犬の皮膚炎治療

ゴールデンレトリバーはホットスポットの好発犬種?

ゴールデンレトリバーはホットスポット(急性湿疹)の好発犬種?

犬のホットスポット

先日セナの動物病院にかかった時にホットスポットのお話をお聞きしました。

特に6月梅雨時期から夏にかけては、皮膚に炎症を起こしやすく犬にとっては辛い時期となりますが、犬の中でもゴールデンレトリバーは皮膚炎発症率が高いのはよく知られていることです。

それは実際の臨床現場でも事実のようで、セナを診てくださっている獣医師の先生が参加されている皮膚学会では5月・6月の時期になるとほとんどの獣医師さんがゴールデンのホットスポットを診察しているんだそうです。

それだけ、ゴールデンの皮膚にとっては辛い時期ですし、こまめなブラッシングなどで皮膚の通気を良くし、また急性湿疹といわれるホットスポットが出ていないかをチェックすること・ホットスポットが出ていたら悪化する前に早めに治療をすることが大事になってきます。

ホットスポットとは

あいむ動物病院より引用

ホットスポットとは急性湿性皮膚炎、化膿性外傷性皮膚炎とも呼ばれる、いわゆる急性湿疹のことを指します。ホットスポットと呼ばれる所以は、皮膚の一部のエリアに突然、外見上の激しい変化が起きるためだからでしょうか。

ホットスポットはあらゆる犬種で見られますが、アンダーコートが密生している犬に多い傾向があり、ゴールデンレトリバーや柴犬、シベリアンハスキーなどではよく見られます。発症原因は明確ではありませんが、いくつかの要因が重なり合って発症するといわれています。発症の引き金としては何らかのアレルギー、例えば食事性アレルギーやノミやダニなどの外部寄生虫により発症するアレルギーや、アトピーなどが考えられています。

ホットスポットの病変にはブドウ球菌などの細菌が観察されることが頻繁にありますが、これは主原因ではなく二次感染です。

治療は二次感染の原因となっている細菌感染のための抗生物質、アレルギーを原因とする強い痛みや痒みに対する抗炎症薬(副腎皮質ステロイドホルモン製剤等)の投薬を行います。

セナは1歳と2歳の時にホットスポットができたことがあります。

獣医師の先生にホットスポットのお話を聞いてセナのホットスポットの経験を思い出したため、ここにまとめておこうと思います。

 
 

ホットスポット

手の甲にできたホットスポット

はじめてホットスポットができたのは1歳8ヶ月の時でした。

ちょうど指間炎治療の真っ盛りの時です。

指間炎治療を担当していた獣医師の方は指間炎が広がったくらいにしか仰ってませんでしたが

指間炎とは明らかに場所が違いあとからこれがホットスポットだったとわかりました。

犬のホットスポット

セナ1歳8ヶ月(2016年8月)ホットスポットの写真

突如として現れた手の甲の湿疹。ホットスポット。指間炎で処方されていたものと同じ抗生物質の軟膏を塗って治しました(ビクタス)。
1週間程度で落ち着きをみせるものの、その後黒く色素沈着、被毛が生え揃い治るまでに2ヶ月を要しました。

ホットスポットは飼い主が「突然湿疹ができた」と驚きと共に動物病院に駆け込むことが多いそうなのですが、まさにその通りでこの手の甲の湿疹も突然できました。

次にできたホットスポットは約1年後の2歳10ヶ月の時です。

しっぽにできたホットスポット

犬のホットスポット(急性湿疹)

セナ2歳10ヶ月(2017年10月)の時の写真

しっぽに表れたホットスポット。患部を水で毎日洗い流し、手の甲の時と同様抗生物質の軟膏を塗って治しました。

尻尾でも口元が届きにくい場所ということもあり、抗生物質の軟膏を1週間ほど塗ったあとは、早く皮膚が回復するようにとプロポリスクリームを塗り続けました。かさぶたになってしまうと治りが遅くなってしまうためかさぶたにしないように気を配りました。

手の甲同様しっぽのホットスポットも完治するまでには時間がかかりました。

原材料がシンプルで高品質なため人用のプロポリスクリームを選びました。プロポリスクリームは甘い香りがしてセナは気にしてしまうので、基本的には口の届かないところに使うようにしています。

ホットスポットができたのは、手の甲と尻尾の2回です。

1歳と2歳に経験していますが、それからはホットスポットができておらず2歳10ヶ月が最後にできたホットスポットです。

今年もできないでいてくれるといいなと思います。

ホットスポットの症例については、冒頭で引用させていただいたあいむ動物病院に4症例の写真が掲載されています。

冒頭にもあったようにホットスポットを防ぐ方法はこまめなブラッシングなど通常のお手入れをしっかりと続けることです。

また、ホットスポットの原因ははっきりとはわかっておらず、アレルギーやアトピーなどの基礎疾患が関係している場合も多いようなので、ホットスポットができやすい子はアレルギーやアトピーの可能性も視野に入れた方がいいのかもしれませんね。

また夏場は水遊びの機会なども多くなりますが、水遊びのあとはしっかりと皮膚まで乾かし蒸れないようにすることホットスポットを発症させないためには大事なようです。

指間炎治療やホットスポット治療の時に、傷口のケアについて調べていたことがあります。その時に参考になったサイトをメモに残しておきます。エル・ファーロ動物病院のコラム。ただ、現在進行形で実践している指間炎治療は消毒が主体。一体何が正解なのかと改めて思うところもあります。ホットスポットと指間炎治療はまた別でしょうし、今の指間炎治療で納得できているならそれはそれで医師を信頼して続けていきたいと思っています。


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