愛犬が注射を痛がる!
なぜ?痛くない箇所はあるの?
ゴールデン・レトリーバーセナは5歳の時に初めて打ったアトピー性皮膚炎の痒みどめ「サイトポイント」の注射で、注射をはじめて嫌がりました。
これまで、混合ワクチン・狂犬病ワクチンなどの注射や血液検査の注射では、サイトポイント注射のように嫌がる素ぶりをしたことがありませんでした。
そこでなぜサイトポイントは痛がるのだろう?毎月打つ注射なので何とか痛みを減らしてあげられないのかな?と、注射の種類と痛みについて調べると共に担当医師に伺ったことをまとめました。
そもそも注射はどんな種類があるのでしょうか。
目次
注射の種類
注射には4種類あります。
①皮内注射:主に治療ではなく、特定の薬物に対する反応をチェックするのが目的の注射です。
②皮下注射:予防接種の多くは、この方法が用いられています。
③静脈注射:素早く身体全体を巡るため、命にかかわる緊急事態などで用いられています。点滴も静脈内注射の一つ。
④筋肉注射:刺激の強い薬物でも注入できるのが特徴です。
参考:注射にはどんな種類があるの?
当然深く刺せばさすほど痛く、筋肉注射は犬であっても痛いといわれています。
狂犬病ワクチン・混合ワクチンは皮下注射にあたります。
サイトポイントも皮下注射です。
同じ皮下注射なのに、なぜ狂犬病や混合ワクチンは大きな反応をせず、サイトポイントは嫌がるのでしょうか。
犬が注射を痛がる3つの主な理由
サイトポイント注射に大きく反応したは1回目の時からでした。担当獣医師に相談すると、犬が注射を痛がったり嫌がったりする原因は3つほどあるようなんです。
- 注射そのものが怖い、嫌い
- 注射が冷えているのでその刺激に反応する
- 注射の内容液によって痛がる場合がある
注射自体好きではないでしょうが、注射が怖い・嫌いという理由で嫌がるのであればワクチンでも同じ反応をするはずなので①は可能性が低いはず。
②の「注射が冷えている」はどうでしょう。
担当獣医師によると
基本的にワクチンも冷やしているので、ワクチン注射の時にあまり反応しないのであれば、注射の種類で刺激を感じているのではないかということでした。
そうすると③「注射の内容液の種類による」が、セナがサイトポイント注射を嫌がる理由として最も可能性が高いようです。
注射の内容物によって痛みが異なる
2つの要因
注射の内容物によってとは、具体的に下記の2つが大きな要因となります。
- 浸透圧
- pH
浸透圧
体内と注射の内容物に浸透圧の乖離があればあるほど、刺激が強く感じる要因となるそうです。
pH
注射には酸性からアルカリ性まであり、犬の体内および血液は弱アルカリ性に保たれています。注射の内容物がアルカリ性でも酸性でも、犬の体内のpHから乖離している程刺激が強く感じるようです。
ちなみに、浸透圧とpHの違いによる注射の痛みは人も同じ仕組みです。
先生曰く、セナと同じようにワクチンは平気でもサイトポイントの注射は嫌がるという子、ちらほらいるみたいです。
もう一つ、気になったのが注射を打つ場所で犬の痛みが変わるのかなということ。
注射を打つ箇所と犬の痛み
獣医師によって注射を打つ場所って異なりますよね。
以前通っていた病院ではお尻のあたりに打つことが多かったのですが、サイトポイントでは首のちょっと下、肩甲骨の間あたりに注射を打っていました。
犬の場合首肩周りに皮が余っている箇所に打つことが一般的であるものの、
犬はどこに注射をすると痛みを感じにくいのか?については、残念ながらはっきりとした答えはないそうです。
また、犬が痛みに強いといわれるのは人よりも痛点が少ないからだそうで、ただ痛点はあるのでそこにあたってしまえば当然痛いということになります。
そして、犬が異常に痛がる時は注射を失敗して皮下注射なのに筋肉まで針が刺さってしまったということもあるそうです。
このようなことも含めてやはり最後は医師の腕によるのかなーなんて思います。
最後に、注射の針の太さは細い方が痛みが少ないのは明らかなので、理由の検討から省きました。しかし病院によって使用している注射針は異なります。犬の痛み軽減に勤めている病院であればペインコントロールまで気を配っているはずです。もし同じ注射でも明らかに病院によって犬の反応が異なるのであれば、注射針の違いか、医師の腕の違い、環境的な問題(診察室など)が主な理由となってきそうです
結論としては、セナがサイトポイント注射を痛がる原因は内容物の可能性が高いのであれば、注射の時の痛みを除いてあげるのはなかなか難しそうです。
あとは、上手な先生にかかるしかないかな。