6歳で初めてかかった
マラセチア外耳炎治療の記録
[犬の皮膚炎]
ゴールデン・レトリーバーセナ6歳4ヶ月の時、はじめてマラセチア(真菌)にかかりました。
マラセチアに感染したのは耳です。
これまで耳の炎症を起こしてもマラセチアになったことはなかったので、茶色い耳垢を見た時に「これは早く治療しないと。きっとマラセチア。」とすぐに思いました。
マラセチア外耳炎の治療記録です。
マラセチア外耳炎の可能性が高い
4月下旬のある日、夕方のお散歩から帰ってくるとセナが耳をふるので、お耳を見てみると茶色い耳垢がついていました。
似たような画像ですが症状を記録するため、お耳の画像をもう一枚。
最初にマラセチアだと思った時の画像です。
マラセチアにかかったのは全身含めても初めてだったのでこれは動物病院で診てもらわないとと思い、皮膚診療で通っている動物病院に連絡したところ最短で予約を取れるのは数日後。
通院までの間に数日あると悪化してしまう可能性が高いので、動物病院で以前にもらった点耳薬のウェルメイトL3をつけることにしました。
1日2回、1回あたり3滴の点耳をしました。
そして、通院。
動物病院の診察結果
外耳炎の治療は、耳垢を採取して検査、イヤークリーナーで洗浄。(結構な量のイヤークリーナーを使うことに驚き)
茶色い耳垢からマラセチアの可能性が高いと担当獣医師の見立てもありましたが、細菌の確定と他の細菌がいないかを確認するために検査しました。
検査結果はブドウ球菌などの細菌はおらず、悪さをしている菌は真菌のマラセチアだけという結果。
感染状態は初期の段階で、更にマラセチア菌の近くにやっつけてくれる好中球(と話していたと思います。白血球の一種。)があるので状態はそこまで悪くないとのこと。
通院時点でウェルメイトL3を丸3日間つけていたこともあり、この時点茶色い耳垢もだいぶ減っています。
ウェルメイトL3使用から3日後のお耳
マラセチアは治りにくいイメージがあったので、初期段階ということでホッとしました。
処方されたマラセチア外耳炎の治療薬です。
マラセチア外耳炎の治療薬
処方されたのは今回通院する前に使っていたのと同じお薬「ウェルメイトL3」です。
「ウェルメイトL3」は動物病院処方専用の点耳薬で通販では手に入りません。
ウェルメイトL3 | |
---|---|
有効成分 | 【オフロキサシン】 抗菌作用 |
【ケトコナゾール】 抗真菌作用 (皮膚糸状菌/酵母類/マラセチア) | |
【トリアムシノロンアセトニド】 ステロイド/痒み止め/抗炎症作用 | |
備考 | 添付文書 |
「ウェルメイトL3」は細菌・真菌いずれにも効き、かゆみ止めも入っています。ステロイドが使われているので頻用には注意が必要です。
次は指示された点耳頻度についてです。
マラセチア外耳炎の治療計画
マラセチア外耳炎の治療計画を細かく出してくれました。
点耳する日 | 点耳内容 |
---|---|
最初の3日間 (4/26-4/28) | 1日1回 中5滴 外1滴 |
4日目以降 1日おきで5回 (4/30,5/2,5/4,5/6,5/8) | |
2週間目以降 週2回 | |
1ヶ月経過後 様子を見て月1回 |
先に確認したようにウェルメイトL3には炎症を抑えるためのステロイドも含まれているので、少しずつお薬を減らしていく計画になっています。
以前こちらの動物病院にかかった時は1日2回と指示がありましたが(各3滴ずつ)、今回は1日1回の投薬。
ウェルメイトL3添付文書を読むと1日1回が基本でした。今回は以前に担当してもらっていた医師とは違う方ということもあり、症状の違いに加えて方針の違いもありそうです。
マラセチア外耳炎の治療費
マラセチア外耳炎治療のための動物病院医療費です。
項目 | 診療費 |
---|---|
再診料 | 1,800円 |
専門外来料 | 3,000円 |
耳処置 | 2,000円 |
院内点耳 | 300円 |
ウェルメイトL3 | 2,500円×3本 |
合計 | 税込16,060円 |
マラセチア外耳炎治療のその後
マラセチアの症状がでてから(最初に茶色い耳垢の症状がでた日から)17日後のお耳です。
今回マラセチア外耳炎にかかったのは右耳だけでした。
その後数週間してから左耳も炎症を起こしたものの、マラセチアには感染していませんでした。
セナはアレルギーや皮膚の炎症、痒みについてはこれまで様々な経験と治療をしてきていますが、マラセチアにはなったことがなく初めて茶色い耳垢を見た時のショックと驚き。ついに、マラセチアまでと...。これは早くお薬が必要!とすぐに思いました。
治療がすんなり済んでよかったです。
今思い返すと、呼吸疾患・マラセチア・黄色い目やにと全て初めての症状が重なっていた6歳4ヶ月のこの時、セナの抵抗力/免疫力が低くなっていたことの表れだったと思います。
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免疫が落ちていたため、常在菌であるマラセチア(癜風/でんぷう菌)が異常繁殖してしまったのでしょう。
マラセチアが治癒してから今のところ再発していません。
再発しないように、免疫アップがんばろうね!