弱い、血を押し出す力が弱い」と漢方医の先生にはいわれており心配でしたので

循環器を得意とする先生に「大丈夫」といわれ少し安心しました。

 

そして、漢方医の先生から漢方薬で下痢が治らない状況をみて提案のあった「エコーの相談」です。

腹部エコーの相談

担当獣医師に相談すると

  • 腫瘍だったらもっと体重減少が激しいはず
  • 腹部のエコーではっきりと分からないことも多い

と。

ずっと下痢をしているわけでもなくて良くなる日もあるということから、腫瘍の典型的な症例ではないようです。

腫瘍があればもっと体重がガクッと減り、お腹を押した時に痛がるそうです。

セナ
先生がお腹押した時痛くなかったよ

それに腫瘍であれば「動きたくない、元気がない」「丸まっている時間が多い」という症状が見られるそうです。

エコー検査とは

エコーとは超音波検査のこと。無麻酔、ゼリーを塗布して検査。必要に応じて毛を剃る場合もある。

(北千束動物病院より引用)
体内の臓器や組織は、それぞれ異なる密度を持ち高周波の音波を照射すると、密度の異なる各組織の境界部分で異なる反響(エコー)が発生します。

超音波検査とは、その原理を利用し反響の強い部分が明るく弱い部分が暗くモニターに映し出される技術で、動物の体内の様子をリアルタイムで確認する画像検査法です。
反響を利用することから、「エコー検査」と呼ばれることもあります。
固い骨に囲まれている部分(例えば頭蓋骨内など)を除き、体のほとんどの部分が検査可能です。

(吉田動物病院グループより引用)
エコーはお腹の中の臓器、見渡せる範囲全て見れ、だいたい5cmの深さまでは詳しく見えます。

肝臓、脾臓、腎臓、胃腸・・・臓器だけでなく細かい構造物、血管やリンパ節なども評価できます。

ただし、臓器の全体像を診るのは苦手です。奥深いところや他の臓器で隠れてしまうようなものも見えなかったりします。

エコーよりも内視鏡の方がもしかしたら原因がわかるかもしれないけど・・・

とお話されてましたが

内視鏡は全身麻酔なので

下痢が止まらなくてどうしようも無いということでなければ、、、

という結論になりました。

それに内視鏡でみても下痢をしているということは大抵炎症が起こっていて、炎症を抑えるというとステロイド投薬になってしまうと。

こうしてエコーを相談しましたが、「もちろんエコーは出来るけど今の症状だとわかることが少ないかも・・・」とのこと。

つまり「腫瘍と思われる所見がなければ、エコー検査や内視鏡検査をやっても得られる情報が少ないだろう」ということなんです。

 

じゃあ、この繰り返す下痢をどうするのか?

ですよね。

漢方を服用しているためセカンドオピニオン的な位置付けで来院したのにも関わらずとても親身に相談にのってくださいました。

 
 

漢方の服用について

正直なところ同じ薬を飲んでいて食事も変えていない中で

下痢をしたり治ったりを繰り返しているこの状況に先生も首を傾げてしまう感じではありました。

お腹が弱い子というのは一定数いて、色々と試していくのがいいのかもしれないね

すでに色々お薬も飲んで試されているみたいだから

繰り返すという意味では体質改善も含めて漢方は合っているかもね

と。

 

一般診療の動物病院では「漢方ね〜・・・・」という感じの反応を受けることが多い中

漢方もありだよね

そうやって言っていただけるだけでホッとしました。

漢方も決してパーフェクトではありません。でも1年前に同じように繰り返す下痢で、困って困って、私達なりに行き着いた方法。

今回はなかなかスッキリ治りませんが1年前は漢方のおかげで快方に向かいました。

犬の下痢に漢方治療(五苓散)

人では未病の段階や、西洋薬で効かない場合や体質によっては漢方薬をという選択肢はかなり広がってきたような気がしますが、動物はまだまだ。

漢方のことを理解してくれる先生は一握りなのが実情ですが、理解のある獣医師の方でよかったです。

この時は西洋薬などの処方はなく「様子を見ましょう」ということになりましたが、その後下痢の頻度が悪化したため再度来院。

4歳11ヶ月の成長記録記事でも書いたサプリメントのプロコリンプラスを処方してもらいました。

プロコリンプラス

犬猫の下痢に効くプロコリンプラス

動物病院処方の下痢止め整腸剤3選「これはいいかも」と思えたものをまとめて紹介。[犬の下痢対策]


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