指間炎とアポキル錠の記録[3歳10ヶ月〜4歳5ヶ月]
ゴールデン・レトリーバーセナの3歳10ヶ月から4歳5ヶ月(2018年10月〜2019年5月)までの指間炎症状とかゆみ止めのお薬アポキル錠服用記録についてまとめた記事です。
これまでのアポキル錠服用記録と指間炎の詳しい状態
下記の記録はアポキル錠の服用日数と指間炎の状態を月ごとで振り返った記事です。
・1歳9ヶ月から2歳6ヶ月の服用記録と指間炎(2016年9月〜2017年6月)
・2歳7ヶ月から3歳5ヶ月の服用記録と指間炎(2017年7月〜2018年5月)
下記の記録はアポキル錠の服用日数を飲み始めの1歳9ヶ月から全期間にわたってまとめた記事です。
目次
アポキル錠とは
アポキル錠とは、痒みの伝達信号を断ち切ることで痒みを抑えるお薬。2016年夏に日本で解禁された新薬。海外では2016年以前から使用されている。ステロイドと比較し、副作用の少ないかゆみ止めであり、免疫抑制が少ないとされている。
製品情報の参考ページ
アポキル錠に関する記事
体重約29kgゴールデン・レトリーバー セナのアポキル錠服用量は、1日1回・1回あたりアポキル16mg1錠です
指間炎の治療方法
3歳9ヶ月(2018年9月)より新しい動物病院にかかり、新たな指間炎治療法をはじめました。
UFB(ウルトラファインバブル)というナノバブルやマイクロバブルよりも小さな微細な気泡が溶け込んでいるバブル水をベースに、動物病院指定の消毒液を入れて消毒溶液を作り足を洗うという方法です。UFBに含まれる微細な気泡が、通常の水洗いでは落ちない細かな汚れまで落としてくれます。
酷くなってしまった時は耐性菌が出づらいという抗菌クリームを塗り、夜は靴下を履かせてラップするように一晩おきます。これを数日から1週間ほど行います。
では、3歳10ヶ月から4歳5ヶ月(2018年10月〜2018年5月)の指間炎の状態とアポキル錠の服用日数を月ごとで振り返っていきたいと思います。
- 3歳10ヶ月(2018年10月)
- 3歳11ヶ月(2018年11月)
- 4歳0ヶ月(2018年12月)
- 4歳1ヶ月(2019年1月)
- 4歳2ヶ月(2019年2月)
- 4歳3ヶ月(2019年3月)
- 4歳4ヶ月(2019年4月)
- 4歳5ヶ月(2019年5月)
3歳10ヶ月(2018年10月)アポキル錠服用記録と指間炎写真
アポキル錠服用日数:8日間
10月3日の指間炎写真
新しい治療法をはじめて10日経過。
右前足
左前足
右後足
左後足
唯一赤みが薄いのが左後ろ足、そのほかの足は全て赤み・痒みがある状態。
10月12日の指間炎写真
右前足
左前足
右後足
左後足
前両足は相変わらず赤い。
後右足は噛み壊して体液がでてきてしまっている状態。
後ろ足の消毒もはじめたが、前足とは違って逆効果に感じる。
前足ほど酷くないということもあり消毒が強いのか。
この時より食事と痒みの関連性をより詳しくみるために食事日記を毎日つけはじめる。
鹿肉で食物アレルギーの除去食試験を行った結果の記事に食事日記のことを書いています。
10月22日の指間炎写真
左後足
唯一綺麗だった左後足を噛み壊す。
10月28日の指間炎写真
右前足
左前足
前両足の赤みが大分引いてきた。
指間炎治療ではありませんが、10月20日の嘔吐からはじまり下痢・血便と悪化。10月24日より1ヶ月半近い抗生物質の長期投与開始。抗生物質が指間にも効いた可能性もあります。
右後足
左後足
10月は指間炎のほか、お尻のかゆみやおまたの痒みもありました
新しい指間炎治療法をはじめて1ヶ月強。10月末には指間炎の炎症が強かった前両手の赤みも大分引き、気にすることがかなり減りました。
噛み壊してしまった後ろ左足も処方されていた抗菌クリームを塗り、改善へ。
3歳11ヶ月(2018年11月)アポキル錠服用記録と指間炎写真
アポキル錠服用日数:12日間
11月2日の指間炎写真
右前足
左前足
右後足
左後足
11月11日の指間炎写真
右前足
左前足
こんなに赤みが引いたのはいつぶりだろうという位、久しぶりにみた赤みがほぼなくなった手。
春(4~5月)に悪化してからずっと赤みがあったので半年ぶりくらいに、赤みが引いてきた。
右後足
左後足
11月14日の指間炎写真
右後足噛み壊してまた悪化。
よくなったと思ったら突然噛み壊す。これがよくあるから油断できない。
体液が出ているので歩くとこの足だけ真っ黒に。
11月29日の指間炎写真
また右後ろ足。
なかなかよくならなず、また舐めてしまう。
相変わらずお尻(肛門)のかゆみあり、アポキルを飲んでいない日は痒みが強く噛み壊して血を出してしまうほど
4歳0ヶ月(2018年12月)アポキル錠服用記録と指間炎写真
アポキル錠服用日数:5日間
12月3日の指間炎写真
右前足
左前足
右後足
左後足
数日前に噛み壊した右後ろ足が少しよくなってきたと思ったら、今度は左後足の噛み壊し。
あまりにもひどいので、処方されていた抗菌クリームをぬって夜間の靴下パック。
12月9日の指間炎写真
右前足
左前足
右後足
左後足
左後ろ足の噛み壊しから1週間経ったが、まだ
12月18日の指間炎写真
右前足
左前足
前足に毛の変色が突然みられるようになる。12/9の写真と比較しても色の違いは歴然。
指間炎部分の毛の変色は最初に指間炎を起こした時以来で、何か身体によくない変化が起こっているのでは。と思った。
一般的に毛の変色は舐めているから起こると動物病院でも言われましたが、3年もの間指間炎治療をしてきた中で毛の変色は起きてなかったので(一番最初の時だけ)舐めていることが原因とは考えにくいと個人的に思っていました。
右後足
左後足
後ろ足はまだ毛の変色が起こってないように見えますが、この翌日から段々と毛の色が前足同様赤茶に変わっていきました。
12月31日の指間炎写真
右前足
左前足
右後足
左後足
毛の変色については「毛の色が赤茶に変色した後、治った記録。」に詳しく書いています。
12月は毛の変色が起こったのものの、アポキルの服用は計5日間とかなり少ない服用日数で乗り越えた。11月から開始した除去食試験は今月までで終了(鹿肉だけに絞った除去食)。翌月からは通常の食事に戻す。
前月の11月よりは痒みそのものは良くなっている。
4歳1ヶ月(2019年1月)アポキル錠服用記録と指間炎写真
アポキル錠服用日数:20日間
前月12月のアポキル服用日数5日間とは反対に、1月は20日間と服用日数が明らかに増えてしまった。
顕著な痒みはお尻(肛門)。手元よりもお尻のひきずりが酷く、アポキルが必要な状態。
また、IBD(炎症性腸疾患)の疑いがあったためステロイドの服用をした日はアポキルを服用していない。
1月6日の指間炎写真
右前足
左前足
右後足
左後足
特に前足は毛が変色しているので炎症具合がわかりにくいが、肌の赤みは比較的落ち着いている。
1月は右前手の噛み壊しが数回あったほかは、大きな炎症や噛み壊しがなく落ち着いていた。
4歳2ヶ月(2019年2月)アポキル錠服用記録と指間炎写真
アポキル錠服用日数:14日間
1月に引き続き痒みが強いのはお尻(肛門)。指間炎は比較的落ち着いている。
毛は変色したままだが、少し色が元に戻ってきたようにも思える。
2月2日の指間炎写真
右前足
左前足
右後足
左後足
2月下旬より漢方薬の服用を開始。
漢方薬は秋から続く、嘔吐・下痢・血便の治療のために飲み始めたところが大きいが、
漢方の先生に痒みのことも相談したところ末端まで血液循環がしっかりとすれば改善していくだろうとのお話だった。
漢方クリニックへ。IBD(炎症性腸疾患)の疑いと心臓[犬の漢方]
4歳3ヶ月(2019年3月)アポキル錠服用記録と指間炎写真
アポキル錠服用日数:28日間
2月19日からほぼ飲み続け3月はほぼ全日のアポキル服用。
しばらくの間、お尻引きずりが頻繁にありつつもアポキルをフルにあげずにやってきたけれど痒みを軽減できていないこの現状で、かゆみ止めすらあげないのは・・・という考えもまた再燃。解決方法が見出せないことを色々考えていると、考えが堂々巡りになることがよくある。
そして、3月はアポキルを全日あげようと決めて、この服用日数に至った。
お尻引きずりを続けていると腰に負担がかかるという話を聞いたのも一つのきっかけ。
3月13日の指間炎写真
右前足
右前足はすっかり肌の赤みが引いて綺麗な肌な色。
こんなに綺麗な肌の色になるのはこれまでもなかなかない。
左前足
2日前に噛み壊してしまった左足。
ただ、12月に変色が起こった毛の色はすっかり元どおりに。
12月との違いは、抗生物質のお薬の服用をしていないことと除去食試験が終了して元の食事に戻っていること。
右後足
左後足
後ろ足も肌の色、毛の色とも赤みなく落ち着いている。
3月24日の指間炎写真
右前足
左前足
10日前に噛み壊した左前足も落ち着きを取り戻す。
右後足
左後足
3月は指間炎の炎症は沈静化している。この季節は乾燥しているので足元には優しい。
このまま続けばいいのになという感じ。
4歳4ヶ月(2019年4月)アポキル錠服用記録と指間炎写真
アポキル錠服用日数:28日間
3月同様4月もほぼ全日でのアポキル服用。
4月9日の指間炎写真
右前足
前日に噛み壊ししてしまい、久しぶりに病院処方の抗菌クリームを3日間塗る(足元を消毒した後に)。
左前足
右後足
左後足
4月26日の指間炎写真
右前足
左前足
右前足は噛み壊しから回復したが、両前足共にうっすらと赤みを帯びているのが気になる。
右後足
4歳5ヶ月(2019年5月)アポキル錠服用記録と指間炎写真
アポキル錠服用日数:29日間
3月4月同様5月もほぼ全日でのアポキル服用。
5月9日の指間炎写真
右前足
左前足
先月4月は右前足を噛み壊して抗菌クリームを塗ったが、今月5月は左前足。
左前足を5月5日に噛み壊してから3日間抗菌クリームを塗った後の状態。まだまだ赤い。
5月13日の指間炎写真
右前足
左前足
右後足
左後足
5月に入り悪化していた左前足だけでなく、右前足・後右足も舐め壊してしまい悪化。
昨年もそうだったが、4-5月の気温が上昇してくる季節に指間炎が悪化しはじめる。
5月28日の指間炎写真
右前足
左前足
右後足
左後足
アポキル錠と指間炎のまとめ
3歳10ヶ月から4歳5ヶ月(2018年10月〜2019年5月)のアポキル服用日数と指間炎の状態を写真で振り返ってきました。
まずアポキルの服用日数ですが、2019年2月中旬までは減薬を心がけていたのが振り返ってもわかるなというところです。
ただ、この期間もお尻(肛門)の痒みは強くありお尻ひきずりを頻繁にしている状態でした。
2019年春よりお尻の痒みが一層強くなったため何度か動物病院で診てもらっています。必ず最初は肛門腺を疑われますが結局溜まっておらず肛門腺が原因ではないだろうという結論に達します。結果、アレルギーやアトピーの痒みだろうという見立てになるのが常で、なかなか肛門周辺の痒みを改善する手立てがありません
また、丁度3歳10ヶ月から4歳2ヶ月(2018年10月〜2019年2月)まではお腹の調子が思わしくなかったこともあり、アポキルの服用をおさえていました。
その後お腹の調子が漢方で改善する一方、あまりにもお尻の痒みがあるようなのを見かねてこれがアトピー性皮膚炎ならお薬をあげないこと自体が無責任ではないかという考えから、フルであげるようになりました。
指間炎は3歳9ヶ月(2018年9月)からはじめた新たな治療方法があっていたようで、冬の間は大分沈静化していました。
それでも度々噛み壊しは起こりましたが、消毒と処方されていた抗菌クリームで乗り越えられました。
内服薬を飲まないで済むのはこの指間炎治療方法のとても良い点です。
そして、昨年同様気温があがりはじめた4-5月より指間炎の炎症が起こる頻度が上がってきているという状況にあります。